JFA 第29回全日本U-15フットサル選手権大会が日環アリーナ栃木で1月6日(土)に開幕し、1次ラウンドの16試合を行いました。2試合を終えて前回優勝のフウガドールすみだウイングス（関東2／東京）と、最多優勝を誇る長岡JYFC（北信越1／新潟）が最下位に位置するなど、波乱含みの大会初日となりました。

グループAでは翼SCレインボー垂井U-15（東海2／岐阜）が開幕2連勝でグループの首位に立ちました。2試合連続で先制点を挙げた三輪凱輝選手は、2試合目のヴィラノーバ水俣（九州1／熊本）戦ではハットトリックを達成しました。また、開催地代表の日光SCジンガ（栃木）も初戦を引き分けた後、FCリヴェント（四国1／愛媛）戦では逆転勝利を収め、決勝ラウンド進出の可能性を残しています。

前回王者のフウガドールすみだのいるグループBでは、元Ｆリーグ選手の江藤正博監督が指揮を執る伊丹FCジュニアユース（関西／兵庫）が2連勝を飾りました。第2節のフウガドールすみだ戦では3点リードからパワープレーで一度は同点に追いつかれましたが、その後得点を重ねて5-3で勝ち切りました。大会2連覇を目指したフウガドールすみだは、1敗1分でグループ最下位になりましたが、グループ最終節の札幌大谷中学校（北海道1）との試合で意地を見せることができるでしょうか。

グループCでは、マルバ茨城FC U-15（関東1／茨城）が2連勝でグループ首位に立ちました。初戦のJフィールド岡山F.C.（中国／岡山）戦では、物井慈元選手が一人で全4ゴールをたたき出す活躍でチームを引っ張ります。物井選手は2節のセレソン都城（九州2／宮崎）戦でも1点を挙げ、チームの勝利に貢献しました。

強豪揃いのグループDでは、3大会ぶりの優勝を目指すFCブリンカール安城（東海1／愛知）が開幕戦で最多5度の優勝を誇る長岡JYFCを3-1で破ると、第2節でも前回準優勝の高知中学校（四国2／高知）に序盤は苦しみながら5-0で勝利。第3節では、5-0から一度は長岡JYFCに追いつかれながらも勝ち切ったレガリス小樽U-15（北海道2）と決勝ラウンド進出を懸けて戦います。

大会2日目となる1月7日(日)には、1次ラウンドの残り8試合が行われ、ベスト4進出チームが出そろいます。

選手コメント

齋藤颯太 選手（日光SCジンガ）
厳しい展開もありましたが、仲間としっかり体を張ってゴールを守って、シュートも決めることができてうれしいです。（ポジションはGKだが）キックの精度とキック力が自分の生かしたいポイントなので、思い切り振り抜きました。サッカーでもGKとフィールドプレーヤーをやりたいと思っていたので、フットサルは両方できるので自分に合っていると思います。明日は今日の試合に受験で来られなかった選手たちも来るので、全員で体を張って勝ちたいと思います。

原達輝 選手（伊丹FCジュニアユース）
2連勝できてホッとしています。2チームともに良いチームで厳しい試合でしたが、チームでしっかりアップから雰囲気をつくれて、乗り越えられたので良かったと思います。フットサルは楽しいですが、普段とは使う筋肉も違うので体もメンタルもしんどいです。明日の試合も難しい試合になると思いますが、しっかりみんなで精いっぱい120パーセントの力を出し切って勝ちにつなげられればいいと思います。

物井慈元 選手（マルバ茨城FC U-15）
1次ラウンド突破が決まったわけではありませんが、2試合勝てたことが率直にうれしいです。初戦で4点取れたのは良かったですが、まだまだ守備への切り替えが遅かったので、そこは課題だと感じています。この大会の個人としての目標は毎試合点を取ること。そして、チームの目標は全国優勝です。そこに向けて個人としてもやっていきたいと思っています。明日の試合も勝ちにこだわり、自分もゴールを決めたいと思います。

伊藤奏風 選手（FCブリンカール安城）
この大会前もブリンカールのOBが練習に来てくれました。そのおかげで余裕を持ってプレーすることができているので、OBや支えてくれた親などまわりに感謝したいと思います。ここまで無失点で勝つことが少なかったので、今日の2試合目で無失点に抑えられたのは今後にもつながってくると思います。引き分けでも決勝ラウンドに進めますが、しっかり勝ちたいと思います。

大会期間：2024年1月6日(土)～1月8日(月・祝)
会場：栃木県／日環アリーナ栃木
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