JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 指導者 > 学校体育・部活動 TOP > 最新ニュース一覧 > 小学校体育サポート研修会を四国大学(徳島県)で開催

ニュース

小学校体育サポート研修会を四国大学(徳島県)で開催

2021年11月25日

小学校体育サポート研修会を四国大学(徳島県)で開催

より多くの学校・クラスでサッカーの授業を行ってもらえるよう、新学習指導要領に沿ったJFAが推奨する内容(※)を伝える場として、2014年から「小学校体育授業サポート研修会」を開催しています。
その研修会を、11月20日(土)に四国大学(徳島県徳島市/https://www.shikoku-u.ac.jp/academics/hles/ed/)で開催しました。四国大学での開催は昨年に引き続き3回目、今回は14名が受講しました。

※「新・サッカー指導の教科書」
https://www.toyokan.co.jp/products/3651

インストラクターコメント

有持哲治 JFA小学校体育サポートインストラクター
「サッカーを得意としている子が楽しく、サッカーを得意とは感じていない子がわくわくする体育の授業をめざして」
私が最初に、サッカーを得意としている3人の受講生に「今回の講習が楽しかったか?最後に聞くからね」と聞くところから講習が始まりました。私の体育サポート研修会で大切にしていることは、人間性の育成(仲間づくり)・体力技術の向上・教員の授業づくりのポイント伝授です。
まず、人間性の育成では、人権感覚を大切にした言葉かけや場づくりが有効であることを伝えました。できたことを認め伝えることが子どもたちの人間性を高め、学習の意欲につながります。私たちが認め伝え合うと子ども達同士でも同じ現象が生まれてきます。
次に体力技術の向上です。体力技術は、個人によって差が非常に大きい所です。他と比べるのではなく、教師がその子どもの伸びを認めることで「できるようになったね」という言葉かけが生まれます。その言葉や評価が、個々の体力技術の向上につながると考えます。
最後に授業づくりのポイントです。今回はサッカーのゲームを楽しむことが最終ゴールです。その目的に到達できるよう、ナンバーコールゲームを使ってみんなで攻めてみんなで守る動きを行いました。(活動2)さらに川渡りドリブル、シュートで個人技を磨きました。(活動1)講習会の最初に、アイスブレイクを通して笑顔で体育を行うこと、楽しさの中でも競い合うことも伝えました。(ウォーミングアップ)
実技の部が終了して3人の受講生に答えを聞きました。「楽しかった」。そして、サッカーを得意とは感じていない受講生に授業の感想を聞きました。「楽しかった」。スポーツの良さを体育の授業でも十分に伝えることができる研修会だったと感じています。
土曜日の夕方にも関わらず来ていただいた大学生、大学関係者、サッカー協会の関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

主管協会スタッフコメント

田村博 氏(徳島県サッカー協会 小学校体育サポートインストラクター)
有持先生との出会いは数年前、インストラクター研修帰路の列車内で、当時、発達障がいがある子どもさんの処遇に苦心されている話になり、様々な困難さを抱える子どもたちへの現場対応は簡単なことではないと実感したことをよく覚えています。
今回の参加者14名の中でサッカー経験者は3名、運動が苦手な学生もいました。誰に対しても少し難しい課題に常にトライさせる場があることと難易度調整の工夫があり、実技は十分な運動量が確保されていました。場の設定を大きく変えることなくスムーズに進み、参加者ひとりひとりの様子をよく観察され、それぞれに届く声掛けがなされていました。スライディングタックルで場を盛り上げようとしてくれた学生に対してもリスクをマネジメントしつつ、良いところを認めてアプローチされており、同じインストラクターとして非常に参考になりました。懐かしい神戸弁、心にしみました。

参加者コメント

久保真叶 さん(四国大学生活科学部児童学科/4年)
サッカーに苦手意識を持っていましたが、とても楽しんで活動できました。子どもたちにも運動の楽しさを伝えられる教員になりたいです。

八木美優 さん(四国大学生活科学部児童学科/4年)
サッカーが苦手な私でも楽しむことができました。学校現場に行ったら先生として取り組みたいです。

名倉詩音 さん(四国大学生活科学部児童学科/4年)
私は運動がとても苦手で嫌いと言ってもよいほどでしたが、今回参加させていただいたことでサッカーが楽しいと思えました。また、どのように指導していくとよいのかについても勉強させていただきました。

河野祐樹 さん(四国大学生活科学部児童学科/4年)
4月から現場に出るので教えることが難しいサッカーについて予習することができてよかった。児童にとって楽しい授業が実現できるよう今日の学びを生かしていきたい。

日高拓人 さん(四国大学生活科学部児童学科/4年)
サッカーが苦手な子も得意な子も楽しめる内容でした。来年、現場で実践したいと思います。

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー