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学校体育・部活動

中学校部活動サッカー指導の手引き

中学校部活動サッカー指導の手引き

日本のサッカー選手育成には多様な道筋があります。街のクラブで、Jクラブのアカデミーで、学校部活動で、そして大学でも選手の育成がなされています。それぞれに特徴があり、強みがあります。この環境をさらに整え、充実させることはJFAの大きな使命です。
なかでも、部活動は、ヨーロッパや南米のサッカー強豪国にない、日本独自のスポーツ文化です。だからこそ、私たちは部活が日本のサッカーの将来を支える重要な活動であると考えています。
スポーツだけでは人としての成長は期待できません。スポーツ以外の活動が競技成績を引き上げます。
なんの変哲もないように感じる日常の繰り返しが、実はとてつもなく大きな成果につながっています。1回の練習時間は短くても、専門家のようなアドバイスを選手にできなくても、心配はいりません。JFAは全力で部活動をサポートします。

部活動ガイドライン(指導の手引き).pdf
①P4-9_中学校部活動サッカー指導の手引き.pdf
②P10-14_中学校部活動サッカー指導の手引き.pdf
③P15-19_中学校部活動サッカー指導の手引き.pdf
④P20-21_中学校部活動サッカー指導の手引き.pdf
⑤P22-26_中学校部活動サッカー指導の手引き.pdf
【参考資料:ダウンロード】
活動予定表(週間)フォーマット.pdf
活動予定表(年間)フォーマット.pdf
活動予定表(週間・月間・年間)フォーマットエクセル

部活動ガイドライン(指導の手引き)抜粋

1.JFAのサッカー部活動に対する考え
部活動は、学校での重要な教育活動の一つです。
生涯にわたって、多様な関わり(する、見る、支える)ができるようになることを目指すものです。

2.サッカーを学ぶ、サッカーで学ぶ、サッカーが教える(部活動の目的、期待される効果)
サッカー部の運営や指導は、「サッカーを楽しむ、上手くなる」ために、合理的かつ効果的になされるように工夫しなければなりません。
サッカーを通して、フェアプレー、協調性、自律などを学ぶことができます。
社会性の学びはサッカーだけでは不十分であり、サッカー以外の時間への配慮が必要です。

3.試合と練習が上達の鍵
試合をしないと上手くなりません。
試合から問題を見つけ、練習で克服し、再び試合で試す。このサイクルで上達していきます。

4.練習計画を立てる
学校のスケジュールの中で、休養にも留意し、1日、週間、月間、年間のスケジュールを立てます。
日々の練習計画、週間計画を立てるためにも、グラウンドを使用する他の部活動顧問の先生と相談し「週間の面割り」を作っておくことが必要です。
時期や学校行事などによって、日常の週間計画を柔軟に変えて対応させる必要もあります。

5.トレーニング環境
選手は「教わる」のではなく、主体的に「学ぶ」ことが大切です。
指導者は、「教える」のではなく、「引き出し」「見守り」、「励まし」、「褒める」ことが大切です。

6.トレーニングの頻度と強度
1週間に「1日の試合」、「4日のトレーニング」、「2日のリカバリー・休息」を配置します。
試合が週末2日に入る場合は、他の日で柔軟に対応します。週間、月間、年間で全体のバランスをとることも考慮します。
1日のトレーニングでは、ウォーミングアップからクールダウンまでを、2時間以内で収まるように計画します。

7.指導上の留意点
トレーニングにはサッカーの要素を常に取り入れることが大切です。
繰り返しが多くあるようにします。
目標を明確に持ってコーチングします。

8.トレーニングの構成 〜トレーニングを複雑にしない〜
 1. ウォーミングアップ 【15分程度】
 2. 個人技能(ドリル練習) 【2-4で45分程度】
 3. シュート
 4. グループ技能(ボールを運ぶ、ボールを奪う)
 5. ゲーム 【30分程度】
 6. クーリングダウン 【10分程度】
1回のトレーニングでこれらの6つの課題を組み合わせ、効率よく展開します。

9.サッカーのゲームの特徴
サッカーは比較的広いピッチ(105m*68m)で行われ、ボールをゴール前に運びシュートをうち、相手より多くの得点を奪うこと競うゲームです。
ミスが頻繁に起こるスポーツ。失敗を恐れないことが大切です。

10.サッカーのゲームの構造
サッカーのゲームは 「攻撃」、「守備」、「切り替え」3つの局面に分けられます。

11. プレーの原則
攻撃・守備

12. 技術の分類
止める・飛ばす・運ぶ・ゴールキーパー・守備に関する技術

13.サッカーの戦術
個人戦術・グループ戦術・ピッチの位置によるプレーの原則

14.サッカーのシステム
サッカーは11人でプレーされます(場合によっては8人制等少人数で実施することもあります)
ゴールキーパー(GK)と、守備(DF)、中盤(MF)、攻撃(FW)の3ラインが基本です。

15.サッカーの主なルール
サッカーのルールはシンプルです。
競技者の安全を守り、競技を公平に行われることを求めています。

16.安全面の配慮
体調管理・熱中症・応急処置・アレルギー対応・落雷事故防止

17.参加機会を広げるために
合同チーム・女子・障がいの有無にかかわらず

18.JFAの取り組み
グラスルーツ・リスペクト・プレイヤーズファースト・暴力根絶・学校体育サポート

JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー