第7回全日本女子ユース（U-15）フットサル大会は、1月9日(月・祝)に大会最終日を迎え、準決勝2試合と決勝が行われました。その結果、福井丸岡ラック（北信越）が2大会連続4度目の優勝を果たしています。

9時半にキックオフとなった準決勝で、福井丸岡ラックはFCエフロンテ（中国）と対戦しました。福井丸岡ラックは5分に荒井一花選手のゴールで先制しますが、その2分後には藤原結衣子選手に同点ゴールを許します。それでも8分には再び荒井選手がゴールを決め、前半を2-1とリードして折り返しました。FCエフロンテは前日の試合で正GK竹本愛選手が負傷し、本来はFPの難波穂香選手がGKとしてプレー。前半は難波穂選手の好セーブもあって接戦となりましたが、後半は福井丸岡ラックが3得点を重ねて5-1で決勝進出を決めました。

準決勝のもう一試合では十文字中学校（関東）とシュラインレディースFC（東北）が対戦。前半は2大会ぶりの決勝進出を目指す十文字中が3-2とリードして折り返します。しかし、後半に入ると前回大会準優勝のシュラインレディースFCが猛反撃を見せました。前半にも1ゴールを決めていたキャプテンの小山内あかり選手が2ゴール、ピヴォの櫻庭琴乃選手も2点を加えて試合をひっくり返し、6-3で勝利。2大会連続の決勝進出を決めました。

前回大会に続き、福井丸岡ラックとシュラインレディースFCの対戦となった決勝は、前半4分に小山内選手のゴールでシュラインレディースFCが先制します。前回大会の決勝では0-5で敗れていたシュラインレディースFCは、序盤こそ堅守を見せていましたが、6分に同点ゴールを許すと、そこから立て続けに2失点を喫します。8分には、櫻庭選手が１点を返しましたが、福井丸岡ラックの勢いを止めることはできませんでした。

後半を2点リードで迎えた福井丸岡ラックは、その後も攻撃の手を緩めずに得点を重ねていきます。後半途中からは第2GKの小林望月選手も出場し、ベンチに登録された12選手がピッチに立った福井丸岡ラックは、前後半の20分で計39本のシュートを放ち、8-2の完勝を収めました。チームとして2度目となる大会連覇を果たした福井丸岡ラックのキャプテン池内天紀選手は「厳しい試合もありましたが、みんなで助け合って優勝できて、本当にうれしいです」と、チーム全員でつかんだ栄冠を喜びました。

監督・選手コメント

田中悦博 監督（福井丸岡ラック）
決勝は、身長の大きい子と、小さい子のセットを用いました。力強い子とうまい子のセットで頑張りました。対戦相手に研究されてやりたいことができなくなったとき、どういう対策を取るかを考えてきました。今年もタイトルを守ることができましたが、このチームに残る1、2年生、そして応援に来てくれた小学校6年生もいるので、またみんなで戦っていきたいと思います。

池内天紀 選手（福井丸岡ラック）
決勝戦は攻めていたのに先制されて、少し焦りもありました。それでも、まだ時間はあったので、戦術的なことよりも、落ち着いてボールを回していこうとみんなで話しました。私はディフェンスが得意なので、カバーにしっかりと入ること、攻めるときは相手が見ていないスペースを見つけて、そこに走ってボールを受けることを心掛けています。今後は地元の高校に進学し、福井丸岡ラックでプレーを続けます。次の目標は、来シーズンから始まる日本女子リーグで優勝することです。

櫻庭琴乃 選手（シュラインレディースFC）
優勝を狙っていましたが、準優勝という結果になってしまいました。それでも、チームの仲が深まり、みんな最高のパフォーマンスができたので、良い大会だったと思います。決勝の序盤は点を入れられませんでしたが、シュートは打たれていましたし、相手のパワーを感じました。前半からパスを回されていたので、後半はかなり体力を消耗していました。大差をつけられましたが、私たちの実力を出し切ることはできたと思うので、悔いはありません。

難波穂香 選手（FCエフロンテ）
負傷した竹本愛選手の気持ちも背負って、一生懸命頑張りました。また、今大会は中学年代で姉と一緒に出場できる一生に一度の大会だったので、強い気持ちでプレーしました。決勝に行けなかったことは、とても残念です。フットサルはサッカー以上に、点を取られてしまうと難しくなるなと感じました。私は1年生なので、来年、再来年も全国の舞台に戻ってこれるように、もっと頑張りたいと思います。

JFA-TV

女子準決勝 十文字中学校 vs シュラインレディースFC

女子準決勝 福井丸岡ラック vs FCエフロンテ

女子決勝 シュラインレディースFC vs 福井丸岡ラック

第7回全日本女子ユース（U-15）フットサル大会

2017年1月8日(日)～2017年1月9日(月・祝)
三重県／三重県営サンアリーナ
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