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SAMURAI BLUE、シリアに3-0の快勝でグループ首位に ~ワールドカップ・アジア2次予選第4戦~
2015年10月09日
SAMURAI BLUE(日本代表)は10月8日、2018FIFAワールドカップロシア・アジア2次予選第4戦をオマーンのマスカットでシリアと対戦。FW岡崎慎司選手(レスター・シティー)らが後半3得点をあげて3-0勝利を収め、グループEの首位に立ちました。
日本は9月のアフガニスタン戦から先発2人を入れ替えて、右サイドバックに酒井高徳選手(ハンブルガーSV)、センターバックに槙野智章選手(浦和レッズ)を起用。攻撃陣は岡崎選手を1トップに、本田圭佑選手(ACミラン)、香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)、原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)を並べる構成で臨みました。
ところが、日本は開始早々からシリアの素早く激しいプレスを受け、35℃近い気温と高い湿度、独特なピッチコンディションにも悩まされてミスが多く、なかなかリズムがつかめません。
それでも、サイドからのクロスに原口選手、岡崎選手らがシュートを放ち、26分にはFKから原口選手と本田選手が立て続けにゴールを狙いましたが、相手DFのブロックに遭うなど、枠を捉えることができません。41分にはDF吉田麻也選手がCKに頭で合わせましたが、ボールはクロスバーの上に流れました。
シリアは機敏な動きで素早くボールを奪うと、前線へ手数をかけずにフィードして、Omar Kharbin 選手やMahmoud Almawas 選手らが日本守備陣の裏を取り、ゴールへ迫ろうとします。35分にはカウンターからMF Abdulrazak Al Huseinが、41分には大きなサイドチェンジから最後はKharbin選手が日本ゴールを脅かしました。
しかし後半、日本が選手間の距離を修正すると連係が向上し、ゴール前のチャンスが増えます。そして55分、試合が動きました。
MF長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)のロングパスに反応した岡崎選手が、ペナルティエリアで相手選手に倒されてPKを獲得。これを本田選手がGKの動きを見切って、タイミングを外す巧みなキックで先制点を決めました。シリアにとってはこの2次予選で初めての失点です。
さらに66分に、原口選手に代えてFW宇佐美貴史選手(ガンバ大阪)を投入すると、左サイドでの攻撃が活性化します。70分の2点目も左サイドの仕掛けからで、深く切り込んだ香川選手が折り返してパスを出すと、ゴール前に詰めた岡崎選手がダイレクトに合わせました。
その後も75分に宇佐美選手が左から切り込んで、その3分後には左からのパスを受けて本田選手がゴールを脅かします。そして88分、左サイドを攻め込んだ本田選手のパスを受けて、宇佐美選手が右足を振り抜いて3点目を決めました。
シリアは失点が重なり、動きも少し落ちたものの、最後まで諦める様子は見えません。82分には交代出場のReja Rafe選手がシュートを放ち、84分にはOsmar OsamaがFKから直接ゴールを狙いましたが、GK西川周作選手(浦和レッズ)が鋭い反応を見せてゴールを守りました。
この結果、日本は3勝1分けで勝ち点を10に伸ばし、シリアに代わって首位に立ちました。シリアは3勝1敗で勝ち点9で2位に後退です。また、アフガニスタンに1-0で勝ったシンガポールが2勝1分け1敗(勝ち点7)で3位、勝ち点3のアフガニスタンが4位、まだ勝ち点の無いカンボジアが5位です。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
ロジカルな勝利だと思いますが、前半は簡単なパスをミスしたり、相手の背後へのプレーができず、足元にもらう動きが多くて、満足のいくものではありませんでした。そこでハーフタイムに中盤の動きと、岡崎、香川、本田、原口選手らが近くでプレーするように修正したところ、後半のゲームコントロールが良くなり、ワンタッチでのプレーが増えて、多くのチャンスが作れました。初めてPKも獲れました。左からの素晴らしいアクションで得点できなかったのは残念でしたが、我々のアイデンティティを示すプレーになると思います。宇佐美、武藤、清武選手らも良い入りをして、求めていたスピードをもたらしてくれましたし、宇佐美選手はチャンスを多く作ってくれました。選手たちはプレッシャーも感じていたようですが、このグループで一番難しい相手に勝つ目的は果たせました。チームはまだまだ良くなれるので、勝ち続けていきたいと思います。
FW 本田圭佑 選手(ACミラン)
後半は相手がバテたという分析もできますが、こちらもやり方を変えました。前半は選手の距離が遠かったので、後半両サイドを絞って、僕と原口選手が中に入って縦に当てる「的」を増やしました。中でやった方がチームとしてコレクティブに出来ます。それを前半から変えられればもっと強いチームになれます。シリアが前半からあれほど前に来るとは思っていなかったのですが、彼らは強気でした。ただ、そのため消耗したのだと思います。
FW 岡崎慎司 選手(レスター・シティー)
(PKの場面は)相手が前から来ていたので、裏が取れればと思っていました。一発狙えたのが良かったと思います。ゴールはもう一点決めていればという反省の方が強いです。でも仕事が出来たのはFWとして大事なことなので、PKを獲って2点目を決めたので次につながります。
MF 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
勝たなければならない大事な試合で結果を出せてよかったです。前半は難しい試合でしたが、点が獲れなくても慌てずに戦えましたし、90分通して試合をコントロールしました。後半3点獲ってしっかり勝ち切れたのは良かったです。上手く相手の裏を獲ってPKを獲れて、その1点が勢いをもたらしてくれましたし、2点目もいい時間帯でした。(アシスト場面は)上手くかわせた時点で岡崎選手がうまく入ってきてくれました。
Fajer Ebrahim シリア代表 監督
日本におめでとうと言いたいです。日本にとっていい試合でしたが、我々が前半2つの決定機を外すというラッキーなところもありました。後半はDFのミスから失点してしまいました。愚かなミスとは言わないですが、イージーなミスでした。でもこれもサッカーです。選手たちはよくやってくれて、彼らのパフォーマンスには満足です。まだ次に進むチャンスはあると思っています。守備を修正して臨みます。
スケジュール
10月5日(月) | PM | トレーニング |
---|---|---|
10月6日(火) | PM | トレーニング |
10月7日(水) | 16:30 17:00 |
公式会見(シーブスタジアム) 公式練習(シーブスタジアム) |
10月8日(木) | 3-0 | 2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選 兼AFCアジアカップUAE2019予選 vs シリア代表 (シーブスタジアム) 大会情報はこちら |
10月9日(金) | PM | トレーニング |
10月10日(土) | PM | トレーニング |
10月11日(日) | PM | トレーニング |
10月12日(月) | 16:30 17:00 |
公式会見(アザディスタジアム) 公式練習(アザディスタジアム) |
10月13日(火) | 17:00 | 国際親善試合 vs イラン代表 (アザディスタジアム) 大会情報はこちら |
国際親善試合
10月13日(火) 日本時間 22:30キックオフ(予定)
イラン/アザディスタジアム
イラン代表 vs SAMURAI BLUE(日本代表)
フジテレビ系列にて全国生中継(一部地域を除く)
詳細情報はこちら
在イラン日本大使館からのお知らせ~イラン代表戦を観戦される皆様へ~
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