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なでしこジャパン 男子高校生とのトレーニングマッチに3-1で勝利

2021年05月14日

なでしこジャパン 男子高校生とのトレーニングマッチに3-1で勝利

5月11日(火)から始まったなでしこジャパンのトレーニングキャンプは3日目を迎え、地元男子高校生との合同トレーニングを実施し、30分✕3本のトレーニングマッチでは3-1で勝利しました。

「このような状況下で手伝ってくれることに感謝して臨もう」と高倉麻子監督が話したように、福島県でも強いまん延防止策が講じられる中の合同トレーニングでは、互いにできうる限りの感染予防をとって行われました。

昼食前には、セットプレーの注意点を整理した映像を見ながら何をすべきか、何をすべきでないかを全員で確認するミーティングを行い、イメージを持って午後の合同トレーニングに臨みます。トレーニングマッチに先駆けて取り組む合同トレーニングには、海外勢を想定した男子の強さや高さ、速さを体感し、その対抗策をチームの経験値として積み上げていくことを主たる目的にしていますが、同時に、トレーニングマッチでの不用意な怪我等を未然に防ぐために、接触の程度について互いに感覚値を持つことも目的としています。

トレーニングマッチもあくまでトレーニングの一環と位置づけているため、互いに不用意なコンタクトや無理をすることは避けつつも、強度の高い展開となりました。前日にもテーマとして取り組んだ守備でも、アプローチの速さだけでなく、相手からボールを奪う強さも随所に見られました。紅白戦とは異なる男子のスピードや強さ・高さに真っ向から対抗するのか、分が悪ければ善後策を講じるのか、的確な判断が求められます。攻撃面でも、一度振り切った相手が追いついてくる、足が伸びてくるといった、まさに海外勢の特徴を再現する男子高校生の守備に対し、頭(判断)と体(技術)をフル回転させながら戦います。

結果は各セットで1点ずつ奪い、失点も1に抑えて3-1で勝利することができました。この結果だけを見るのではなく、この試合から何を学べるのか、次にできることは何かを考えるべく、選手たちは夕食後に映像を見て試合の振り返りを行いました。

今回の活動では、16日(日)にも男子高校生とのトレーニングマッチが予定されています。

選手コメント

DF 脇阪麗奈 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
今回のキャンプでは所属チームとは異なりセンターバックでプレーしていますが、自分の良さを発揮していきたいと思っています。センターバックというポジションでは、身長が高くないので競り合いなどは厳しい部分はあるかと思いますが、ゴール前の守備やボールを奪いにいくところはボランチ同様に力を発揮できるところだと考えています。ポジションが一つ下がるだけなので、ビルドアップからいい攻撃に繋げられるようにチャレンジしていきたいです。ボランチだけでなく、複数のポジションでプレーできるというところを強みにして、1対1で負けないところなどは徹底的にアピールしていきたいと思います。

MF 遠藤純 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
東京オリンピックまで残り日数が少なく、みんなで集まれる限られた時間の中で、今のままでは代表チームに残っていけないと感じています。自分がやるべきことをやって、東京オリンピックのメンバーに残れるように頑張りたいです。4月の国際親善試合2試合は見ました。正直悔しい部分が多くて、代表チームから離れている時間で新しい課題も見つかりましたし、今まで選ばれてこなかった分、ここで力を発揮しないとこの先は選ばれないと思うので、今回のキャンプは短い期間ですが気持ちを切り替えてアピールできればと思います。いままで一番年下で、先輩たちに食らいつくのに必死でしたが、木下選手が上がってきて新たな刺激になっていますし、他の多くの選手からも同様に刺激を受けているので、改めて負けたくないという気持ちを強く持ちました。

FW 浜田遥 選手(マイナビ仙台レディース)
WEリーグのプレシーズンマッチで点を取れてないので、今回結果を残さないといけないという気持ちが強いです。東京オリンピックに選ばれて、自分が点を取ってチームが勝つということをイメージしながら日々のトレーニングに取り組んできて、最後まで残りたいという気持ちをぶらさずにやってきたことが今の結果につながっていると思います。ゴールという結果を残さないと自分はメンバーに残れないと思うので、限られた時間でもゴールを奪うことや、流れを変えるプレーを心がけたいです。前回までの代表の活動で、裏への抜け出しなど多くのものを学べたことは所属チームに戻っても生きていると思うので、あとはそこにパスをもらえるようにもっともっと要求することが課題だと感じています。

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