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ニュース

U-19日本代表スペイン遠征 スペインに敗れ、惜しくも優勝を逃す~U-19 International Tournament "Copa del Atlantico"~

2018年02月03日

U-19日本代表スペイン遠征 スペインに敗れ、惜しくも優勝を逃す~U-19 International Tournament

U-19日本代表 vs U-19スペイン代表
2018年2月2日(金) キックオフ時間18:30(現地時間) 試合時間90分(45分ハーフ)
Maspalomas Municipal Stadium(スペイン・カナリア諸島)

U-19日本代表 0-2(前半0-0、後半0-2)U-19スペイン代表

得点
59分 失点(U-19スペイン代表)
87分 失点(U-19スペイン代表)

スターティングメンバー
GK:中野小次郎
DF:菅原由勢、谷口栄斗、小林友希、東俊希
MF:横山塁、福岡慎平、喜田陽、上月壮一郎
FW:宮代大聖、加藤拓己

サブメンバー
GK:青木心
DF:安藤智哉、田中康介、中村勇太、加藤慎太郎
MF:関大和、飯島陸、山本理仁
FW:半谷陽介

交代
64分 加藤拓己 → 飯島陸
87分 上月壮一郎 → 半谷陽介
87分 福岡慎平 → 山本理仁

マッチレポート

U-19日本代表は2日(金)、Copa del Atlanticoの第3戦(最終戦)でU-19スペイン代表と対戦し、0-2で敗戦して惜しくも優勝を逃しました。

U-19スペイン代表は、今年開催されているUEFA U-19欧州選手権2018フィンランドの優勝候補であり、昨年も日本と激闘を繰り広げた強豪チームです。

高い技術とスピードで魅せるスペインは、試合の立ち上がりから素早く的確なパス回しでボールをキープしながら攻め込んできます。両サイドにスピードのある選手を配置し、ワイドな攻撃を展開していきます。対する日本は序盤、劣勢の展開が続きますが、この日もゲームキャプテンを努めたDF谷口栄斗選手やDF小林友希選手を中心に守備陣が安定し、相手に簡単にシュートは打たせません。試合の流れが落ち着くと、日本は徐々に攻撃陣もリズムを作っていきます。18分、MF福岡慎平選手とFW宮代大聖選手がパス交換で上手くつなぐと、スルーパスに抜け出したFW加藤拓己選手が前へ飛び出してきた相手GKに対しループ気味のシュートを放ちますが、相手DFに辛うじてクリアされ、先制点のチャンスを逃します。相手もサイド攻撃を繰り返し、クロスからチャンスを作り、35分にはCKからのこぼれ球を押し込まれますが、福岡選手がゴールライン上でクリアし、日本も簡単にはゴールを許しません。42分には、MF喜田陽選手から展開されたボールに対しDF菅原由勢選手が絶好のクロスを上げますが、宮代選手のシュートはわずかにゴールポストの外に外れます。日本は相手の攻撃に耐えながらも徐々にチャンスを作り出し、前半をスコアレスドローで折り返します。

後半序盤、優勝には勝利が必要な相手が猛攻撃を仕掛けてきます。日本は我慢の時間が続きますが、守備陣が集中力を切らしません。試合が落ち着き始めた59分、谷口選手のロングパスに抜け出した菅原選手がダイレクトで合わせますが、相手GKに弾かれ、再びシュートを放ちますが枠を捉えることができません。すると、相手が一瞬のチャンスを掴みます。日本は前線でトラップミスからボールを奪われると、DFの背後への1本のパスで抜け出され、GKとの1対1を冷静に決められて先制点を与えてしまいます。同点に追いつきたい日本は67分、菅原選手のクロスに途中出場したMF飯島陸選手が飛び込むも惜しくも外れ、76分にも喜田選手のロングシュートがこぼれたところからDF東俊希選手がクロスをあげるもポストを直撃するなど、惜しいシーンがあるものの、同点ゴールはなかなか奪えません。その後も日本は前線から激しく相手を追いかけ、必死にゴールに向かいますが1点が遠く、87分にはカウンターからサイドを突破され、2失点目を許します。試合はこのまま0-2で終了し、日本は惜しくも2連覇を逃しました。

複数の年代でチームが編成され、初招集選手が多い中でも、U-19日本代表は一致団結して、遠征の目標だった「どこよりも走る」「恐ろしく切り替えを速く」「どこよりもコミュニケーション」を実践し、果敢に相手に挑みました。優勝は逃しましたが、今年10月に開催されるAFCU-19選手権2018インドネシアに向けて新戦力発掘や多くの年代との融合など収穫を得ました。次回は、3月末にインドネシア遠征を予定しています。

監督・選手コメント

影山雅永 監督
昨年に続いて、本大会にU-19日本代表として参加しました。昨年のU-18日本代表は、1999年生まれの選手のみで活動していましたが、この大会からは、インドで行われたFIFA U-17ワールドカップに出場した2000年生まれ以降の選手たちが多く加わりました。残念ながらJリーグの選手たちは新人研修のために参加できませんでしたが、10月のAFC U-19選手権2018インドネシアに向けての貴重な強化の場となりました。初戦のU-19カナリア選抜、次のU-19チェコ代表に接戦ながら勝利し、最終戦のU-19スペイン戦が優勝決定戦となりました。ほぼ新しいメンバーで、短い準備期間だったにも関わらず、選手たちは年代を超えてコミュニケーションを取り、攻守に渡って強度を高く保った中でのプレーにチャレンジし、試合毎に成長を見せてくれました。スペイン戦においても非常に高度な連携を見せ、拮抗した戦いを披露しましたが、前線での簡単なミスから一気にボールを運ばれて失点し、追いつくために前がかりになったところを試合終盤に突かれ、0-2で敗れました。

良い試合をしながらも、一瞬の隙を突かれて敗れることは日本チームによくあること。しかし、インテンシティの高さの中でのクオリティ、特にゴール前のクオリティに関してはあらためて課題を感じさせられた試合でした。本日の試合は敗れはしたものの、2連勝して迎えたことで、相手が勝たなければ優勝できない条件でスペインと真剣勝負ができたことは貴重な経験でした。今後は、1999年生まれの経験ある選手たちも融合し、さらなる高いレベルでの競争となっていきます。所属クラブでも今日の試合において感じた、高いインテンシティの中でいかに高いクオリティを発揮できるかを追求してもらいたいと思います。

GK #1 中野小次郎 選手(法政大学)
U-19日本代表の活動に参加することができ、大変光栄に思いました。今日は優勝が掛かっていたにもかかわらず0-2で負けてしまい、悔いの残る試合になりました。この遠征を経験して、プレッシャーやフィジカルで上回る相手に対して、どう崩して得点していくか、また粘り強くゴールを守る大切さを学びました。インテンシティが高い試合を常に意識しないと、U-19日本代表では戦えないと、より強く思いました。学んだことや感じたことを所属チームに帰って活かして、今後も日本代表に選んでもらえるように頑張ります。

DF #4 谷口栄斗 選手(東京ヴェルディユース)
試合は負けましたが、自分たちの意図した形でボールを奪う、ラインコントロールで相手の攻撃を封じるなど守備での収穫が多くありました。3試合を戦って、下の年代のチームメイトの立ち振る舞いなど、彼らの意識の高さに刺激を受けました。またスペインと対戦し、世界を肌で感じました。またU-19日本代表に選ばれるように、この遠征で感じた課題、得たものを普段から意識していきたいです。

MF #8 福岡慎平 選手(京都サンガF.C. U-18)
立ち上がりから集中して入ることができて、良い試合の進め方ができたと思います。攻撃の部分では何度かいい所までは攻めていましたが、決定機を作れなかったことは今後の課題だと感じました。守備の部分では、ゴール前で体を張っていたなかで自分たちのミスから失点してしまったことは本当にもったいなかったと反省しています。個人としては、もっとトラップや縦パスの技術を上げていかないといけないと思いました。大会を終えて、チームとして少ない期間の中で団結して戦えたことは本当に良かったと思います。個人としては、もっとゲームを作れる選手になって、基礎の部分をより磨いていかないといけないと感じさせられました。遠征で出た課題をしっかり所属チームで取り組んで、克服できるようにしたいです。そして次の遠征にも招集してもらえるように日々努力していきます。

スケジュール

U-19 International Tournament "Copa del Atlantico"
1月30日(火) 2-1 第1戦 vs U-19カナリア諸島選抜(Maspalomas Municipal Stadium)
1月31日(水) 1-0 第2戦 vs U-19チェコ代表(Maspalomas Municipal Stadium)
2月1日(木) AM/PM トレーニング
2月2日(金) 0-2 第3戦 vs U-19スペイン代表(Maspalomas Municipal Stadium)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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