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激戦の末、決勝進出は前回大会と同じ顔ぶれに JFA 第17回全日本女子フットサル選手権大会

2020年11月01日

激戦の末、決勝進出は前回大会と同じ顔ぶれに JFA 第17回全日本女子フットサル選手権大会

JFA 第17回全日本女子フットサル選手権大会は、31日(土)に大会2日目を行い、準々決勝の4試合と準決勝の2試合の結果、決勝進出の2チームが決定しました。

準々決勝2試合は、Aピッチでさいたまサイコロ(関東2/埼玉)と福井丸岡ラック(北信越/福井)が、BピッチではSWHレディース西宮(関西1/兵庫)とデリッツィア磐田レディース(東海2/静岡)が対戦。Aピッチでは福井、Bピッチでは西宮がボールを保持して相手ゴールに迫るものの、両チームともなかなか得点があげられません。Aピッチの試合が第1ピリオドを0-0で終えたのに対し、Bピッチでは西宮の江川涼選手が14分に先制点を挙げます。しかし、磐田もセットプレーからのチャンスをゴールに結びつけ、こちらは1-1で試合を折り返しました。

Aピッチで試合を動かしたのは、さいたまでした。23分、石原美里選手がゴール前に入れた速いボールに、前日の1回戦でも2ゴールを挙げて「決め切れたことが自信になっていた」と言う松本直美選手が合わせて先制点を決めます。その後、福井に攻め込まれるものの、エースの北川夏奈選手への対応策がうまくいったさいたまが守り抜き、このまま1-0で勝利しました。

Bピッチでは、7人のFPで試合に臨んでいた磐田の足が止まり、一方的な展開となります。24分の追野沙羅選手のゴールを皮切りに、西宮は第2ピリオドだけで10得点を奪うゴールラッシュを披露。終わってみれば、11-1という大差で西宮が勝利しました。敗れた磐田の寛野未恵選手は、「スタミナ面もきつかったですが、もう少し自分たちのフットサルをしたかった」と、大敗に肩を落としました。

続いてAピッチで行われた札幌ボニータFC(北海道)とアルコ神戸(関西2/兵庫)の試合は、札幌が日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)3連覇中の神戸を相手に奮闘します。5分にはクラブOGでもある高畠早奈恵選手に先制点を許してしまいますが、そこから崩れることなく1点差をキープ。24分、高畠選手に追加点を決められてからは、相手ゴールに迫るチャンスもつくりました。残念ながらゴールを奪うことはできず、試合終了間際には山川里佳子選手に神戸加入後の初ゴールを決められ、0-3で敗れました。それでも、初出場ながら存在感を示した札幌の工藤花瑠選手は「次はゴールを奪えるように、今大会を糧に成長していきたい」と、さらなる飛躍を誓いました。

Bピッチでは、前回優勝のバルドラール浦安ラス・ボニータス(関東1/千葉)がメンバーオブザギャング(東海1/三重)と対戦しました。8人のFPで大会に臨み、前日の試合の疲れが目立ったメンバーオブザギャングに対し、浦安は第1ピリオドだけで7得点を挙げます。結局、10-2という大差をつけて、浦安が準決勝進出を決めました。

準決勝の2試合は、いずれも大会史に残る死闘となりました。AピッチのさいたまサイコロとSWHレディース西宮の試合は、西宮の江口未珂選手が第1ピリオドに2ゴールを挙げて、リードします。しかし、第2ピリオド開始直後にさいたまは石原美里選手のゴールで1点差にすると、32分には堀田えり子選手が同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻しました。その後は互いにゴールを決められずに、勝負の行方はPK戦へ。「PK戦まで行けば、絶対に勝てると思っていた」という西宮のGK山本彩加選手が2度のセーブを見せて、西宮が2年連続の決勝進出を決めました。

1週間前に女子Fリーグでも対戦し、2-2で引き分けていたアルコ神戸とバルドラール浦安ラス・ボニータス。1週間後の再戦でも、両者の力は拮抗していました。10分に濱野瑞己選手のゴールで浦安が先制するものの、27分には山川里佳子選手の2試合連続ゴールで試合は振出しに戻ります。31分には、濱野選手がこの試合2点目を挙げて再び浦安が勝ち越しますが、そのわずか1分後に門井恵美選手が右サイドからグラウンダーのミドルシュートを決めて、2-2に追いつきます。このままPK戦に突入するかと思われた40分、浦安はゴール正面の位置から伊藤果穂選手がシュートを決め、土壇場で勝ち越し。神戸の攻撃をしのぎ、浦安が勝利し、大会2連覇へ王手をかけました。

この結果、大会最終日の11月1日(日)の10時にキックオフされる3位決定戦は、さいたまサイコロとアルコ神戸の試合に、13時キックオフの決勝戦は前回大会と同じくSWHレディース西宮とバルドラール浦安ラス・ボニータスの対戦になりました。浦安が大会連覇を果たすのか、昨年の決勝以来、公式戦無敗の西宮がリベンジを果たすのか。その答えがいよいよ出ます。

選手コメント

江川涼 選手(SWHレディース西宮)
前回大会のリベンジの場が整いましたが、ここまでは当たり前にこないといけないところだったので一安心です。昨年は決勝戦で完封されました。地域チャンピオンズリーグでは浦安に勝ちましたが、その試合でも退場したので、まだ古巣の浦安を相手に個人的に何もやれていません。絶対に爪痕を残して勝ちたいです。準決勝では脱臼してしまいましたが、決勝ではたとえ骨が折れても最後まで戦い抜き、今度こそ優勝したいと思います。

伊藤果穂 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
自分自身が点を決めることが勝利につながると感じていましたが、ここまであまり結果を残すことができていませんでした。本当に大事な場面で、自分のゴールでチームを勝たせることができて、素直にうれしいです。最後のゴールはみんなの強い気持ちがあったからだと思います。決勝の西宮には選手権では勝てましたが、地域チャンピオンズリーグでは負けました。西宮の強さは大会一光っていると思いますが、受けにまわるのではなく、真っ向勝負でぶつかり、勝ちたい思いと練習の成果を発揮できるように、チーム一丸となって戦いたいです。

関灘美那子 選手(アルコ神戸)
2年ぶりの全日本女子フットサル選手権は、楽しかったですね。浦安の最後を決め切るところ、走り切るところはさすがでした。前回の女子Fリーグでの対戦でも感じていたのですが、本当に強くて、良いチームだなと思いました。もともとチームメートだった加藤正美選手たちが加入していたので負けたくなかったのですが、それも楽しかったです。明日は3位決定戦があります。こういう状況下で1試合でも多く試合ができることに感謝しつつ、勝って大会を締めくくりたいと思います。

工藤歩希 選手(札幌ボニータFC)
ずっと見てきたアルコ神戸と対戦できることで、昨日からわくわくしていました。いざ戦ってみても、すごく強かったので良い経験になりました。今までにないくらい、みんな体を張って守ってくれていたので、FPを信頼して戦えましたし、助けてもらいました。この大会を通じて、どういう守備をしなければいけないかが見えたので、今後もそれを継続していき、攻撃で点を取り切れるチームになって、また全国大会にチャレンジしたいです。

大会日程:2020年10月30日(金)~11月1日(日)
大会会場:北海道/よつ葉アリーナ十勝
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