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高円宮U-18サッカーリーグ2014
高円宮U-18サッカーリーグ2014
2014/4/6(日)〜2014/12/7(日)

チーム紹介

富山第一高校

自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流

先の全国高校選手権、国立での決勝。残り3分から2点差を追い付いての劇的な優勝が記憶に新しい。選手の自主性をはぐくむ日々の取り組みが結実した栄冠だった。伝統は今季もしっかりと受け継がれている。

プレミアリーグ創設から数えて4年目の参戦となった富山第一高校は、U-18リーグでの戦いを中心に据えてチーム作りを進めている。3年生21人、2年生35人、1年生40人が3チームに分かれ、プレミアリーグWEST、北信越プリンスリーグ、富山県1部リーグに参加。セカンドチームは今季初めてプリンスに昇格するなど、それぞれのチームが規定上参加可能な最高位のリーグで戦っている。

放課後の限られた時間と場所を有効活用するため、3つのチームは完全に独立して練習を行い、コーチ陣も担当チームを決めて指導している。「近いレベルの仲間と競い合うことで自身の課題や目標がより明確になる。全員が一緒に練習するよりも効率がよい」と大塚一朗監督は言う。

一つしかないコートを各チームが約1時間半ずつ使い、週末のリーグ戦に向けて必要な練習を実施する。その前後にはコート脇で選手それぞれが自らテーマを設定し、思い思いのトレーニングに励む。各チームは始まりと終わりに集合はするが、選手がグラウンドに現れて去っていく時間はまちまちだ。「サッカーをもっと好きになってほしい。試合も練習も自分たちで考えてやると楽しい。楽しくやるには練習時間も長過ぎないほうがよい」というのが大塚監督の考え。短時間集中と、自主性を尊重したトレーニングが“富一流”といえる。

各チームの選手入れ替えが随時行われる一方、独立チーム制を採用していることからプリンスと県1部に対するモチベーションも高い。取材に訪れた日も、翌日のプリンス戦に備えて選手だけで集まり熱心に意見を交わしていた。セカンドチームを指導する加納靖典コーチは「プレミアに出場できなくても一生懸命に練習に打ち込む3年生の姿を見て、ともにプレーする下級生が精神的にも成長している」と話す。「分かれて練習していても、3年生がしっかりしていればサッカー部はひとつにまとまる」と主将の西村拓真選手。3年生ミーティングを定期的に開いて団結心を高めている。

高校選手権優勝に導いた昨季の主力選手の大半が卒業したため、プレミアリーグの序盤戦は苦戦した。6月の高校総体予選も準決勝で敗れたが、西村主将は「いまは負けて良かったと思っている。全員の気持ちが引き締まり、チーム状態が上がってきた」と言う。持ち味の堅守速攻に磨きをかけて巻き返しを狙っている。


  • 毎日、練習前には選手全員が体重をチェックして記録する。体重計は監督のデスクの横にあり、選手と指導者のコミュニケーションの機会にもなっている

  • 器具庫の扉に張られた9つの言葉は今季の行動指針を示す「ダイヤモンドナイン」。部員全員で話し合って決めた。「勝つ」を最上位に置き、全国制覇したチームとしてプレッシャーに負けず結果にこだわる決意を示した

  • 2日後に迫ったプレミアリーグの試合に備えるため円陣を組んで練習をスタート。この日は紅白戦で攻守をチェックする

  • 紅白戦に向けてチームに分かれてウォーミングアップ。メニューは選手任せだ。後方のフットサルコートでは女子部が練習していた

  • 紅白戦では攻守のスピーディーな切り替えを意識し、Jクラブの強豪に対抗するための堅守速攻に磨きをかける

  • ひと足先に全体練習を終えたセカンドチームは翌日のプレミアリーグに備えて自主的な選手ミーティングで意見を交わしていた

  • 紅白戦を終えた後も選手同士でプレーを確認し合う姿があちこちで見られた

  • 練習後、大塚一朗監督がアウェイでの試合に帯同するメンバーを発表。翌日はセットプレーの練習をした後に出発する

  • 最後に練習を終えたサードチームが、グラウンドから飛び散ったゴムチップを集めるなど後片付けをする。入学して間もない1年生はユニフォームに名前を大きく記したゼッケンを付けていた
監督・選手コメント

大塚一朗 監督
今季初めてプレミアに出場する選手が多いので、序盤は苦しい戦いになると予想していました。戦ってみて初めて分かることは少なくありません。それぞれが対戦相手との差を感じて自らの課題を理解したと思います。総体予選後は1年生も起用しています。上級生も発奮するはず。夏を越えて強くなってくれると期待しています。

MF 10 西村拓真 選手
日本一になったことはプレッシャーに感じてもよいと思っています。みんなで「勝つために何をすべきか」を考えて乗り越えていきます。総体予選で負けてから1週間はボールにまったく触らずランニングで鍛えました。Jクラブとの対戦ではチャンスは少ないので、シュート1本の大事さを常に意識しながら練習しています。

MF 7 河﨑輝太 選手
プレミアに出場するようになり全国レベルの高さを実感しています。厳しい戦いばかりで、自分に要求されるプレー水準も高まっていますが、楽しいです。一人ひとりが目標を持ち高め合いながらも仲が良いのが富一の特長。チームの勝利のために責任をもって戦わなければいけないと思っています。チーム一丸で勝ちにいきます。

MF 28 久保佳哉 選手
チームの練習や雰囲気にも慣れて、充実しています。先日、初めてプレミアに出場しましたが相手との体格の違いを感じました。その差を技術で補っていけるよう、自主トレではパスやトラップの精度を高める練習をしています。高校選手権の決勝は国立で観戦しました。先輩たちはかっこよかった。今度は僕らが優勝したいです。

チームWebサイト

http://www.tomiichi.ed.jp/club/motion_club/soccer_man/
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