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町田がACLE2勝目、神戸も4勝で首位キープ、広島はドロー、ACL2のG大阪は1位突破

2025年11月28日

町田がACLE2勝目、神戸も4勝で首位キープ、広島はドロー、ACL2のG大阪は1位突破

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26東地区リーグステージが11月25日(火)、26日(水)に行われ、アウェイ戦となった日本勢3クラブはFC町田ゼルビアが2勝目を挙げ、ヴィッセル神戸は4勝目で首位をキープ。サンフレッチェ広島も引き分けて勝ち点を重ねました。また、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26で既に16強進出を決めていたガンバ大阪も11月27日(木)にアウェイで快勝し、グループF1位突破を決めました。

町田、天皇杯優勝の勢い健在で前半3得点

町田は11月25日(火)にアウェイで韓国の江原FCと対戦し、前半で仙頭啓矢選手、下田北斗選手、オ・セフン選手のゴールで3得点を挙げて3-1と勝利。仙頭選手は1ゴール1アシストの活躍でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、チームは2勝2分け1敗としました。

週末の天皇杯決勝から移動を含めて中2日という厳しい日程の一戦に、相馬勇紀選手や藤尾翔太選手ら攻撃陣を中心に先発6人を入れ替えて臨んだ町田は、国内最高峰のカップ戦でクラブ初タイトルを獲得した勢いを継続。先発した韓国代表コンビのオ・セフン選手とナ・サンホ選手、仙頭選手らが前線から積極的に仕掛けます。

先制は前半24分、オ選手のシュートが相手DFに当たってペナルティエリア右に上がった浮き球に、右ウィングバックに入った増山朝陽選手が走り込んで中央へ折り返し、ゴール前に入った仙頭選手が合わせて均衡を破ります。

ACLEでは9月の第2節以来、J1リーグでも11月9日のFC東京戦以来の先発となった仙頭選手は、その後も切れのある動きで攻撃をけん引。先制ゴールの2分後には相手のファウルを誘ってFKを獲得します。このFKを下田北斗選手がゴール右上に決めて、町田が追加点を奪います。

3点目は前半39分。ペナルティエリア右外に攻め込んだ仙頭選手が、一度失ったボールを即座に相手から奪い返してゴール前にマイナスのボールを配給。これをオ選手が右足で捉えて、町田がリードを広げます。

ここまで1勝2分け1敗の町田に対して江原は2勝2敗で5位。前半のチャンスは30分過ぎの連続シュート場面ぐらいに限られていましたが、後半開始から守備陣を入れ替えると守備が安定して攻撃の機会が増えます。

そして、55分には右CKに後半交代出場のパク・ホヨン選手が頭で合わせて1点を返します。その後も江原がボールを保持する時間が増えますが、町田の堅守もあり、大きな決定機には至りません。

町田も後半から交代出場した相馬選手が左クロスに合わせてシュートを放ち、終盤にも左サイドからゴールを狙ってクロスバーに弾かれる場面を作ります。追加点はならなかったものの、勝利で今大会2勝目を手にしました。

町田は次節12月9日(火)、ホームに蔚山HD(韓国)を迎えます。蔚山は今節、ホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)と0-0で引き分けて2勝2分1敗としています。

広島、加藤選手の同点ゴールで成都とドロー

広島は11月25日(火)、アウェイで中国の成都蓉城と対戦し、後半に先制を許したものの、途中出場の加藤陸次樹選手のゴールで追いつき、1-1で引き分けて勝ち点1を重ねました。
1勝1分け2敗で11位に低迷する成都は、ホームスタジアムに集まった多くの地元ファンの大声援を受けて2勝目を目指してプレー。試合開始早々に中国代表のウェイ・シーハオ選手のシュートで広島ゴールに迫りますが、GK大迫敬介選手が好セーブで対応します。

広島は前半の終盤から相手ゴールに迫るようになり、40分には木下康介選手の落としを受けて中野就斗選手がシュートで相手ゴールを脅かします。

後半早々にも田中聡選手のクロスにジャーメイン良選手が頭で狙い、相手GKが弾いたところを中野選手が右足で捉えましたが、右ポストに弾かれる決定機を作ります。

試合が動いたのは50分過ぎでした。ペナルティエリアに入った成都のティム・チョウ選手を荒木隼人選手が倒したとしてPKの判定。これを54分にフェリペ・シルヴァ選手が決めて成都が先制します。

しかし、広島も60分に菅大輝選手と加藤選手を投入して反撃。その3分後、左サイドを攻め上がった菅選手がクロスを上げ、ゴール前で受けた中村草太選手が加藤選手へ落とすと、加藤選手が相手GKを見て冷静に流し込みました。

両チームともにその後も選手交代を駆使して得点機を探りますが、再びゴールネットを揺らすことはできず、引き分けに終わりました。

広島は次節12月10日(水)にホームで上海申花(中国)と対戦します。

神戸、前半の2ゴールで上海申花に勝利

首位に立つ神戸は11月26日(水)、中国で上海申花と対戦。井手口陽介選手と山川哲史選手の前半の2得点で2-0の勝利を挙げ、4勝1敗で勝ち点を12に伸ばして、リーグステージ突破へ大きく前進しました。

週末に行われた天皇杯決勝での黒星から中3日で臨んだアウェイでの上海申花戦で、神戸は天皇杯決勝から先発8人を入れ替えて大迫勇也選手や佐々木大樹選手、汰木康也選手らを起用。アウェイでの勝ち点3獲得を狙います。

ここまで1勝1分け2敗の10位と苦戦する上海申花は、勝利で順位浮上を狙い、前線にアンドレ・ルイス選手、ルイス・アスエ選手、元横浜FCのサウロ・ミネイロ選手のFW陣を揃える攻撃的布陣を採用。試合序盤から神戸に圧力をかけ、前半15分にはアンドレ・ルイス選手のミドルシュートがクロスバーを叩き、神戸ゴールを脅かします。

しかし、神戸はこれをしのぐと、20分過ぎからボールを保持して攻撃を組み立てるようになり、前半31分に右サイドでのテンポの良いパスワークで先制に成功。井手口選手が大迫選手に預けてペナルティエリア右に入り、大迫選手から佐々木選手を経由してゴール前に出たボールを捉えて流し込みました。

その6分後には大迫選手が右足を振って相手GKのクリアでCKを獲得。そのセットプレーから飯野七聖選手の上げたクロスに山川選手が頭で捉えて後ろに流すと、これがゴール右サイドネットに決まりました。

上海申花は後半、選手交代を生かして中盤の形を変えると攻めに転じる時間が増えて、アンドレ・ルイス選手とミネイロ選手がそれぞれゴールネットを揺らす場面を作りましたが、オフサイドやファウルでノーゴールになります。81分にはアンドレ・ルイス選手のPKをGK権田修一選手が阻止。神戸は最後まで得点を許さず、今大会2戦連続でのクリーンシートです。

神戸の次節は12月9日(火)で、ホームで成都蓉城と対戦します。

このほかの試合では、メルボルン・シティ(オーストラリア)がホームでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に2-0で勝って3連勝。FCソウル(韓国)はアウェイで上海海港(中国)に3-1で勝利を収め、上海海港は4敗目を喫して未だ勝利がありません。

第5節を終えた東地区の順位は、神戸が勝ち点12で首位をキープし、メルボルン・シティが勝ち点9で2位に浮上。町田も勝ち点を8として3位に順位を上げ、ソウルとは勝ち点、得失点差、総得点で並んでいます。広島、蔚山も勝ち点8ながら得失点差で5位、6位につけています。勝ち点7のジョホールとブリーラムは得失点差で7位と8位。以下、9位は江原(勝ち点6)、10位に成都(同5)、11位に上海申花(同4)、12位に上海海港(同1)となっています。

なお、西地区では11月24日(月)、25日(火)に第5節が行われ、アルヒラル(サウジアラビア)とアルワフダ(UAE)が3節を残してリーグステージ突破を決めています。

首位のアルヒラルはホームでアルショルタ(イラク)に4-0で勝って5戦全勝で勝ち点を15とし、アルワフダもホームでアルサッド(カタール)を3-1で下して4勝1分けで勝ち点を13に伸ばして2位に浮上。9位のアルガラファ(カタール)がアウェイでシャバブ・アルアハリ(UAE)に0-2で敗れて勝ち点3にとどまったため、残り3節でラウンド16進出条件の8位以内が確定しました。

G大阪、東方に快勝で1位が確定

ACL2で戦うG大阪は11月27日(木)、東地区グループステージ第5節で東方(ホンコン・チャイナ)とのアウェイ戦を5-0で快勝。5勝目を挙げて勝ち点を15に伸ばし、最終節を残してグループFの1位突破を決めました。

前節、2位以内確定で16強進出を決めていたG大阪は今節も好調ぶりを発揮。開始4分の山下諒也選手のゴールで先手を取ると、19分にはペナルティエリア右に切り込んだ山下選手のクロスにファーサイド深くに走り込んだ福岡将太選手が押し込んで2-0とします。

さらに33分にはFKを起点に黒川圭介選手が左サイド深くへ持ち込んで、折り返しにゴール前に入った安部柊斗選手が押し込んで前半で3点のリードを奪います。

既にグループステージ敗退が決まっている東方ですが、1勝を目指してホームで積極的に仕掛けます。前半終盤には右CKを起点にゴール前での混戦を生み、近距離からの連続ゴールでG大阪ゴールを脅かしましたが、GK東口順昭選手が鋭い反応で阻止し、ゴールを割らせません。

後半もG大阪の攻勢は変わらず、59分にデニス・ヒュメット選手、75分に名和田我空選手が右足を振って5-0とし、最後まで試合を支配して快勝で試合を終えました。

G大阪は12月11日(木)のグループステージ最終節をホームでラーチャブリーFC(タイ)と対戦します。ラーチャブリーはホームでナムディンFC(ベトナム)に2-0で勝って3勝目で2位に浮上。最終節を残してナムディンに勝ち点3差をつけて得失点でも大きく上回り、グループ2位突破で優位に立ちました。

このほか、東地区ではグループEのマッカーサーFC(オーストラリア)、グループHのタンピネス・ローバーズFC(シンガポール)と浦項スティーラーズ(韓国)が16強入りを決めました。

また、西地区ではグループAのアルワスル(UAE)とグループDのアルナスル(サウジアラビア)が、前節突破を確定したグループCのフーラド・モバラケ・セパハンSC(イラン)とアルフセイン(ヨルダン)とともに16強進出を決めています。

選手コメント

MF 仙頭啓矢 選手(FC町田ゼルビア)
(先発の機会を得て)僕自身チャンスだと思って、ここで何か爪痕を残さないといけないと思っていました。数字で表せてよかったです。ゴール前にしっかり入っていくことは意識していました。天皇杯で優勝して、ここからの戦いが大事になると監督も話していたので、全員で残りの3試合をしっかり勝てるようにやっていきたいです。

MF 下田北斗 選手(FC町田ゼルビア)
天皇杯で初めてのタイトルを獲ることができて、中2日でのアウェイでなかなか難しい状況でしたが、天皇杯のチャンピオンとしてJリーグを代表して誇りを持って戦おうという思いがありました。自分たちがもっと強くなっていくためにも今日の試合は勝つことが大事だと思っていたので、気持ちを入れて戦いました。(FKでの得点は)いい位置でファウルもらってくれたので、自信を持って蹴れました。運よく決めることができてよかったです。まだ突破は決まっていないですし、今日の勝ち点3を生かすためには、次とその次も大事です。満足することなく、上を目指してみんなで頑張っていきたいです。

FW 加藤陸次樹 選手(サンフレッチェ広島)
(得点場面は)ジャーメイン選手と中村選手がうまく相手と競ってくれて、こぼれてきたボールを気持ちで押し込めて良かったです。(交代出場で)負けていたので点を取りに行くサッカーをすることと、このピッチ(コンディション)なので、球際の勝ち負けで全く状況が変わると思って、球際で負けないことを意識して試合に入りました。アウェイに難しい状況で来てくれたサポーターには感謝しています。まだまだ続くのでチーム一丸となって戦っていきたいと思います。

MF 井手口陽介 選手(ヴィッセル神戸)
ミーティングでポケットのところが空いてくると言っていたのですが、本当に狙い通りの形でゴールできてよかったです。相手は前線の選手が攻め残ってカウンター狙いだと分かっていたので、そこだけ気を付ければ勝算はあると思っていました。その通りになってよかったです。アウェイで勝てたのは大きいですが、1試合1試合やっていくだけなので次も頑張りたいです。

DF 山川哲史 選手(ヴィッセル神戸)
いいボールが来て、うまく後ろに反らすことができました。(天皇杯決勝のあとで)体の疲れもそうですが、メンタル的なところで切り換えがなかなか難しい試合でしたが、この試合に来るまでにみんながしっかりと心身ともに素晴らしい準備をしてくれたので、この勝利があると思います。サポーターには遠くまで応援していただいて本当にありがたい。120人でも応援の声はスタジアムに響き渡っていましたし、すごく自分たちの後押しになって、難しい時間帯もそれで耐えることができました。感謝しかありません。

FW 名和田我空 選手(ガンバ大阪)
今日はゴールを取りたいと思っていました。前半からボールロストなどもあったので後半取り返したいという思いがありました。迷いなく振れてよかったです。(僕自身は)苦しい時期が続いていましたが、ガンバ大阪の勝利に貢献したいという思いが今日のゴールに繋がったかと思います。アウェイまで多くのサポーターが来て後押ししてくれているので、選手はそれに応えていかなければいけないですし、Jリーグを含めて残り3試合、最後までしっかり勝てるように全員で頑張りたいです。

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