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準々決勝進出チームが出そろう! JFAバーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会

2018年08月19日

準々決勝進出チームが出そろう! JFAバーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会

 JFAバーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会は8月18日(土)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館と屋内球技場の2会場で大会2日目を迎えました。1次ラウンド最終戦、ラウンド16のハイレベルな戦いを経て、いよいよ準々決勝に進むチームが出そろいました。

初日にグループステージ突破を決めていた5チーム以外のグループでは、決勝ラウンド進出を懸けた最終戦が激しさを増しました。

連勝同士がぶつかったグループBの青森FC U-12(青森)とエリア伊都フットボールアカデミーU-12(福岡)の一戦は、エリア伊都が前半で1-2とリードしますが、青森が青島永和選手の2得点で逆転して1位を決めました。また、グループGの鳥取KFC U-12(鳥取)と鹿島アントラーズジュニア(茨城)の直接対決はシーソーゲームとなりますが、2-2で迎えた試合終盤に鹿島が2点を奪って突き放します。その後、鳥取も食い下がって1点差に迫るなど手に汗を握る試合となりましたが、最後は鹿島が3-4で逃げ切りました。

ディアブロッサ高田FC U-12(奈良)、エスピーダ旭川(北海道2)、江南南サッカー少年団(埼玉)による三つ巴となったグループCも白熱しました。同会場の別のピッチで先に試合を終えたエスピーダが勝利して勝点を6に伸ばしますが、勝点が並んだ場合はまず当該チーム同士の対戦間の得失点差争いとなるため、エスピーダはマイナス2という状況。遅れて始まったディアブロッサと江南南の直接対決は終盤まで1-1で推移しますが、試合終盤、勝点3の江南南が上西遥喜選手の連続得点で2点をリード。この時点で両者は勝点6、得失点差1で並び、今度は3チームの当該チームの対戦間での総得点数が考慮されるために、ディアブロッサがわずかに1点だけ上回っている状況でした。

試合は残り1分を切ったところでディアブロッサが退場者を出して一人少ない状況となったことで江南南が圧倒的に攻め込みましたが、スコアを動かせず。ギリギリで逃げ切ったディアブロッサがグループ1位となりました。

ワイルドカードの4チームを加えた決勝ラウンド進出16チームがそろった大会は、元フットサル日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏、元サッカー日本代表の加地亮氏と鈴木啓太氏、元フットサル日本代表の北原亘氏、鳩野大介氏、お笑いタレントのディエゴ加藤マラドーナ氏、フットボールのパフォーマンス集団・球舞の4名の計10名がゲストに登場し、2チームに分かれて参加チームと対戦するエキシビションマッチを開催。全チームが順番に、トッププレーヤーを相手に本気の勝負を挑むなど、大いに盛り上がりました。

その後に行われたラウンド16は、勢いに乗るチームが躍動しました。

大会の初戦で前回王者のピヴォ(静岡)に敗れ、ワイルドカードで勝ち上がったルーツフットサルクラブ(滋賀)は、グループFを1位で通過したアバンツァーレ仙台SC(宮城)を12-5と圧倒。テクニカルなプレーが光った谷口慧敏選手が3得点、カウンターからの決定機を何度も決めた天雷樹選手が4得点を挙げるなど個人技が際立つと同時に、日頃の練習で培ったフットサルの戦略や戦術が融合した戦いを披露しました。

グループリーグで25得点を挙げて3連勝した大阪市ジュネッスFC(大阪)は、優勝候補の一つに数えられるブリンカールFC(愛知)に一時は5-0と大量リード。相手の反撃にも動じることなく、彼らの信条である「やっていて、見ていて楽しいサッカー」を全員で体現して乱打戦を9-7で制しました。

そのほか、11年ぶりの出場ながら強さを見せた旭丘フットボールクラブ(石川)、釧路コンバット(北海道1)、4試合で34得点と圧巻の攻撃力を誇った西宮サッカースクール(兵庫)、初出場ながらワイルドカードで勝ち上がったレ・ブルー(広島)、FCパーシモン(神奈川)が勝利を収め、準々決勝進出チームが出そろいました。

大会最終日の19日(日)は、準々決勝、準決勝、決勝が行われ、いよいよU-12年代のフットサル日本一が決定します。

監督コメント

柴田和哉 監督(FC角館セレジェスタJr.)
初出場ですし、力を出し切れるようなやり方で1勝して、全国に爪痕を残して帰ろうと話していました。「消化試合」ではなく、糧となるものにしようと。開幕2日前から、江南南など関東のチームと練習試合をして、全国のスピードに慣れるようにしていたので、実は今日が“大会4日目”でした(笑)。本当にいい経験をさせてもらいました。これまでは頂点がどこなのかも分からなかったのですが、今大会でそこまでの距離を実感できたので、また来年も出られるように、指導者の間でも話し合っていきたいと思います。

高橋幹夫 監督(ヴァリエンテ富山ジュニア)
最後はいいゲームをして終われましたが、勝ち上がったチームを見ているとやはり準備不足だったと思います。チームとしては5月からいろんな方々にサポートをしてもらっていましたし、(Fリーグの監督経験や、フットサル指導者養成の現チーフインストラクターで、かつ富山県サッカー協会に所属している)前川義信さんにもヘッドコーチとして定期的にトレーニングを見てもらっていました。他のチームに劣っていたとは思わないですし、最後はメンタルのところ。そこをもっとコントロールできるようにしたいです。

佐々木剛 監督(レ・ブルー)
子どもたちには何も言っていないですし、彼らが試合中に自分で考えながら相手のやり方に応じて変えることをしてくれました。初戦は0-5から巻き返せましたし、体育館や会場の雰囲気に慣れてきてからは、これまでできなかったことができるようになる瞬間が見られたことがすごく嬉しいです。ベスト8を目標にしつつもここまでこられるとは思っていなかったので、真剣に取り組んで、試合に集中してやってくれた選手たちには本当に感謝しています。あとはもう、楽しみながら上を目指して走っていくだけですね。

古居俊平 監督(ブリンカールFC)
「相手に先行されたら慌てずにできるかどうかが大事になる」と話していましたが、実際にリードされて落ち着けませんでした。点を取られてもその後のチャンスで決めれば冷静になれるのですが、すぐに失点していたので自滅ですね。勝ちたいからこそ自分で決めるという気持ちが強すぎました。強いと言われていても負けることはありますが、それでも勝つのが本当に強いチーム。選手も悔いが残っているでしょうし、もっとやらせてあげたかった。でも強くなるしかないので、選手はこの先につなげていってくれたらと思います。

8/18(土) 1次ラウンド第2日ゴール集

 

大会日程:2018年8月17日(金)~2018年8月19日(日)
大会会場:東京/駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館・屋内球技場
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