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逆転勝ちのサガン鳥栖と、高い得点力を誇るソレッソ熊本が決勝へ! JFA 第49回全日本U-12サッカー選手権大会
2025年12月29日

JFA 第49回全日本U-12サッカー選手権大会は12月28日(日)に準々決勝と準決勝が鹿児島市の白波スタジアムなどで行われ、サガン鳥栖(佐賀)とソレッソ熊本(熊本)が決勝に進出しました。
準々決勝のうち2020年大会で優勝しているFCトリアネーロ町田(東京2)は、5年連続出場の強豪デサフィオC.F(香川)と対戦。町田は東海林貫大選手の機動力を生かしつつ、サイドからもボールをつないでバランス良くゲームを組み立てていきます。12分には細かな連係から東海林選手が右足を振って先制点を奪取。デサフィオも球際で厳しく戦い、後半は堀川諒多選手のドリブルからシュートに持ち込む場面をつくりますが、堅守も光った町田が1-0で競り勝ちました。

優勝経験のあるチーム同士が顔を合わせた、レジスタFC(埼玉)と川崎フロンターレ(神奈川)の一戦は、レジスタの鈴木陽太選手や松澤旭秀選手が持ち味を発揮してゴールに迫る場面を創出します。対する川崎Fも粘り強い守備で応戦し、試合は1-1のイーブンスコアでPK戦に突入します。ここで勝負強さを見せたのがラウンド16もPK戦で勝利していた川崎F。落ち着いたキックやGKチケ立野オケチュク選手のファインセーブなどでリードし、接戦を制しました。
午後から白波スタジアムで行われた準決勝は1試合目で町田と鳥栖が対戦しました。先にスコアを動かしたのは町田で、9分にワンタッチパスの連続から東海林選手がシュートを放つと、一度はブロックされますが、そのこぼれ球を東海林選手が再び振り抜いて先制します。しかし、鳥栖もその後は相手の長所に対応して自分たちの時間をつくっていきます。後半にはサイドを崩し、セットプレーのチャンスを生かすなど、八尋皓太選手と網代時生選手が連続でゴールを決め、逆転勝ちに持ち込みました。
準決勝2試合目は川崎Fと熊本のカードとなりました。熊本は準々決勝までの5試合で27得点という攻撃力が持ち味の一つ。準決勝も窪田淳平選手が巧みにボールを散らしてバラエティーに富んだ攻撃を組み立て、前半からゴールを重ねていきます。守勢に回った川崎Fは、選手交代やここまで好セーブを続けてきたチケ立野選手の声掛けで挽回を試みますが、ゴールを陥れることはできません。試合を通じて5点を挙げた熊本が快勝し、2年ぶりに決勝に進出しました。

決勝は1977年の大会創設以来初めてとなる九州勢同士の対決となりました。
監督・選手コメント
髙津蒼生 選手(ソレッソ熊本/熊本)
(準決勝の2点目は)キャプテン(窪田淳平選手)がボールを持ったときに前にスペースがあったので、ファーストタッチからテンポ良くシュートを決めようと思っていました。相手をリスペクトして戦いながら、プレー面では技術を生かしてゴールを決めていきたいという思いがあります。16人のメンバーがいるので、ほかのメンバーも試合に出られるようにと思って臨みました。前後半の立ち上がり、相手にプレッシャーを掛けて試合を運ぶことができた点が良かったです。
村松圭吾 監督(デサフィオC.F/香川)
相手のポゼッションスタイルに対する守備に慣れるまでに、もったいない形で失点しましたが、そのあとはイメージどおりのゲームができました。良い奪い方ができ、カウンターからゴールに向かうシーンも生み出せましたが、相手も粘り強く対応してきて、想定以上の手強さがありました。ただ、選手は球際もしっかりプレーしてくれて、それは自信にもなったと思います。通用する部分、足りないと感じた部分を普段のトレーニングにも生かして次に向かって頑張ってほしいと思います。
鎌田正宗 選手(デサフィオC.F/香川)
準々決勝で対戦したトリアネーロ町田はうまいチームなので、10番(東海林貫大選手)を抑えて、自分たちから仕掛けていこうと思っていました。先に相手に1点を決められたので、ハーフタイムでは得点を取り返し、柏レイソルTOR戦(ラウンド16)のようにプレーしようと話していました。準決勝に進んだ一昨年の大会の成績を越えたかったのですが、それが叶いませんでした。中学生年代でこの悔しさをぶつけ、将来はドリブルで打開し、シュートで得点を取ることができる選手を目指します。
藤屋直博 監督(レジスタFC/埼玉)
レジスタらしく、ピッチでは目の前の相手に負けないということを意識して選手たちを送り出しました。相手を押し込んでいても得点が取れなかったのは技術が足りなかったということですし、そこは選手も分かっていると思うので、課題と向き合うつもりです。相手の長所を出させていなくても結果としては負けているので、自分たちに矢印を向けないと指導者も選手も成長できません。一人一人が感じたことはそれぞれ違うと思いますが、指導者は選手たちを次のカテゴリーに良い状態で送り出せるように、しっかりと指導していくだけです。
開催期間:2025年12月26日(金)~12月29日(月)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)
準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)
準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)
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