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第95回天皇杯が開幕! 松江シティFC、大会初勝利を挙げる

2015年08月30日

第95回天皇杯が開幕! 松江シティFC、大会初勝利を挙げる

マッチレポート

松江シティFC(島根県代表) 1-0 (前半1-0、後半0-0) 鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島県代表)

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会は8月29日(土)に1回戦を開催。松江市営陸上競技場では、松江シティFC(島根)と鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島)が対戦しました。

中国サッカーリーグ所属で、1週間前に同リーグ2連覇を達成したばかりの松江シティに対し、鹿児島ユナイテッドは昇格2年目のJFLで、22試合を終えて年間通算成績4位。来季のJFL昇格を目指す松江シティが、その舞台から来季のJ3昇格を目指す鹿児島ユナイテッドを相手に、ジャイアントキリングを狙う一戦となりました。

立ち上がりから鹿児島ユナイテッドがボールを支配し、松江シティがカウンターの機会をうかがう展開となりましたが、先制したのは松江シティでした。16分、澁山勇希選手のドリブル突破で敵陣に攻め入ると、パスを受けた谷尾昂也選手が右足シュート。これが鹿児島ユナイテッド守備陣の間を抜け、GKの逆を突く形でネットに吸い込まれました。

この試合初めてのシュートで先制した松江シティに対し、鹿児島ユナイテッドはその後もボール支配率で上回ったものの、前半は決定的なチャンスを作れませんでした。しかし後半立ち上がりの48分、相手のファウルでPKを獲得し、絶好の同点機を迎えます。ところが山田裕也選手のキックは、相手GKの逆を突きながらも右ポストに当たり、追い付くことができません。

鹿児島ユナイテッドはその後、193センチの長身FWネナド・ジヴコヴィッチ選手を投入するなどの交代策も講じ、運動量が落ちた相手を攻め立てました。それでも松江シティは最後まで集中力を切らさず、前半の1点を守り切ってタイムアップ。前半のシュートは先制点の1本のみ、後半のシュートも1本のみと、計2本のシュートに封じられながらも、粘り強く勝利を手繰り寄せました。

地元ファンの後押しを受けた松江シティは、2回目の出場で天皇杯初勝利を挙げ、島根県代表としては4年ぶりの勝利となりました。9月5日の2回戦では、川崎フロンターレ(J1)と対戦します。
試合情報はこちら

監督・選手コメント

片山博義 監督(松江シティFC)
今日の試合に臨むにあたっては、来年JFLに昇格した場合を考えて、自分たちがどこまでできるかを試したいと思っていました。やれることをしっかりやった結果が、勝利につながったのではないかと思います。ただし、修正しなければならない点や、個人の能力で足りない部分はたくさんあるので、そのあたりは組織力として、もう少し高めたいと思っています。次に対戦する川崎フロンターレはプロのJ1リーグで戦っていて、われわれはまだ地域リーグの身です。失うものはない。これから映像を見て解析しながら、やれる準備はしっかりやりたいと思います。

谷尾昂也 選手(松江シティFC)
ゴールシーンは、自分のシュートエリアだったので迷わず振り抜きました。相手にボールを支配されて、プレッシャーに行くのもきつかったですけど、米子北高時代に走り込んでいた貯金があったので走り切れたと思います。今朝、川崎フロンターレのスカウトの方から連絡があって、「マル(谷尾選手のニックネーム)のゴールで勝って、川崎に帰ってこいよ」と言われていたので、有言実行できてよかったです。フロンターレは日本最高のリーグ所属で、しかも古巣なので、対戦したかった。やってやる、という気持ちです!

浅野哲也 監督(鹿児島ユナイテッドFC)
結果は非常に残念です。崩し切れなかった、というのが正直なところ。選手たちはよく戦ってくれましたが、我々にとっては難しい試合になってしまいました。同点にするチャンスはあったのですが、これもサッカーかな、というところだと思います。何より、もっとチャンスをつくらなければいけない状況で、慌ててしまったり、本来のプレーの精度が出なかった。われわれも結果がすべての試合だと思っていて、ゲーム前にも注意はしていたのですが…。結果が出なかったのは残念です。

田上裕 選手(鹿児島ユナイテッドFC)
立ち上がりは、プレスをかけてセカンドボールを拾い、シュートまで行けたり、クロスで終わることができていました。でも10分過ぎから相手が少し盛り返してきて、セカンドボールを拾われるようになった。序盤にできていたことを続けられればよかったのですが、相手の勢いに押されてきたところで、スキを突かれてカウンターから失点してしまいました。J1のクラブに挑戦したかったですけれど、自分たちの最大の目標は、鹿児島を盛り上げるために、J3に昇格すること。切り替えて、その目標に向かってチーム一丸となり、ベストを尽くして戦っていきたいです。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2015年8月29日(土)~2016年1月1日(金・祝)

日程・結果やTV放送情報やJFA-TVライブ放送情報など詳しくはこちら

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