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4強が出そろう!神村学園は前回王者を撃破して16年ぶりの準決勝へ 第101回全国高校サッカー選手権大会

2023年01月05日

4強が出そろう!神村学園は前回王者を撃破して16年ぶりの準決勝へ 第101回全国高校サッカー選手権大会

第101回全国高校サッカー選手権大会は1月4日(水)に、浦和駒場スタジアムと等々力陸上競技場の2会場で準々決勝4試合を行いました。

ピックアップマッチ1

佐野日大高校 0-4(前半0-1、後半0-3) 岡山学芸館高校

等々力陸上競技場で行われた佐野日大高校(栃木)と岡山学芸館高校(岡山)による第1試合は、岡山学芸館のペースで試合が進みました。「リトリートしてくるのは分かっていた。正面からのボールははじき返されるので、外からクロスボールを数多く入れ込もうと考えていた」という高原良明監督の狙い通り、序盤からサイドを仕掛けると先制点が生まれたのは12分。岡本温叶選手が上げた右クロスのこぼれ球を田口裕真選手がダイレクトで押し込みました。

先制後も岡山学芸館は相手エリアでボールを動かしつつ、「セカンドボールを回収して、二次攻撃というイメージを持たせていた」(高原監督)とカウンターへのケアを忘れず試合を進めます。53分には左サイドでのショートコーナーをつないで、山田蒼選手がシュート。ゴール前にこぼれたボールを今井拓人選手が押し込ました。「新チームが立ち上がったときから練習してきたけど、公式戦でやるのは初めて」(山田選手)という秘策によってリードを広げると、72分には交代で入ったばかりの木下瑠己選手がファーストプレーで3点目をマークしました。80+4分には田邉望選手が自ら得たPKを決めると、直後にタイムアップ。4-0で勝利した岡山学芸館が初の4強進出を果たしました。

ピックアップマッチ2

青森山田高校 1-2(前半1-0、後半0-2) 神村学園高等部

「相手にボールを蹴り込まれて、自分たちの展開に持っていけない場面が多かった」。神村学園高等部(鹿児島)の栢野裕一監督代行がそう振り返った通り、第2試合は青森山田高校(青森)のペースで試合が進みました。16分には、芝田玲選手のクロスボールを小湊絆選手が頭で合わせましたが、シュートは枠の外。34分には右サイド高い位置で小湊選手がボールを奪うと、ドリブルからゴール前に展開。受けた中山竜之介選手がエリア内でのボールキープから振り向きざまにゴールを決めて、青森山田が均衡を崩しました。

後半は、交代の切り札である名我田我空選手を投入し、神村学園が攻勢を強めます。「前半は大迫(塁)くんから、かなり良いボールが配球されていたので、ハーフタイムにもう少し自由を与えないようにと伝えた。その結果、福田(師王)くんや、西丸(道人)くんにボールが入る機会が増えてしまった」と反省を口にするのは青森山田の正木昌宣監督です。追加点を阻止しながら、隙を狙った神村学園は56分にGKからのボールを受けた大迫選手がロングボールを展開。福田選手が競り合ったセカンドボールを西丸選手が決めて試合を振り出しに戻しました。続く60分には、名和田選手のパスから西丸選手がシュート。青森山田のDFに当たったところを福田選手が押し込むと、そのまま逃げ切りに成功。神村学園が初出場以来となる16年ぶりのベスト4進出をつかみました。

監督・選手コメント

岡本温叶 選手(岡山学芸館高校)
相手はリトリートしてくるので、サイドからのクロスボールがチャンスになると分かっていました。自分が仕事しなければいけないと思っていたので、クロスの質にこだわっていました。ただ、アシストできなかったので、もっと精度を上げて次こそはアシストしたいです。新チームが始まってから、ベスト4を目指して練習してきました。目標を達成できてホッとした気持ちはありますが、全国制覇への思いが強くなっているので、達成してこの大会を終えたいです。

海老沼秀樹 監督(佐野日大高校)
岡山学芸館さんは力があるチームなので0-1は仕方がないと思っていました。前半は立て続けに失点しないよう子どもたちも我慢してやってくれました。また新たに仕切り直そうという形で後半に入りました。0-1で試合を進め、残り20分で勝負を仕掛けていこうと考えていたのですが、残念な形で2点目を取られたのが痛かったです。負けはしましたが良いスタジアム、良い環境の中で試合をやらせていただくのはすごく光栄。子どもたちは実力以上に力を出して、頑張ってくれました。

笠置潤 選手(神村学園高等部)
ロングボールに対して合わせてしまうと、相手の方が強い。勇気を持ってつないでいくことが、勝ちにつながると思ったので、常にボールを受けようと意識していました。僕らはいろいろな人に支えられています。ピッチに立っている自分たちはテレビの前で目立ちますが、メンバーに入ってない人が応援してくれたり、目立たなくても支えてくれる人がいます。そうした人たちのために楽しんで、しっかり勝つことが自分たちの役割だと思っています。

正木昌宣 監督(青森山田高校)
昨年日本一となり、あれだけのプレッシャーを経験したのは、全国でもうちだけだったと思います。その中で1年間を過ごし、選手は本当に精神的にもタフになってくれました。「今年は今年だ」と彼らにも言い聞かせていたので、多少のことでは動じなかった。今日の試合も最後まで本当に諦めずに戦ってくれて、本当に成長しました。3年生には大学を経由してプロになる選手もいるはずです。それぞれの道を進む中、この経験は本当に大きいと思います。

第101回全国高校サッカー選手権大会

大会期間:2022/12/28(水)~2023/1/9(月・祝)

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