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ホーム > タイムレビューシステムの実施手順およびビデオサポートの実施手順

タイムレビューシステム

タイムレビューシステム(TRS)は、ビデオサポートがない場合にのみ使用する。

1. 原則

主審・第2審判は、次に従ってTRSを用いる。
1. ピリオドの終了を知らせる笛や音の前にボールがゴールに入ったかどうかを検証する(ペナルティーキックやフリーキックを行うためにピリオドを延長した場合を除く)。または、
2. ピリオドの終了を知らせる笛や音の前に反則が行われたかどうかを検証する。

2. 実施

ビーチサッカーの試合では、次の実施方法によりTRSを用いる。
1. 原則として、カメラは、ピッチ全体、メインの時計、ゴール、両方のペナルティーエリアをカバーできるように設置されるべきである。このため、少なくとも4台のカメラが必要になる。これらは、各ペナルティーエリア用(それぞれのゴールラインを含む)に1台ずつ、メインの時計用に1台、またピッチ全体用に1台である。
2. リプレーオペレーター(RO)は、すべてのテレビ放送映像に独立してアクセスし、リプレーコントロールを行う。
3. レフェリーレビューエリア(RRA)は、主審・第2審判が最終判定を下す前にリプレー映像をレビューするところである。RRAは、ピッチ近くに位置し、その位置は明確に特定されていなければならない。
4. RRAでは、2台のモニターが使えなければならない。
 •1台のモニターは、主審・第2審判がリプレー映像をレビューするのをROが援助するために用いる。
 •1台のモニターはピッチに面し、主審・第2審判がリプレー映像をレビューするために用いる。
5. ROは、主審・第2審判の要請に基づき、主審・第2審判用のモニターにリプレー映像を表示して、主審・第2審判を援助する(異なるカメラアングル、リプレースピードの調整など)。
6. ROは、ビーチサッカー競技規則習熟などの特別な訓練を受け、所要の認定を受けなければならない。
7. 機器に故障が生じ、承認された予備の機器が使用不可能な場合、TRSの使用はできない。このことについて、すみやかに両チームに伝えられなければならない。
8. RO業務を行う場合には所要の認定が必要であることから、ROが試合を開始または続行できない場合、その役割の有資格者のみが代わることができる。有資格者が見つからない場合、試合は、TRSを使うことなく、開始または続行されなければならなく、このことについて、すみやかに両チームに伝えられなければならない。

3. 進め方

最初の判定
主審・第2審判は、TRSを用いない場合と同様、先ず判定を(必要があれば、懲戒処置をとることも含め)下さなければならない。

主審・第2審判がレビューをするかどうかを決める
1. 主審・第2審判のみがレビューを行うかどうかを決めることができる。
2. すべてのケースにおいて、主審・第2審判は、“TVシグナル”(テレビのスクリーンの外枠)を明確に表示してレビューを行うことを示さなければならない。

レビュー
1. 主審・第2審判はRRAに行き、リプレー映像を見る。レビューは主審・第2審判の2人で行われるが、主審が最終の判定を下す。
2. RRが行われているとき、その他の審判員がピッチ上、またはテクニカルエリア内で起きていることを監視する。
3. RRAに入る、またはRRや最終の判定に影響を及ぼそうと試みた競技者、交代要員もしくはチーム役員は、警告される。
4. 主審・第2審判は、さまざまなカメラアングルやリプレースピードを要求できるが、通常、スローモーションのリプレー映像は、ボールがゴールに入ったとき、または反 則が行われたときのメインの時計の時間などの事実についてのみ用いるべきである。
5. レビューのプロセスはできる限り効率的に行われるべきであるが、最終の判定には早さより正確性がより重要である。このため、また、レビューの対象となる判定や事象が複数生じる複雑な状況となる場合もあるため、レビュープロセスに時間的制限は、設けない。

最終の判定と再開
1. 主審が唯一最終の判定を下す者である。
2. RRが完了したら、主審は、TVシグナルを表示し、タイムキーパー・テーブルの前で最終の判定を伝えなければならない。また、必要に応じて、両チームの監督にも伝える。
3. 主審は、(必要に応じて)懲戒処置をとり、変更し、または撤回し、ビーチサッカー競技規則に基づき、プレーを再開する、またはピリオドの終了を合図する。
4. RRの終了のとき、試合がキックオフ、ペナルティーキックまたはフリーキックで再開される場合、主審は、時間表示を修正できるように正しい時間をタイムキーパーに伝えなければならない。
5. 主審・第2審判が試合を再開する準備ができたならば、タイムキーパーは新たに修正された時間で時計を進める。

試合の有効性
原則として、次のいずれかで試合が無効になることはない。
1. テクノロジーの不具合
2. 間違った判定にTRS が関与した場合
3. 事象をレビューしないという決定、または
4. レビューの対象とならない状況

ビデオサポート

1. 原則

主審・第2審判は、チームの監督(または、チームの監督がいない場合、チームリストに記載され指定された他のチーム役員)が次に関係する判定にチャレンジしたときにビデオサポート(VS)を用いる。
1. 得点か得点でないか
2. ペナルティーキックかペナルティーキックでないか
3. ピッチの相手のハーフ内またはピッチの中央から行われるフリーキックかフリーキックでないか
4. 退場(2つ目の警告によるものでない)
5. 人間違い(別の競技者に警告する、または退場を命じる)加えて(チャレンジがなかったとしても)、上記の項目のいずれかに関する事象について、主審・第2審判の間で判定が異なった場合、主審・第2審判の裁量でVSを用いることができる。
次の状況でも、主審・第2審判の裁量でVSを用いることができる。
6. 時計が故障した場合
7. タイムキーパーが競技規則第6条および第7条の規定に基づき作動させたものの、時計が正しく(再)始動しなかった、または停止しなかった場合
8. 得点となったかどうか検証するため
9. ピリオドの終了を知らせる笛や音の前にボールがゴールに入ったかどうか確認するため(ペナルティーキックやフリーキックを行うためにピリオドを延長する場合を除く)
10. ピリオドの終了を知らせる笛や音の前に反則が行われたかどうか確認するためチャレンジに成功するとは、主審・第2審判による最初の判定が変更されることである。他方、チャレンジに失敗するとは、最初の判定が確定されることである。リプレー映像 が、「はっきりとした、明白な間違い」が起きた、または「見逃された重大な事象」があったことを示す場合を除き、最初の判定は変えられない。
各チーム、成功する限り、何度でもチャレンジすることができる。
各チーム、各ピリオドにおいて、一度チャレンジに失敗した場合、以降チャレンジすることはできない。
第1ピリオドで使われなかったチャレンジを他のピリオドに持ち越すことはできない。
試合の勝者を決定するために延長戦がプレーされる場合、各チーム延長戦中に追加してチャレンジすることができるが、一度失敗した場合、以降チャレンジすることはできない。
第3ピリオドで使われなかったチャレンジを延長戦に持ち越すことはできない。
勝者を決定するためにPK戦(ペナルティーシュートアウト)が行われる場合、各チー ムPK戦(ペナルティーシュートアウト)中に追加してチャレンジすることができるが、一度失敗した場合、以降チャレンジすることはできない。試合中(延長戦を含む)に使われなかったチャレンジをPK戦(ペナルティーシュートアウト)に持ち越すことはできない。
主審・第2審判がリプレー映像を用いて直接レビューし(主審・第2審判によるレビュー:RR)、主審が最終の判定を下す。
透明性を確保するため、RR中の主審・第2審判は周囲から見えるようになっていなければならない。
事象が発生したもののプレーが続き、その後レビューされた場合であっても、その事象後に取られた、または取られる必要があった懲戒処置は、仮に最初の判定が変更されたとしても取り消されない(反則が相手の大きなチャンスとなる攻撃を妨害または阻止したことに対する警告または決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)に対する退場を除く)。
レビューできる事象がプレーのピリオド終了前か後かについては、この実施手順により判断される。

2. レビューの対象となる判定や事象

チャレンジを受けてレビューの対象となる判定または事象の項目は、
1. 得点か得点でないか
 1.1 攻撃を組み立てている間や得点時の攻撃側チームによる反則(ハンドの反則、ファウルなど)があったのか。
 1.2 得点前にボールがアウトオブプレーになったのか。
 1.3 得点か得点でないかの状況。
2. ペナルティーエリア内の事象と相手ハーフ内の事象
 2.1 ペナルティーキックとなる反則を罰しなかったのか。
 2.2 誤ってペナルティーキックを与えたのか。
 2.3 相手のハーフ内またはピッチの中央から行われるフリーキックとなる反則を罰しなかったのか。
 2.4 誤って相手のハーフ内またはピッチの中央から行われるフリーキックを与えたのか。
 2.5 攻撃の組み立てからペナルティーキックが与えられるまでに攻撃側チームによる反則(ハンドの反則、ファウルなど)があったのか。
 2.6 反則が起こった位置(ペナルティーエリア内か外か)。
 2.7 その事象が起きる前にボールがアウトオブプレーになったのか。
3. 退場(2つ目の警告によるものではない)
 3.1 DOGSOなのか。
 3.2 著しく不正なプレーなのか。
 3.3 乱暴な行為、人をかむ、または人につばを吐いたのか。
 3.4 攻撃的な、侮辱的な、または下品な行動をとったのか。
4. 人間違い(レッドカードまたはイエローカード、正しくないキッカー)
 ● 主審・第2審判が反則の判定を下し、反則をした(罰せられた)チームの別の競技者にイエローカードまたはレッドカードを示した場合、反則を行ったのが誰なのかをレビューすることができる。
 ● 主審・第2審判が反則の判定を下し、正しくないキッカーがフリーキックやペナルティーキックを行おうとした場合、正しいキッカーが誰なのかをレビューすることができる。
得点、ペナルティーエリアでの事象、相手のハーフ内あるいはピッチの中央から行われるフリーキックとなる反則または退場に関わる事象の場合を除き、その反則をレビューすることはできない。
また(チャレンジがなかったとしても)、上記の項目のいずれかに関する事象について、主審・第2審判の間で判定が異なった場合、および次の状況でも、主審・第2審判の裁量でVSを用いることができる。
1. 時計が故障したとき、時間をどの程度修正すべきかを判断する場合。
2. タイムキーパーが競技規則第6条および第7条の規定に基づき時計を作動させたものの、正しく(再)始動しなかった、または停止しなかった場合。
3. 得点となったかどうかを検証するため。
4. ピリオドの終了を知らせる笛や音の前にボールがゴールに入ったかどうかを確認するため(ペナルティーキックやフリーキックを完了させるためにピリオドを延長する場合を除く)。
5. ピリオドの終了を知らせる笛や音の前に反則が行われたかどうかを確認するため。 

3. 実施

ビーチサッカーの試合では、次の実施方法によりVSを用いる。
1. 原則として、カメラは、ピッチ全体、メインの時計、ゴール、両方のペナルティーエリアをカバーできるように設置されるべきである。このため、少なくとも4 台のカメラが必要になる。これらは、各ペナルティーエリア用(それぞれのゴールラインを含む)に1台ずつ、メインの時計用に1台、またピッチ全体用に1台である。
2. リプレーオペレーター(RO)は、すべてのテレビ放送映像に独立してアクセスし、リプレーコントロールを行う。
3. レフェリーレビューエリア(RRA)は、主審・第2審判が最終判定を下す前にリプレー映像をレビューするところである。RRAは、ピッチ近くに位置し、その位置は明確に特定されていなければならない。
4. RRAでは、2台のモニターが使えなければならない。
 •1台のモニターは、主審・第2審判がリプレー映像をレビューするのをROが援助するために用いる。
 •1台のモニターはピッチに面し、主審・第2審判がリプレー映像をレビューするために用いる。
5. ROは、主審・第2審判の要請に基づき、主審・第2審判用のモニターにリプレー映像を表示して、主審・第2審判を援助する(異なるカメラアングル、リプレースピードの調整など)。
6. ROは、ビーチサッカー競技規則習熟などの特別な訓練を受け、所要の認定を受けなければならない。
7. 機器に故障が生じ、承認された予備の機器が使用不可能な場合、VSを用いることはできない。このことについて、すみやかに両チームに伝えられなければならない。
8. RO業務を行う場合には所要の認定が必要であることから、ROが試合を開始または続行できない場合、その役割の有資格者のみが代わることができる。有資格者が見つからない場合、試合は、VSを用いず行う、または続けられなければならなく、このことについて、すみやかに両チームに伝えられなければならない。

4. 進め方

最初の判定
主審・第2審判は、VSを用いない場合と同様、先ず判定を(必要あれば、懲戒処置をとることも含め)下さなければならない(見逃された重大な事象を除く)。

チャレンジ、または主審・第2審判の判断に基づくレビュー
1. チャレンジするため、監督(監督不在の場合、チームリストに記載されている指定されたチーム役員)は、すみやかに、
 •空中で指をくるくる回す。加えて、
 •第3審判または第4審判に、レビューを要求したことを伝える。
2. 第3審判または第4審判はコミュニケーションシステム経由で、また「パドル」を上げて、チャレンジがあったことを主審・第2審判に伝える。
3. あるいは、適用可能なケースであれば、主審・第2審判は自分自身の裁量においてレビューを行うかどうかを決めることができる。
4. 既にプレーが停止されていたならば、主審・第2審判はレビューをするために、再開を遅らせる。
5. まだプレーが停止されていないならば、主審・第2審判はボールがニュートラルなゾーンまたは状況のとき(いずれのチームにも良い攻撃の機会がないときなど)にプレーを停止する。
6. すべてのケースにおいて、主審・第2審判は、“TVシグナル”(テレビスクリーンの外枠)を明確に表示してレビューを行うことを示さなければならない。

レビュー
1. 主審・第2審判はRRA に行き、リプレー映像を見る。レビューは主審・第2審判の2人で行われるが、主審が最終の判定を下す。
2. RRが行われているとき、その他の審判員がピッチ上、またはテクニカルエリアで起きていることを監視する。
3. RRAに入る、またはRRや最終の判定に影響を及ぼそうと試みた競技者、交代要員もしくはチーム役員は、警告される。
4. 主審・第2審判は、さまざまなカメラアングルやリプレースピードを要求できるが、通常、スローモーションのリプレー映像は、反則のあった位置、競技者のいた位置、身体的接触が伴う反則やハンドの反則のコンタクトポイントまたはボールがアウトオブプレーになったかどうか(得点か得点でないかを含む)などの事実についてのみに用いるべきである。通常のスピードは、反則の「強さ」、またはハンドの反則であったかどうかの判定に用いるべきである。
5. 得点、ペナルティーキックかペナルティーキックでないか、相手ハーフ内またはピッチの中央から行われるフリーキックかフリーキックでないか、DOGSOによるレッドカードに関係する判定や事象については、場合によりその判定や事象に直接つながった一連の攻撃(APP)をレビューする必要がある。これには、攻撃側チームがプレーの流れの中でどのようにボールを保持したかも含まれる。
6. その他のレッドカードの反則(著しく不正なプレーまたは乱暴な行為)、時計の故障に関係する事象、または人間違いについては、事象のみがレビューされる。
7. ビーチサッカー競技規則は、一度プレーが再開されてしまったならば、再開方法の変更を認めていない。しかしながら、VSシステムの目的達成のため、チームの監督が主審・第2審判の判定に素早くチャレンジしたならば、プレーが既に再開されてしまっても、事象をレビューすることができ、最初の判定を変更することができる。
8. レビューのプロセスは、できる限り効率的に行われるべきであるが、最終の判定には早さより正確性がより重要である。このため、また、レビューの対象となる判定や事象が複数生じる複雑な状況となる場合もあるため、レビュープロセスに時間的制限は、設けない。

最終の判定と再開
1. 主審が唯一最終の判定を下す者である。
2. RRが完了したら、主審は、TVシグナルを表示し、タイムキーパー・テーブルの前で最終の判定を伝えなければならない。また、必要に応じて、両チームの監督にも伝える。
3. 主審は、(必要に応じて)懲戒処置をとり、変更し、または撤回し、ビーチサッカー競技規則に基づき、プレーを再開する。
4. 最初の判定が覆された場合、または重大な事象が見過ごされていたことが判明した場合、プレーはビーチサッカー競技規則に基づき再開される。
5. 最初の判定が覆されなかった場合、プレーは、
 ・プレーが既に停止されていたならば、最初の判定に基づき再開される。または、
 ・プレーがRR を行うために停止されたならば、ドロップボールで再開される。
6. 最初の判定が覆された場合、または重大な事象が見過ごされていたことが判明した場合、再開の時間は事象が起きた時間となる。主審は、タイムキーパーに時計表示を修正できるように正しい時間を伝えなければならない。
7. RRが時計にかかる事象の場合、主審は、タイムキーパーに時計表示を修正できるように正しい時間を伝えなければならない。
8. 主審・第2審判が試合を再開する準備ができたならば、タイムキーパーは修正後の新しい時間で時計を進めることができる。

試合の有効性
原則として、次のいずれかで試合が無効になることはない。
1. テクノロジーの不具合
2. 間違った判定にVSが関与した場合
3. 事象をレビューしないという決定、または
4. レビューの対象とならない状況

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