JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 指導者 > 最新ニュース一覧 > 2019ゴールキーパー(GK)コーチ リフレッシュ研修会を開催

ニュース

2019ゴールキーパー(GK)コーチ リフレッシュ研修会を開催

2019年12月12日

2019ゴールキーパー(GK)コーチ リフレッシュ研修会を開催

年に一度、1泊2日でゴールキーパー(GK)コーチリフレッシュ研修会を実施しています。今年は、11月30日(土)~12月1日(日)の2日間、御殿場高原時之栖裾野スポーツセンターにて開催しました。全国各地から、種別、保有ライセンスの異なる指導者27名が参加し、講義、指導実践を通じ、コーチングの基本を再確認するとともに、更なるレベルアップを図りました。

チーフインストラクターコメント

川俣則幸 JFA GKプロジェクトリーダー
2日間、御殿場高原時之栖裾野スポーツセンターにて、GKコーチリフレッシュ研修会を開催しました。参加された受講者は27名。指導されている種別は4種~Jリーグのトップチームまで、保有ライセンスもC級からA級、GK-C級からGK-A級、多種多様な経験を持たれた方々が全国から集まりました。
ガイダンスでは、自己紹介の中で、この研修会に求めることをあげていただき、指導現場で抱える様々な課題を共有して研修会に入りました。
クラスルームでは、育成年代の日本のGKの立ち位置をFIFA U-20・17ワールドカップのTSGと、国体のTSG報告から確認し、その上で、更に日本のGKが向上するために何をすべきか?やはり下の年代からの一貫指導が重要性であると再確認しました。
今回の指導実践では、選手の将来を見据えたこの一貫指導にトライしました。アジアチャンピオンズリーグや、イングランド・プレミアリーグの試合の、課題となる失点場面の映像を用意しました。ガイダンスでは、この中の1つを全員で分析し、失点におけるGKの課題は何かを抽出しました。インストラクタ−2名もこの映像を分析し、シニアになったときに、この様な状況で失点を防ぐ為に、U-12・U-15・U-18年代では、何をどの様に積み上げたら良いのかを、課題克服の為のトレーニングを作成し指導実践を行いました。
各種別の指導者を担当する受講者が3人組になり、4つの映像からそれぞれ課題を抽出し、その上で、1つのシーンを選び、我々インストラクターの指導実践の様に、トレーニングを組み立てて一貫指導に取り組んで頂きました。今回の課題となるシーンは、トップレベルの試合で見られる失点の傾向として、カウンターからの失点、判断の難しいクロスからの失点をとりあげました。ともに、GKが状況を把握し、予測をもってシュートのポイントを特定し、シュートのタイミングに良いポジションに、バランスよく構えるという原則を守ることが難しい状況です。ここで抽出された課題に対して一貫した改善方法を積み上げ、適切な難易度のオーガナイズを作り、リアリティのある中で課題の克服に取り組むことは難しいチャレンジでした。上手く積み上がったグループもありましたが、積み上がらなかったグループも、実践後のディスカッションでそれぞれの「何故?」を共有し、更に改善するためには、「何を」「どの様に」改善すれば良いのか、活発に意見を共有しピッチ上でのセッションを終えることが出来ました。指導実践の時間はあっと言う間に過ぎていきました。参加された皆さんが最初の自己紹介でそれぞれ求めていたモノが、今回の研修会の中に見つかれば幸いです。今後の皆さんの指導の現場で役立てばと思います。こうした新しい試みを今後も継続していければと思います。

受講者コメント

中下直樹 さん 
プレー分析から一貫指導を構築するという取り組みは、サッカーの全体像の理解、構成要素の抽出、再現性のあるトレーニングの作成など、考えることが多く難しいことでした。そこにチャレンジすることでコーチとしてブラッシュアップできたのではないかと思います。

髙橋俊裕 さん
普段、女子の指導ということで関わることのできるGK指導者が少ない中、こういった機会に積極的に参加されている方々とコミュニケーションを取ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。特に育成年代の3つのステップで練習メニューを積み上げて行くというポイントが印象的でした。

金井義久 さん 
1泊2日の短期間ながら、テーマがはっきりとしており密度が濃く、学習内容を体得しやすいと思いました。「日本GKの位置」について、データを根拠に他国のGKと比較された結果が示されたので、実感できる内容でした。

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー