JFA.jp

JFA.jp

EN

フットサル日本代表

年代・カテゴリーを選ぶ

表示したいカテゴリーを
以下から選択してください。

1.年
  • 2024年
  • 2023年
  • 2022年
  • 2021年
  • 2020年
  • 2019年
  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
2.年代別
  • SAMURAI
    BLUE
  • U-24
  • U-23
  • U-22
  • U-21
  • U-20
  • U-19
  • U-18
  • U-17
  • U-16
  • U-15
  • 大学
  • フットサル
    (男子)
  • U-25フットサル
    (男子)
  • U-23フットサル
    (男子)
  • U-20フットサル
    (男子)
  • U-19フットサル
    (男子)
  • U-18フットサル
    (男子)
  • フットサル
    (女子)
  • U-18フットサル
    (女子)
  • ビーチサッカー
  • eスポーツ・サッカー
ホーム > 日本代表 > フットサル 2021年 > FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021 > 最新ニュース一覧 > 小西鉄平JFAフットサルテクニカルダイレクターが語るFIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

ニュース

小西鉄平JFAフットサルテクニカルダイレクターが語るFIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

2021年10月18日

小西鉄平JFAフットサルテクニカルダイレクターが語るFIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

9月12日(日)から10月3日(日)にかけて行われたFIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021は、ポルトガルの初優勝で幕を下ろした。フットサル日本代表は2012年大会以来9年ぶりに本大会へと出場し、ベスト16という結果を残している。

日本は大会に向けて長期の国内合宿を行い、8月中旬に国内で国際親善試合を行ってから現地入りする計画を立てていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響によってこの試合は実現せず、急きょ予定を変更。ヨーロッパに渡ってポルトガルで2試合、スペインで3試合、そしてリトアニア入りしてから1試合と、実戦経験を積んでから大会に臨んだ。小西鉄平JFAフットサルテクニカルダイレクターは「切り替えなければいけないことが多くメンタル的には大変だったが、『自分たちができることに集中しよう』を合言葉に取り組んだおかげで、難しい局面の中で逆にベースを固めることができた」と準備期間を振り返っている。

日本代表はグループステージ初戦でアンゴラに8-4と勝利し、幸先の良いスタートを切った。その後、スペイン代表に2-4、パラグアイ代表に1-2と連敗を喫したものの、グループ3位でノックアウトステージへと進んでいる。そしてラウンド16でブラジル代表と対戦して2-4で敗れ、ベスト8進出はならなかった。小西ダイレクターは「スペイン戦では自分たちが取り組んできたことをしっかり実践することでリードを奪えた。ブラジルとは2012年大会のグループステージで対戦した時と比べて主導権を握る時間帯、相手を慌てさせる時間帯もあった。成長は間違いなく感じられた」と日本の戦いぶりを評価する一方で、「最後の一歩、二歩のところで、まだまだ詰めが甘かった部分がある。極限の状況の中で、冷静に状況を把握してプレーできるメンタルが必要」と反省点を挙げた。

2016年のコロンビア大会出場を逃した日本にとっては2012年のタイ大会以来、コロナ禍で延期された1年を含む9年ぶりのワールドカップ出場。小西ダイレクターは大会を通じて感じた日本の収穫と課題について、次のように話す。

「原則をしっかりと理解し、その原則に沿ったチームのガイドラインに合わせてプレーすれば相手を追い込めるし、自分たちのリズムが悪い時でも共通のイメージを描くことで修正できたので、ガイドラインを持ってプレーすることのメリットは大会を通じて強く感じた。ただ、大会終了後に、2012年大会、そして今大会とワールドカップに2大会出場している星翔太選手と話をしている中でも出てきた課題の一つとして、ベスト8以上を目指すには、ガイドラインに沿ったプレーをするだけで満足してはいけない。ゴールを奪う、ゴールを守るということから逆算して、相手ゴールに直線的に攻める、自陣に引いて守備を固めるなど、フットボールの原理原則のところを徹底的にたたき込んでいくことを、育成年代からやり続けなければいけないと感じた」

ベスト4にはポルトガル、アルゼンチン、ブラジル、カザフスタンが進出したが、このうちブラジルとカザフスタンは足元の技術に長けたGKが積極的に攻め上がる戦術を駆使していた。フットサルではフィールドプレーヤーがGKのユニフォームを着用してパワープレーを仕掛けることもあるが、技術力のあるGKがいれば、より自然な形で5対4の数的優位をつくることができる。小西ダイレクターはこのスタイルは「ここ近年、多く見られるプレー特徴であり、今後も特徴的なひとつのモデルとして潮流になるのではないか」と語り、「各国が抱える選手の特性に合わせ、いろいろなモデルを体現していくようになるでしょう」と予想した。

選手の持つ特性に合わせた戦い方を確立させるためには、顕著な特徴を持った選手を育成する必要がある。小西ダイレクターは「そういった選手が出てくるのを待つのではなく、うまく育成しなければならない」と語る。

「足技の使えるGK、サイドで1対1で相手に脅威を与えることができる選手、しっかり背負えて反転ができるピヴォの選手、得点力を備えたフィクソの選手など、それぞれのポジション像がある。そのイメージに合わせて意図的に選手を育成していくことが、特徴的なスタイルの確立につながると思う」

優勝したポルトガルは、ホルヘ・ブラス監督が2010年から監督を務めてきた。第2監督時代を含めると彼の代表チームへの関わりは十数年にもなる。また、ブラス監督はダイレクターとして国内リーグや指導者養成、選手育成などにも携わっており、長年をかけてフットサルの強化に取り組んできた。小西ダイレクターは2020年に視察のためにポルトガルを訪れ、ブラス監督らの案内を受けた。そこで見たポルトガルフットサル界の環境は、かなり先進的なものだったという。

「たとえばポルトガルリーグのディビジョン1は、各クラブに必ずダイレクターを置かなければならず、監督やコーチ、GKコーチ、フィジカルコーチ、トレーナーなど、協会が指定した役職に適任者を配置していないと、協会からの適切なサポートを受けにくいシステムになっている。アカデミーダイレクターも置かなければならないし、ヨーロッパのサッカー界で当たり前に行われていることを、いち早くフットサルにも取り入れている」

小西ダイレクターは「そうした種まきが実り、ついに花開いた」と評する一方で「日本が真似をする必要はないが、一つのモデルとして参考にしなければならないと思う。フットサル界全体を俯瞰で見たうえで、それぞれの分野で何が必要なのか、というロードマップをつくり、常にいい選手が出てくるサイクルをつくらなければならない」と今後を見据えてコメントした。

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021

大会期間:2021/9/12(日)~2021/10/3(日)

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー