JFAではグリーンプロジェクトの一環として、2015年から全国各地に都道府県フットボールセンターや地区サッカー施設を整備する「JFAサッカー施設整備助成事業」を行っています。

富山県射水市では、人工芝のサッカーピッチ2面、全天候型フットサルピッチ1面とクラブハウスを備えたフットボールセンターが完成し、その落成式が4月29日、夏野元志射水市長など地元の関係者や田嶋幸三JFA会長が出席して行われました。落成式では、夏野市長の式辞のあと、田嶋会長ら来賓の祝辞があり、元サッカー日本代表の柳沢敦氏（同市出身）、本田圭佑氏のビデオメッセージが上映されました。

この施設は富山県における2つ目のフットボールセンターとして、JFAの助成金や国の地方創生拠点整備交付金、スポーツ振興くじ助成金を活用し、地域のスポーツ活動の拠点・賑わい創出を目的として射水市が整備。日差しを防ぐピロティや展望スペースを備えたクラブハウスのほか、ピッチにはローカル5GやAIカメラなどの最新技術も導入。今年1月に制定された富山県サッカーの理念やビジョンを実現することに大きく寄与することが期待されています。

オリバースポーツフィールド射水（射水市フットボールセンター）
https://imizu-football.center/
富山県サッカー協会
https://toyfa.jp/about

コメント

根塚武 公益社団法人富山県サッカー協会会長
県民待望の2つ目のフットボールセンターが今まさにスタートします。人工芝ピッチ2面と屋根付きフットサル場が富山県において増えることになります。富山県西部でのフットボールセンター構想は、場所の選定や地域のご理解などをはじめ、10年近くの歳月がかかっており、より多くの方がプレーできることは誠に嬉しい限りです。射水ベイエリアは富山マラソンのコースで、ヨットが停泊できる新湊マリーナや海水浴ができる海老江海浜公園や海王丸パークも近く、スポーツでの賑わいや地域の一層の発展に大いに貢献するものと考えられます。
スポーツ施設やスタジアムの賞味期限は20年と言われております。オリバースポーツフィールド射水は最新のAIカメラも併設され時代の先端を担うフィールドであります。安全かつ持続可能なスポーツ施設の見本となることが期待されます。本事業に関わってくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。今後とも、富山県、日本のサッカー・スポーツ・芸術文化にさらなるご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

田嶋幸三 JFA会長
「射水市フットボールセンター」の完成を心よりお慶び申し上げます。地域のシンボルで多くの人々が集うこの射水ベイエリアにこのような素晴らしいフットボールセンターが誕生したことを日本サッカー協会としても心から嬉しく思います。射水市フットボールセンターの驚くべきところは、FCバルセロナやバイエルン・ミュンヘンなど世界のトップクラブも採用している最新鋭のAIカメラが搭載されており、撮影や収録、編集全てが自動でできるという点です。
AIカメラで撮影された映像は、官民連携で整備したローカル5Gによって、高速・大容量の配信が可能となり、遠隔地でもパソコンやスマホなどで試合を観戦できたり、遠隔指導や運動分析などもできるなど、サッカーの技術力向上やコンディショニング、メディカルの面でも大きな効果を発揮します。
このような最先端のテクノロジーを駆使した施設は全国のフットボールセンターの先駆けとも言え、サッカーの発展、スポーツの発展に大きく貢献するものだと思います。市内、県内はもちろん、県外からもこのフットボールセンターでトレーニングや合宿をしたいと、多くのチームが殺到するのではないでしょうか。
このベイエリアには広大な公園やパークゴルフ場、スポーツランドなどスポーツや観光のスポットが多数あって気分転換ができますので、合宿など長期滞在にも適しています。おしゃれなエリアですし、生活にも便利ですので、リモートワークが可能になった今、射水市に移住する人も増えるのではないでしょうか。
また、市内には5つの総合地域スポーツクラブがあるほか、スポーツ少年団の活動も活発で、市民の皆さんのスポーツへの関心度も高い地域だと思います。この広場を拠点に市民のスポーツ大会やサッカー活動などが行われ、多くのスポーツ愛好家が集い交流を深める場になることを心から願っています。
最後になりましたが、夏野元志射水市長をはじめ、射水市フットボールセンターの整備にご尽力いただきました関係者の皆さまに敬意と感謝を表し、お祝いの言葉とさせていただきます。