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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第11回 小原一典 カンボジア技術委員長

2015年11月13日

アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第11回 小原一典 カンボジア技術委員長

アジアの各国で活躍する指導者達の声を伝える「アジアのピッチから」。第11回は、カンボジアで技術委員長を務める小原一典氏のレポートです。

カンボジアの暮らしについて

カンボジアには今年3月より赴任していますが、4月・5月の暑さには驚きました。ちょうど一番暑い時期だったようです。住んでいる首都のプノンペンは交通量が非常に多い上に排水システムが整備されていないため雨季は道路が洪水になります。通常10分で車移動できるところが、洪水や渋滞で1時間以上かかることも結構あり苦労しています。一方、暑いおかげで洗濯物がすぐ乾くこと、11月でも屋外プールでリフレッシュできること、そして、ココナッツの美味しさには感動しました。

カンボジアに赴任する前はブータンで代表監督を務めていました。選手たちの育つ環境がなければ成果を出すのは難しいため、代表監督であっても育成システム等の周辺環境が気になります。現在の「技術委員長」という立場は、将来に向けて良い結果が得られるように様々な分野に関わることが求められます。カンボジアは2023年にシーゲーム(Sea Games: 東南アジア競技大会)の開催地に決定しており「地元開催の大会で優勝」という目標を掲げています。どのような環境を整備して目標に一歩ずつ近づいていけるのか、大きな責任とやりがいを感じます。大事な施策は数多くありますが、人それぞれ考え方は少しずつ違います。皆さんの理解と協力を得ることは簡単なことではありませんが、ブータン時代も含めた過去の経験を糧に全力で取り組んでいます。

カンボジアサッカーの現状と日本人指導者

2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア1次予選を突破して、カンボジアサッカーは大きな盛り上がりを見せており、この盛り上がりを継続させなければいけません。前述の「2023年シーゲーム優勝」という目標に向かって2014年にアカデミーが設立され、現在U-15の選手たちが活動しています。(注:監督は壱岐友輔氏)シーゲームは23歳以下の大会なので現在のアカデミー生がターゲットエイジですが、現状、アカデミー以外で定期的な活動をしているユースチームが少ないため選手の底上げが期待できません。そこで、トップリーグに所属するクラブ等に働きかけてユースチームの設置を促し、2016年にU-16リーグ創設を目標にしています。また、全国各地に40名いるカンボジア連盟の育成コーチ達とミーティングを行い、選手リストとスケジュール表を提出してもらうようにしました。これまで十分なサポートが無く存分な活動を行うことが出来ないコーチ達もいたので、現在、彼らの指導現場を訪ねて、コミュニケーションをとりながら状況を把握しているところです。2016年はU-16リーグ創設に加えて、指導者とU-12の選手を集めたワークショップやグラスルーツフェスティバルの開催を提案しています。

現在カンボジアには唐木田氏(審判ダイレクター)・壱岐氏と合わせて3名の日本人指導者が派遣されています。自分が考える「日本人指導者のストロング・ポイント」は、真面目で誠実、そして我慢強いところ。日本代表がアジアの中で結果を出していることも評価されています。人間関係にしがらみのないところが外国人指導者の利点です。日本人指導者達とは時折食事に出かけて、日々の苦労を笑い飛ばしながら協働しています。

2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選では日本と同組

ホームゲームはプノンペンにあるオリンピックスタジアムで開催され、どの試合も観客で一杯になりますが、このような状況になったのは最近のことのようです。5万人を超える大観衆の前で、私は代表監督として2次予選における最初の2戦を指揮しました。1戦目のシンガポール戦は不甲斐ない試合で自分自身にも腹立たしく、2戦目のアフガニスタン戦では選手たちが最後までファイトしてくれたものの結果が出せずに申し訳ない気持ちで一杯です。大声援を送ってくれた観客の皆さまには心より感謝しています。これだけの大観衆の後押しは、代表チームをより成長させてくれるに違いありません。

11月17日(火)は日本代表をカンボジアに迎えてのリターンマッチとなります。カンボジア国民が盛り上がるのは試合直前ですが、在カンボジア日本人コミュニティーの方々は色々と準備をされているようです。在留邦人による歓迎会、在留邦人向け入場チケットの販売、カンボジア代表チームのエスコートキッズを公募していました。11月15日には、カンボジアの日系クラブ「カンボジアンタイガー」が「アビスパ福岡U-18」と親善試合を行います。

我がカンボジア代表には、埼玉で行われた前回のアウェーゲーム以上の粘り強い守備をして、攻撃では数少ないチャンスを生かしてほしい。選手全員に期待していますが、中でも注目選手はFWのチャン・バタナカ選手。彼の得点感覚は素晴らしい。コンディションが良ければ日本戦でも通用するでしょう。

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