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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第56回 河本菜穂子 モンゴルU-17・U-20女子代表監督

2021年08月31日

アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第56回 河本菜穂子 モンゴルU-17・U-20女子代表監督

コロナ禍でのモンゴルサッカーの事情

2020年11月11日にモンゴル国内で1人目の新型コロナウイルス感染者が出るまで、モンゴル国内では平穏な日々が続き、屋外でのトレーニングが行われていました。1人目のコロナ感染者が出た直後にロックダウンとなり、サッカーの活動がすべてできなくなりました。FIFAワールドカップアジア2次予選を控えていたモンゴル代表も国内での活動が許されず、トルコで事前合宿を行いゲームに備えていました。2021年3月に1か月間ロックダウンが解除され、その間は屋外でのトレーニングが行われましたが、再びロックダウンとなり、5月中旬まで屋外でのサッカー活動ができない状態でした。

日々のサッカー活動

ロックダウンになってからは、Zoomでのオンライントレーニングを2月末まで週6回行い、3月以降は週3回行いました。U-17・U-20女子の選手たちは毎日オンラインで学校の授業があるため、授業のない時間帯に参加する形をとっていました。選手により参加回数が異なるためコンディションの個人差が大きく、トレーニング強度を設定することが難しかったです。5月半ばにロックダウンが解除され、屋外でのサッカー活動が再開されてトレーニングができるようになりました。5月、6月にはモンゴルサッカー連盟内でコーチングコースを実施し、その際、U-17女子の選手たちもサポート選手として参加しました。屋外でのサッカー活動ができるようになってからは、リモートでコーチングを行いました。アシスタントコーチたちとSNSで連絡をとり、トレーニング内容やトレーニングの様子を確認しています。現場で行うトレーニングより細部を伝えることが難しいと私自身感じていますが、選手たちは屋外でサッカーのトレーニングができる喜びを感じているようでした。

その他の活動としては、モンゴルサッカー連盟のスタッフとのオンライン会議に参加したり、モンゴルサッカー連盟から依頼されたビデオの作成などを行っていました。チームマネージャーとアシスタントコーチ、モンゴルサッカー連盟のスタッフにサポートしていただきながら日々の活動ができたことは非常にありがたかったです。

一時帰国、そして再渡航

新型コロナウイルスの影響で、しばらく日本に一時帰国していましたが、このほどワクチン接種も完了し、再渡航できることになりました。モンゴルのU-17/U-20女子代表監督としても3シーズン目となります。1シーズン目からAFC U17女子アジアカップ2022の1次予選突破とAFC U20女子アジアカップ2022の1次予選突破を目標としてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となってしまいました。中止となったことは残念ですが、目標をAFC U17女子アジアカップ2024の1次予選突破とAFC U20女子アジアカップ2024の1次予選突破に切り替え、再渡航後は、まずはチームの再編成から取り組むために新しい選手の発掘に着手します。8月に入ってからモンゴル国内でWomen's National Leagueも始まり、選手たちのモチベーションが高くなってきているので今後の活動を楽しみにしています。

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