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【SAMURAI BLUE南野拓実選手インタビュー】夢の舞台で活躍するためにレベルアップしていく~キリンカップサッカー2022
2022年06月07日
森保一監督就任後、SAMURAI BLUE(日本代表)最多タイとなる17得点(2022年6月1日現在)を記録するなど攻撃陣をけん引する南野拓実選手に、世界最高峰のクラブでの経験やFIFAワールドカップへの思いなどを聞きました。
※取材日:2022年5月12日。書面による取材を基に記事を構成しています。
──南野選手はこれまでアンダーカテゴリーの日本代表選手として各大会のアジア予選を戦ってきましたが、今回はSAMURAI BLUE(日本代表)の一員として初めてFIFAワールドカップ予選を戦いました。アジアのレベルや予選を戦う難しさをどのように感じましたか。
南野 アジア全体のレベルは上がってきていますし、多くのチームが日本に勝つために入念な準備をして試合に臨んできます。日本代表は欧州でプレーしている選手が多いため、移動やコンディション調整の難しさがある上、チーム全体での練習回数も限られているので、難しい戦いになることは想定していました。アンダーカテゴリー時代の経験から、特にアウェイゲームの難しさは理解していましたが、ワールドカップ出場が懸かる試合の難しさは、これまでとはひと味違うと感じました。
──最終予選では序盤で厳しい状況に立たされましたが、マッチデー4のオーストラリア戦で流れが変わりました。南野選手はその試合以降、トップ下から左のウイングにポジションを移しましたが、チームでの役割やご自身の意識に変化はありましたか。
南野 ポジションは変わりましたが、チームとしてどう戦うかということが大事なので、与えられた役割を果たすことだけを考えてプレーしていました。前線の選手としては得点が最優先事項ですが、左サイドバックの長友佑都選手や中山雄太選手の特長を生かすための連動も重要です。試合を重ね、コミュニケーションを図る機会が増すごとに、その精度は上がっていったと感じています。
──現在は中心選手の一人として戦っていますが、2015年の代表デビュー当時と現在では意識や取り組む姿勢に違いはありますか。
南野 15年に初選出されましたが、ロシア大会の予選にも本大会にも出場することができませんでした。今回、初めてアジア予選を経験し、仲間と共に戦うことで、日本代表への思いは間違いなく強くなりました。
──ご自身にとって日本代表として戦うということは、どういうことでしょうか。
南野 日の丸を着けて戦うことは子どもの頃からの目標でしたから、今、代表の一員として戦っていることを誇りに思います。子どもの頃に代表選手のプレーを見て、夢や刺激を与えてもらったので、今度は僕が子どもたちに夢を与えられるように、これからも全力でプレーしていきます。
──15年1月にセレッソ大阪からオーストリアのザルツブルクに移籍し、その後、イングランドのリバプールFCに加入しました。世界トップレベルの選手と日常的に競争することで、特にどういった部分が成長していると感じますか。
南野 チームメートは、全員が自国の代表チームに選出されているようなトップレベルの選手ばかりですから、毎日、そういう選手とトレーニングするだけでも一選手としていろいろな面で成長につながっていると思います。また、プレーはもちろん、彼らと日常を共にすることでトップレベルの選手の考え方や行動、メンタル面など影響や刺激を受ける部分も多くあります。
──ビッグクラブでプレーすることによって、ご自身はもちろん、日本サッカー界にどのような影響を与えられる、あるいは与えていると考えますか。
南野 僕は、リバプール初の日本人選手です。僕がこのチームでプレーすることで、日本の子どもたちが欧州のビッグクラブを、夢物語ではなく目標として捉え、努力を重ねてサッカーを楽しんでくれるとうれしいですね。
──半年後にはワールドカップが開幕します。
南野 ワールドカップはサッカー選手にとって特別な大会ですし、僕自身、サッカーを始めたときから絶対に出場したいと思っている夢の舞台でもあります。カタール大会開幕まで多くの時間は残されていませんが、ワールドカップのメンバーに選ばれ、その舞台で活躍するために、努力を重ねて今よりもレベルアップしていきます。日本の皆さんと共に胸熱く戦えるように頑張っていきますので、これからも応援をよろしくお願いします。
※本インタビューの全編は、試合会場などでご購入いただける大会公式プログラムに掲載しています。
2022年6月10日(金)、6月14日(火)
会場:兵庫県/ノエビアスタジアム神戸、大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
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