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SAMURAI BLUE、コロンビア代表戦へ向けて一部非公開で練習

2023年03月27日

SAMURAI BLUE、コロンビア代表戦へ向けて一部非公開で練習

SAMURAI BLUE(日本代表)は3月26日(日)、キリンチャレンジカップ2023第2戦のコロンビア代表戦(大阪・ヨドコウ桜スタジアム)を2日後に控えて千葉市内で一部を非公開で調整を続けました。

冷たい雨が降る中、室内でのミーティングを終えてピッチに集合した選手たちは、ストレッチや体幹トレーニング、ステップワークなどで体をほぐし、GK陣が長短や高さの異なるボールのキャッチングなどで体を動かす一方、フィールドプレーヤーは2組に分かれてボール回しを実施。二人一組でヘディングや長短のパスの動きをチェックすると、ハーフコートで左右に展開してクロスボールからゴール前でシュートする練習に時間を割き、その後は非公開として調整しました。

報道陣に再び公開された練習の最後には、上田綺世選手(セルクル・ブルージュKSV)、西村拓真選手(横浜F・マリノス)、中村敬斗選手(LASK)ら攻撃陣はシュート練習に取り組み、藤井陽也選手(名古屋グランパス)は齊藤俊秀コーチと1対1で長いボールの受け方やフィードなどをチェックしていました。

チームは今回の活動から新しい戦術に取り組んでいますが、ピッチサイドでは板倉滉選手(ボルシアMG)、三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)、菅原由勢選手(AZアルクマール)、堂安律選手(SCフライブルク)が集まって、身振り手振りで動き方の提案をするなど熱心に意見交換。途中から、前日の部分合流からこの日はフルメニューをこなした久保建英選手(レアル・ソシエダ)や、バングーナガンデ佳史扶選手(FC東京)も次々と加わって、話に耳を傾けていました。

バングーナガンデ選手は、「サイドバックのことかな?聞きたいな」と話し合いに参加した経緯を説明。「いろいろ聞けました」と満足そうな表情を見せていました。コロンビア戦での代表初出場へ向けても「ウルグアイ戦で出たチームの課題などを自分なりに修正して、自分の特長を出して勝ちにこだわってプレーしたい」と話していました。

なお、別調整が続いていた前田大然選手(セルティック)はけがのため離脱となり、室内で調整後にチームホテルを後にしました。

前田選手は「ここに来ないと得られないこともある。刺激をもらえた。チームでしっかりまたいいパフォーマンスをして、また6月ここに戻ってこられるように頑張りたい」と話していました。

チームは27日(月)に大阪へ移動。夕方から試合会場で公式練習に臨み、コロンビア代表戦へ最終調整に臨みます。

選手コメント

GK #1 大迫敬介 選手(サンフレッチェ広島)
ウルグアイ戦は勝てなかったですが、新しくチームでやろうとしていることというのはピッチで表現してそれがうまくいった部分と、うまくいかなかった部分が出たので、それはチームとしてはポジティブに捉えてます。GKがビルドアップに参加するというのは今までも変わらないですけど、自分が入ったらどういうふうにプレーするのかというイメージをしながら見てました。シュミット(・ダニエル)選手(シントトロイデンVV)がすごく落ち着いてビルドアップもやっていたので、自分にとってもお手本になりました。相手を引き込んでトップに収めるロングボールを入れるっていうことも、ひとつのオプションとして持っておかないといけないと思うので、どこまで後ろでリスクを冒してつなぐのかというところは、チームとして把握しておかないといけないところだと思います。

GK #12 谷晃生 選手(ガンバ大阪)
ウルグアイ戦では新しいことに取り組みながらメンバーも入れ替わった中で、質や強さのある相手に対して1点ビハインドの中から追いつく力を見せることができましたし、逆転できるチャンスもあったと思います。ただ、シュートや決定機は多くなかった。それも、試合を重ねるごとにこれから良くなっていくと思うので、そういう意味ではこれから先に繋がるゲームだったかなと思います。(ワールドカップを見て)緊張感があってあれだけ注目度が高くて、1つのミスが命取りになるようなレベルの高さで、そこでどれだけ積極的にプレーできるか。本当に気持ちの部分が大きく左右すると思うので、細かなところを詰めていく必要があると思います。

DF #2 菅原由勢 選手(AZアルクマール/オランダ)
いろんなことにトライしながらやれているんで、すごく楽しめています。試合で使えるものをどんどんトライしていく必要がありますし、まだまだそれを構築している段階だと思うので、また次の試合でトライできたらと思っています。(三笘選手、板倉選手とは)いろんなアイデアの共有をしました。それぞれクラブでは異なるサッカー観でやりながら、それをこの代表チームがやろうとしていることにどう落とし込めるかみたいなところを話し合ったので、非常にポジティブで有意義な時間になりました。ボールを持ってビルドアップしなければいけないというのは間違いないので、しっかりと全員がつながる必要があるとウルグアイ戦を見て思いましたし、(右サイドで組む選手と)互いに良い形を作って、互いが攻撃を活性化できるようにしなければいけないと考えています。

DF #4 板倉滉 選手(ボルシアMG/ドイツ)
チームとしていろいろと新しいことにも挑戦していて、それがうまくいかないこともあればうまくいくこともあります。それはやる前からわかってたので、ウルグアイ戦はポジティブに捉えていますし、もう1試合できるので、さらにいろいろトライはしていきたいと思っています。(練習最後の話し合いは)ビルドアップのときの立ち位置の話をしたりしました。チームとして新しいことをトライしてるのでどうしたらうまく回るか、機能するかというところを一つのオプションとして話してました。チームカラーは自然とここからいろいろ出てくるかなと思います。東京オリンピック世代は、ものすごく濃いメンバーが揃っていると思うので、そこに若い選手がどんどん入ってきてほしい。練習から激しく、いいモチベーションで間違いなくできますし、日本代表はそういう場所です。これからどうなっていくのか楽しみつつ、みんなの色を僕自身見ていきたいなと思います。

DF #5 バングーナガンデ佳史扶 選手(FC東京)
ここまで充実した時間を過ごせていて、全員のレベルが高いので楽しいです。いつもの間合いでいったら何でもされてしまうので、間合いの詰め方や一歩足りないところはすごく痛感させられます。ウルグアイ戦にはチームとしてもいい準備をして入れたと思いますし、新しいことにチャレンジして、いろいろと課題が出てきたところもありましたが、いい形で得点も取れて、ポジティブな要素も出た試合だったと思います。ウルグアイ戦前の練習からサイドバックの入り方をやっているので、「こういう時はこう入ろう」とか自分もイメージはしています。サイドバックが入った後の連係のスムーズさも、試合を積み重ねいく上で当たり前に出てくる課題だと思っていますし、みんなで話ながらできていると思います。

DF #24 藤井陽也 選手(名古屋グランパス)
日を重ねるごとにたくさんしゃべっていますし、練習の強度にもだんだん慣れてきて、残り時間は少ないですが、一瞬一瞬を大事にしたいです。ウルグアイ戦では球際やヘディングなど基本的な戦う部分で個の戦いが多かったですし、そういう個の戦いで勝っていくことが求められると思うので、組織の守備もありますが最終的には個で守れるセンターバックが大事かなと思って見ていました。持ち味の対人の部分やヘディングの部分で海外でプレーしている選手たちに食らいついてアピールして、最後の寄せの甘さは今の自分の課題だと思っているので、もっと突き詰めて日々の練習から変えていかなければいけないと感じています。

DF #26 伊藤洋輝 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
新しいトライをしていく中で、それぞれのポジショニングや前に入った時にどう攻撃の厚みを持たせていくかがチームとして課題だったので、そこは共有しています。ウルグアイ戦を戦って、いつ真ん中に入っていくのか、入ったあとにどう周りが動いていくかというのが課題かなと思います。今後、チームとしてやっていけばもっとスムーズに攻撃に転じていけるだろうし、相手の状況などもあるので全部が全部というのも難しいかもしれないですが、自分たちが一つのパターンとしてやっていければいいのではないかと思います。アタッカーに良い選手が揃っているので、後ろはそこにどう持っていくかです。ウルグアイ戦はチームでボールを持てていましたが少し低かったので、そこはもっともっと運んでいければと思います。コロンビアは中盤がウルグアイ以上に激しく、マンツーマン気味にプレスがくると思います。この前の試合ではサイドから失点したので、中のマーキングやポジショニングはより集中してやっていかないといけないと思っています。

MF/FW #6 遠藤航 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
(ウルグアイ戦を経て)攻撃面でサイドバックが中に入るところで、タイミングや全部入るのが本当に効果的なのか、そこの使い分けを絶対しなくてはいけないと思いますし、中盤も間で常に顔を出しながらシンプルな出し入れをもっと入れてもいいかなと考えています。より良いポジショニングは見ながらやらないといけないですし、そんなに(最初から)全部うまくいかないと思っていて、やり続ければ段々と代表の色が出てくると思っているので、大事なのはトライし続けることです。日本人は戦術の理解度が高いと思っているので、これまで積み上げてきた4-2-3-1や4-1-4-1、4-3-3には戻ろうと思えばすぐに戻れます。そこに新しいオプションをチームとして持てるか。増えれば増えるほど相手はこちらを捕まえづらくなりますし、自分たちも状況によってどの良さを出すかフォーカスできるので、ポジティブに考えてトライしています。

MF/FW #15 鎌田大地 選手(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
ウルグアイ戦はあれだけの雰囲気の中でメンタルの部分ではすごく気合は入ったと思いますが、自分たちが新しいことをトライして1戦目というところもあって、いいところというよりも自分たちが改善すべきところや難しいと感じたところも多々ありました。課題がすごく多くあった試合だったかと思います。トップ下でしたがサイドバックが中に入ってきたり、なかなか真ん中の部分でボールを受けるのは難しかったですし、あまり落ちすぎないようにしてゴール前の部分で最後に関われたらなと意識していたんですが、試合が終わってからは、もっと落ちてボール触ってもいいよという感じでした。サイドバックの選手とかぶらないようにしないと駄目ですし、1試合目で何が正解だったかも分かっていなかったし、自分たちも試しながらやっていたのですごく難しかったなという感じです。三笘選手はどれだけドリブルがすごくても毎回1対2の状況を勝てるわけではありません。彼がスピードに乗った状態で1対1で勝負できるような状況をつくれれば、すごくチームとして武器になります。そこは生かせるように、立ち位置など練習から頑張っていきたいです。

MF/FW #18 浅野拓磨 選手(VfLボーフム/ドイツ)
ウルグアイ戦は今チームがやろうとしている部分で、できなかったことや見つかった課題、それ以前からの部分もたくさんありました。ミーティングでもFWを含めた動きの話は全体的にあったので、イメージは共有できているものの、それをピッチ上でどう出していくか。ここから良くしていこうという意識は全員がありますし、これが完成形ではないとわかっています。まだやろうとしている段階で「結論」が出ていないので、僕自身もやっていて何が難しくてどうすればいいのか、感じにくい試合でした。個人的には勝つことが一番大事です。今の段階で組み立てる部分や作っていくことは大事だと思いますが、優先順位を忘れてはいけないと思っています。前線の僕にとっては、スペースに流れてゴールを狙う。そういうところは忘れずに、相手の隙を突いたり一本でゴールを狙う、献身的にチームのために走るなど、自分の得意とするプレーはなくさずに代表に貢献したいと思っています。代表がやろうとすることに取り組んで、そこが自分の得意とするプレーにつながっていけば一番いいですし、自分の成長にもつながります。まずやることが大事かなと思います。

MF/FW #25 前田大然 選手(セルティック/スコットランド)
もちろん出るつもりで活動に参加しましたし、できるという感覚も自分もありましたが、先のことを考えて、ここで無理する必要はないという判断をしました。練習も試合も出られなかったですけど、チームが新しいことにトライしている中で、どういうことをやるのかという共通認識ができたと思うので、参加してよかったと思います。ウルグアイ戦は新しいことにトライして最初の試合だったので難しい試合でしたが、ワールドカップで自分たちがボールを保持して戦うことを目指しているので、まだ先があります。しっかり今やっていることをチームとしてやれればいいと思っています。

2023年3月28日(火) 19:20 キックオフ(予定) vs コロンビア代表
会場:大阪/ヨドコウ桜スタジアム
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