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2014年 第3回Jリーグ(J1・J2)担当審判員合同研修会を実施

2014年11月10日

2014年 第3回Jリーグ(J1・J2)担当審判員合同研修会を実施

3連休の最終日となった11月3日(月・祝)、JFAハウスにてJリーグ(J1・J2)担当審判員の主審・副審合同研修会を行いました。
「より正しい判定に導くための審判チームとしての協力」について、主審、副審それぞれの立場から活発に意見が交わされました。
午後からは主審、副審に分かれ研修を実施。主審担当は、判定の精度をより高めるためにどう対応すべきかディスカッションし、判定基準のすり合わせを行いました。
副審担当は、オフサイドの判定の精度を高めることをテーマに、ミスの起こりやすい状況の整理などを行いました。

講師コメント

岡田正義 トップレフェリーインストラクター
J1・J2共に残り3節を残すのみとなりました。優勝や昇格・降格に直接結びつく難しい試合が予想されるなかで、合同研修会では主審と副審のチームワークをテーマに研修を実施しました。
研修会はいくつかのシーンについてディスカッションを行い、主審として副審にサポートしてもらいたいこと、副審として主審に判定してもらいたいことを議論しました。その結果、互いが違う角度からプレーを監視する中で主審は副審の立場になって、また副審は主審の立場になって判断することが重要であり、互いの判断について疑問に思うところがあればコミュニケーションシステムを使って必ず情報交換をすることを確認しました。
残りの試合が主審と副審の素晴らしいチームワークによって、素晴らしい試合になることを期待しています。

全体研修の後は、主審と副審に分かれ、主審は今シーズンの判定のスタンダードを振り返り、残り3節に備えました。そのなかでファウルタックルとストライキング、試合終了のタイミングについてディスカッションを行い、若い主審と経験豊富な主審が意見交換して考慮事項と判定基準の確認を行いました。
映像ではポジティブなものを多く使い、残り3節に向けて士気を高めることを目的としました。リーグ終盤のプレッシャーのかかる試合でも強い気持ちを持って勇気ある的確な判定を期待しています。

廣嶋禎数 トップレフェリーインストラクター
副審のパートではオフサイドの判定をメインテーマとし、9月・10月の実際のゲームでの映像を用いて、オフサイドチェックテストを実施しました。その後、同じ映像を用いながら、各シーンを詳細に分析し、オフサイドの見極めの精度を向上すべく、判定するときに意識すること、気を付けることを再確認していきました。
参加者の皆さんが積極的に意見を述べ、主体的に研修会に参加してくれていることを嬉しく感じました。シーズン終盤になり、さらに厳しい試合やシーンが増えてくると思いますが、副審の皆さんがより良いパフォーマンスを発揮してくれることを確信できた研修会でした。

参加者コメント

岡部拓人 1級審判員(茨城県)
シーズン最後の研修会となりましたが、リーグ戦終盤を迎えて厳しい試合が続くなかで、多くの事を共有でき大変有意義でした。
主審・副審の協力関係については、常に危機意識をもち、お互いのポジション、争点の場所・角度を把握し、正しいプロセスで正確な判定に結び付ることを整理することができました。今年度から採用されているコミュニケーションシステムを有効的に使用することも再確認しました。
主審研修会では正しい判定を導くための良いポジショニングとスタンダードの確認を行い、各項目ごとに考慮事項を共有しながら整理することができました。シーズン終盤は一つ一つの判断、判定が重要になってきます。精度と説得力を高めるための整理と、強い気持ちをもつメンタル面にも触れられ、レフェリー全体の士気も高まる研修会でした。

櫻井大輔 1級審判員(静岡県)
合同研修では、主審が感じること、副審が感じ伝えるべきことを、シーズン途中より導入されているコミュニケーションシステムも使用した上で、どう表現すれば選手やチーム、ファン・サポーターに分かりやすく伝わるのか、正しい判定に導くために4人でどう協力すべきか、インストラクターやレフェリー仲間の様々な意見を聴くことができ、とても充実した時間を過ごしました。
副審担当の研修ではオフサイドの判定の精度を上げるため、ミスの起こりやすい傾向の整理や、ライン際での判断が難しいケースの際の動き方など、私にとってはどの情報も新鮮で目をひくものばかりでした。また若手の意見に対するベテランの方々のアドバイスは、長年の経験に基づいた工夫や着眼点であり、残りの試合で早速試してみたいものばかりでした。
試合中は瞬時に判断・判定があり、それが連続します。その瞬時の判断の中でどう考え協力するのか、各々の立場と役割で行うべきことが変わってきます。
瞬時の判断を、多くの映像や情報、感じ方、また最善の伝達方法などを話し合って共有することで、瞬時ではあるけれど正しい判定に導くことができるようになっていくのではないかと、学ぶことができました。
リーグ戦も終盤、さらなるレベルアップのために活かしていきたいと思います。

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