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【Match Report】SAMURAI BLUE、シリアに大勝でアジア予選開幕2連勝で首位をキープ

2023年11月22日

【Match Report】SAMURAI BLUE、シリアに大勝でアジア予選開幕2連勝で首位をキープ

SAMURAI BLUE(日本代表)は11月21日(火)、FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選の第2戦でシリア代表とサウジアラビアのジッダで対戦。5-0と大勝を収めて、開幕から2連勝でグループB首位を維持しました。

久保建英選手(レアル・ソシエダ)が先制し、上田綺世選手(フェイエノールト)が2得点を加え、菅原由勢選手(AZアルクマール)と細谷真大選手(柏レイソル)が代表初ゴールをマーク。伊東純也選手(スタッド・ランス)は4得点をお膳立てする活躍でした。

シリアの国内情勢の影響を受けてサウジアラビアのジッダで行われた対戦に、日本は16日(木)に5-0で勝利したミャンマーとの初戦から先発を大きく変更。上田選手と谷口彰悟選手(アルラヤンSC)以外の9人を入れ替えて、4-2-3-1の布陣で臨みました。

上田選手を1トップに、2列目右から伊東選手、久保選手、浅野拓磨選手(VfLボーフム)、ダブルボランチに遠藤航選手(リバプールFC)と守田英正選手(スポルティングCP)を配し、最終ラインは右から菅原選手、谷口選手、冨安健洋選手(アーセナル)、伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)を並べ、GKは鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)を起用しました。

一方のシリアは第1戦から4人を変更。決勝点を挙げたFWオマール・アルスマ選手は不動で臨みましたが、試合開始から日本は最終ラインを高く押し上げて攻撃をサポートし、左右のサイドにボールを散らしながら攻撃を仕掛けました。

試合開始7分、久保選手のパスに上田選手が近距離から右足を振り、浅野選手や菅原選手や守田選手が続いてシュートで相手ゴールに迫りますが、なかなか得点につながらない展開が続きます。

それでも、攻撃を続けた日本は24分に久保選手の右CKから上田選手がシュートを狙い、相手GKの好セーブに遭う決定機を作ると、32分に待望の先制点が生まれました。

菅原選手の縦のフィードを伊東選手が落として久保選手に預けると、久保選手が右サイドから中央へドリブルで切り込んでペナルティエリア外から左足を振り、ゴールネットを揺らしました。

日本はそこからの8分で2点を加えて一気に3-0のリードを奪います。

37分、フィールド中央の守田選手から遠藤選手、浅野選手とテンポよく縦へつなぎ、左サイドを攻め上がった伊藤選手がファーサイドへクロス。これをペナルティエリアに走り込んだ伊東選手が頭で中央に折り返すと、上田選手が受けて右足で決めて2-0とします。

40分には右サイドで細かいパスでつないで崩し、久保選手が伊東選手にパスを出し、伊藤選手がクロスを送り、ゴール正面に走り込んだ上田選手が左足で合わせて押し込みました。上田選手はミャンマー戦から2試合で5得点です。

日本は3-0で前半を折り返すと、後半開始2分で1点を加えます。久保選手がFKを横に出すと菅原選手が右足で豪快にゴールに突き刺して4-0としました。菅原選手は代表8戦目で初ゴールです。

リードを広げた日本は60分過ぎに細谷選手と南野拓実選手(ASモナコ)を送り出し、76分にも堂安律選手と町田浩樹選手を投入します。堂安選手を右サイドに置き、伊東選手を左へシフトし、トップ下に南野選手を置いて攻勢を維持します。

シリアは日本が3点を畳み掛けた展開に、後半半ばまでシュートはゼロ。65分になって後半途中出場のマームド・マワス選手が右サイドで仕掛けてクロスを入れ、モハメド・オスマン選手が頭で合わせますが、シュートは枠の外へ流れます。その後、CKを獲得する機会も得ますが、決定機を作るには至りません。

日本は82分、左サイドで守田選手のパスを受けた伊東選手が右足で細谷選手へパスを送ると、細谷選手がこれを左足でとらえてゴールに叩き込み、自身代表初ゴールで5-0としました。

2次予選アウェイ初戦を圧勝した日本はこれで6月からの連勝を歴代最多タイの8に伸ばしました。

B組のもう一方の試合では、朝鮮民主主義人民共和国がミャンマーにアウェイで6-1で今予選初の勝ち点3を得て2位に浮上しました。シリアは1勝1敗で並びながら得失点差で3位に後退。ミャンマーは勝ち点がないまま4位です。

次節は来年3月に行われ、日本は朝鮮民主主義人民共和国と21日(木)にホームで、26日(火)にアウェイで対戦します。

なお、このほかのグループでは韓国がアウェイで中国に3-0で勝ち、2連勝でグループC首位をキープ。グループEのイランはアウェイでウズベキスタンと2-2で引き分けて1勝1敗で、得失点でウズベキスタンを上回って首位。グループFではイラクがアウェイでベトナムに1-0で競り勝ち、グループGのサウジアラビアもアウェイでヨルダンに2-0で勝利。グループIのオーストラリアはパレスティナとクウェートで対戦して1-0で勝って、それぞれ2連勝としています。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
このアウェイへ長距離移動や時差、気候、いろいろなアクシデントがある中で、選手たちがプロセスをしっかりと凡事徹底してくれたと思っています。自分たちの気が緩めばもっと難しい試合になっていたところですが、自分たちが何を目指しているのかというところを、目の前の相手と戦いながらも自分たちの成長、前進に向けて、集中を切らさず戦ってくれたのはよかったと思います。2連勝しましたが、2次予選突破が決まったわけではありません。自分たちが目標としているところを基準に、このアジアの予選をしっかり最善の準備をして、チームでつないで勝っていくこと、チーム一丸となって勝つことを続けていきたいと思っています。引いた相手に対して、相手を揺さぶりながら、サイドに起点を作り、そこからできたスペースで久保選手が素晴らしいミドルシュートを決めてくれました。引いた相手をどう攻略するか、選手たちが良いプレーを選択して得点につなげてくれました。1点入らないと相手の集中力も上がってきて、より難しくなる中で、前半のうちに先制点を取れてその後につなげてもらえた貴重なゴールだったと思います。先制点を決めて少し緩むのではなく、相手の気持ちが少し落ちたところで畳みかける。試合の状況を見てより優位なものにしてくれました。今後も、さらに賢くしたたかに勝っていくことは続けていけるようにしたい。目の前の相手に全力を尽して勝つことと、自分たちの成長につなげるために自分たちが何をすべきか、より高い基準を持ってプレーしてくれていることが、2点目、3点目と畳み掛けることにもつながったと思っています。
8連勝は、選手とスタッフの努力が結果につながっていると思うので、監督としてはうれしいですが、私自身は目の前の一戦に勝つことだけを考えています。強い相手に勝っていくことと、勝って当たり前の相手に勝っていくことをこの先も続けていければと思います。気の緩みがないように、高い目標を持ちながらも目の前の一戦に最善の準備をする、全力を尽すことを続けていきたいです。

GK #23 鈴木彩艶 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
自分はアジア予選初出場だったので、いろんなことを想定しましたが、非常に楽しみながらできました。ハイボールは自分の強みでもあると思っているので、フィジカルのところでは負けたくないですし、そこをゲームの中で発揮できたのは、本当に今後につながるゲームになったと思います。弾くかキャッチかの判断もしっかりできました。スペースカバーというところは意識していたので、落ち着いてポジショニング良く、いい予測を持って対処できたかなと思います。広く視野を持ってできて、DF陣も安心感があってやりやすかったです。ワールドカップにつながる一戦で、しっかりと自分が試合に出て結果を出せたので、アジアカップに向けてもいいアピールになったと思います。自チームに帰ってパフォーマンスを発揮することが、次のアジアカップにもつながると思うので結果にこだわってやっていきたいと思います。

DF #2 菅原由勢 選手(AZアルクマール/オランダ)
ゴールは久保選手がずらしてくれてコースが開きました。すごくフィーリングも良かったですし、すごく自信があったので、それをまずは結果で示せたのが良かったと思います。セットプレーも今後、武器にしてかないといけないという中で、もっと質の部分を上げられる部分はあると思いますが、ああいう形で点が取れたのはすごい嬉しいです。代表初ゴールで、多分、一生僕自身の記憶に残るだろうし、これまで支えてくれた家族も、育ててくれた指導者の方も含めて5-0の1点ですが、これは僕の周りの関係する方々にとっては非常に大きなゴールになったと思います。本当に、今まで関わってくれた方々、全ての方に感謝したいです。久保選手と相手をずらしてからでも行けるんじゃないかと話していて、僕自身、昨日の練習でFKを決めていたので、「ちょっと打っていい」と話していました。

DF #3 谷口彰悟 選手(アルラヤンSC/カタール)
今回のアウェイは第3国での対戦で、移動や時差などいろいろありましたが、そういうことを乗り越えてしっかり戦えて勝って勝点3を積み重ねられたのは良かったと思います。正直、2次予選は力の差がある国もいますが、そういう相手でも自分たちが力の差を発揮しないと勝利をすることはできないので、しっかりゲームに入ることが大事ですし、ホーム、アウェイと続いた2連戦を連勝できたのは良かったと思います。ただ、現状に満足するのではなく、自チームで常にレベルアップを目指してやっていきたいと思います。予選は一区切りで、次はアジアカップがあります。同じアジアが舞台ですが、アジアNo.1は日本だと証明できるように、自チームに帰ってしっかりトレーニングしたいと思います。

DF #21 伊藤洋輝 選手(VfBシュツットガルト/ドイツ)
ロングボールに対して、セカンドボールに周りがみんな反応できていたので、良かったと思います。相手は僕のところに入ったり、菅原選手のところは低い位置から結構プレスをかけてきていましたが、センターバックがいい形でボールを前に運んでくれたので、そこからいい崩しで点を取れたと思います。ドイツ戦と同じような感覚で、相手の中盤から走ってくる選手をケアしながら、外に残っている選手を浅野選手ともコミュニケーションをとりながらうまく対応できました。2点目はチームとして点を取りにいく形として練習している形がうまく出せた、いいゴールだと思います。長い移動や暑さなどコンディションのところはチームとしても試合にどう100%に近い形でもっていくか、スタッフを含めて本当に全員が試合に向けていい努力ができたと思うし、それによっていい結果が得られたと思うので、これからもプロの知識を選手は吸収しながら、自分の形をしっかり試合に持っていければいいと思います。

MF/FW #5 守田英正 選手(スポルティングCP/ポルトガル)
前半は僕の役割が少し定まらなくて、後ろに冨安とかがずっとフリーで持てていたので一つ前に入ろうという意識で深い位置まで間に入っていったのですが、ボールの循環的にはあんまり良くなくて、なかなか点が入らなかったです。途中から僕が下りるようになって、久保選手をより1枚でトップ下をやらせるような形にしてからボールがスムーズに渡り始めました。そこは一つ、前半の変化としてあったかと思います。久保選手がいいミドルシュートで先制を決めて得点が入りだしました。なかなかこういう試合では、点を取れずに前半を0-0で終えて後半に入るという試合がありがちなんですが、それだけは避けたかったので、久保選手が先制点とってくれてよかったと思います。結果が出ているので充実感はもちろんありますが、連勝の数字には選手自体はそんなにこだわっていないかなと。一つ一つ目の前の試合に勝っていくだけだと思っているので、連勝記録がどんどん増えていけば最終的にはいいのかなと思います。

MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
そんなに簡単な試合ではなかったですが、ボールを奪われたあとの切り替えはかなり意識してやろうと試合前から話していました。自分のところでしっかり奪い返せるシーンを、うまく後ろと連係して作りたいと思っていましたが、そこは前半からよかったと思いますし、90分を通してもよかったと思います。こうやってメンバーを入れ替えながらも勝てるチームになってきたのは、すごくポジティブだと思います。誰が出ても試合の質が落ちないチームができていると思いますし、日本の成長はかなり個人的にも感じているところはあります。いい競争がある中でやれている。こういう形でできれば、1試合1試合勝てる勝率も上がっていくと思うので、切磋琢磨しながらこれからもやっていければいいと思います。

MF/FW #9 上田綺世 選手(フェイエノールト/オランダ)
あまり流れ過ぎるとクロスを上げるときに枚数を増やせなくなるという現象が起きますし、僕としても点を取れるポジショニングを取っておくことが周りの選手のサポートにもなって、ゴールを決めるきっかけにもなると思ったので、前半それがうまくハマったのかなと思います。質の高いクロスからゴールを獲れましたし、最後の細谷選手のゴールもそうですし、いい形で作れたと思います。結果がすべての試合だったので、結果を残せたことは1つ成果じゃないかなと思います。ああいう相手に点が取れない時間が長ければ長いほど相手もモチベーションが上がって来て、僕らも少しもどかしくなってくると思うので、久保選手のゴールが今日の試合の決め手だったと僕は思っています。

MF/FW #11 細谷真大 選手(柏レイソル)
試合に入る時は「もう一回チャンスが来たな」という感じでした。時間帯もミャンマー戦と同じで結構あったので、点を取れてよかったです。得点場面は、伊東選手が入って来るなと感じていて、流れてきたら自分のところに来たので、うまくファーストタッチを決めて流し込むだけでした。どちらかというと気持ちで押し込んだ形でしたが、うまくふかさずに流し込めました。自分が高校生のときから柏のスタンドで伊東選手のプレーを見ていたので、こうやって代表初ゴールを伊東選手にアシストしてもらって、一番嬉しい得点パターンです。代表初ゴールは、ほっとした気分でした。

MF/FW #14 伊東純也 選手(スタッド・ランス/フランス)
前半の最初は少し難しかったんですが、何回かいい形ができていましたし、そのうち点は入るかなと思っていました。自分でもゴールを決めたかったんですけど、(4アシストで)チームの勝利に貢献できてよかったです。うまくコンビネーションで抜け出してアシストするという形ができました。(左サイドに移って)多少の感覚のズレは、ちょっと久しぶりだったのであったかなというのがありますが、サイドなのでそこまで苦手意識はなくできているかと思います。試合前からも言われていたのでスムーズに切り替えはできました。自分がワイドのゾーンを使って、久保選手がその間を使ったりして、1点目もそうですが、うまく崩せたと思います。「シュートを打ってくれ」というパスを出して、そのまま打って決めてくれたので、だんだん良くなってるんじゃないかなと思います。

MF/FW #20 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
得点場面は、打たないといけないなと思っていたので、入ってよかったです。相手のプラン通りに試合が進んでいたので、あそこで一発決められたのは、相手のプランを崩すためにも本当によかったと思います。先制までの30分は、焦りはなかったですけど、時間が過ぎているのも事実だったので早く点は欲しいなと思っていました。一発で仕留め切れたのは成長しているのかなと思います。菅原選手が得点したFKの場面は、相手も多分僕が蹴ると思っていたと思うので、それがいい布石になったかと思います。菅原選手も「俺が蹴りたい」みたいなこと言っていたので、僕が直接蹴るより、結構ニアに寄っていたので、僕のイメージは落として菅原選手がニアに打つかと思っていました。ファーに打ったので、「おお」と思ったら当たって。綺麗なゴールだったと思います。アシストは記憶にも記録にも残ると思うので、良かったです。彼もよかったと思います。

FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選

2023年11月21日(火) 17:45 キックオフ(予定)(日本時間 11月21日(火) 23:45)vs シリア代表
会場:ジッダ(サウジアラビア)/Prince Abdullah AlFaisal Stadium
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