JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 「スポーツ救命ライセンス」取得後3年目の受講者による、更新の講習会を初めて開催

ニュース

「スポーツ救命ライセンス」取得後3年目の受講者による、更新の講習会を初めて開催

2020年01月15日

「スポーツ救命ライセンス」取得後3年目の受講者による、更新の講習会を初めて開催

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、公益財団方針日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。ライセンス取得後3年目の資格保有者は更新の必要があり、その講習会を行ってます。講習は実技と試験だけで簡易化されています。(講義受講は任意)これから取得後3年目をむかえる皆様は更新の講習会受講をお願いします。

1月4日(土)JFAハウスで行われた更新の講習会(午前の部)にはJリーグクラブチーム関係者17名が参加し、新規と更新を兼ねた会(午後の部)は同じく19名が参加しました。更新の講習は実技と試験を行い、新規者等には熱中症・脳振盪(のうしんとう)などの講義と、実技で心肺蘇生の中でも最も重要な胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習し、バックボードによる全身固定・搬送法についても学びました。受講者の皆さんはAEDの重要性を認識し、普段の生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心も高まりました。

※AEDのご購入・リースは、jfa.jp/medical/ の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」(http://www.jfa.jp/medical/critical_care.html)の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

コースディレクターコメント

本間洋輔 東京ベイ・浦安市川医療センター
今回、午後の部・新規受講の方を対象に指導を担当させていただきました。心臓突然死、脳振盪、熱中症というスポーツ現場で起こりうるものからアナフィラキシーや窒息といった合宿などで起こりうるものまで幅広い救命対応についての講義と、AEDを含めた心肺蘇生法と頭頸部の怪我に対するバックボード搬送の方法について実技講習を行いました。講義、実技ともに皆様積極的に参加していただき、現場で実際起こった場合を想定した数多くの質問がでて、実りのあるディスカッションができました。
このスポーツ救命ライセンス講習会でお伝えしているメッセージに「ピッチ上の全ての選手を守るために」というものがあります。本講習会を通して、スポーツ現場で起こりうるさまざまな事態に対処できる方が増え、より安全なスポーツ現場が提供できることを願っております。

受講者コメント

池内誠 サポートAT
私は、1月4日(土)にスポーツ救命ライセンス講習会(更新)午前の部を受講させて頂きました。内容としては、「一次救命処置(BLS=Basic Life Support)」実技+試験、スポーツ救命筆記試験をメインに行われました。大切ないのちを守る(スポーツをサッカーを愛する人のいのちを大切に守るために)、スポーツ現場やピッチ上での安全を確保するため救命処置がいかに重要かを再認識し、繰り返しBLS講習実技により、適切な応急処置が躊躇なくできる勇気を持つことの大切さを感じました。心肺蘇生法の手順、BSLアルゴリズム、さらに胸骨圧迫の進め方として手の位置は胸の真ん中、速さは100回/分以上120回を超えない範囲、深さは約5cm、6cmを超えない範囲で行うことを再確認しました。この胸骨圧迫を2分継続してできる体力の必要性、実施者が交代し胸骨圧迫を継続する手順と重要性を感じました。ほかに実技では、回復体位のとり方や実際にバックボードを使用した4~5名での搬送方法を行い、現場レベルにより近い実際にやってみないとわからないことを体感し、速やかに搬送するために事前の練習が必要なことも再確認しました。さらに講習では、簡単に熱中症、脳振盪、アレルギー症状(アナフィラキシー:エピペン)、異物による窒息の対応を習得しました。今回のスポーツ救命ライセンス講習会を受講させて頂き私自身が大きく感じたことは、心肺蘇生法の手順、BLSアルゴリズムを繰り返し練習し、適切な応急対応が躊躇なくできること。初歩的なことではあるが、スポーツ現場ではAED設置場所の事前の確認。応援要請・救急隊報告の再確認をしました。そして最後にあらためて、より安全なスポーツ環境作りを目指し、いのちを守るため勇気を持って行動することを実感しました。

石沢恭太 ブラウブリッツ秋田チームトレーナー
サッカーという競技に寄り添った講義内容で、具体的な状況を想定できたことでより多くの気づきを得ることができました。参加者の多くが現場でご活躍なさっている方々であったこともあり、実際に現場で起きた事象なども交えながら多くの意見交換をすることもでき、とても有意義な時間となりました。”もしも”の時、一人でも多くの方のサポートが大切であると学びました。
実際の場面で自身の後押しとなる 知識と勇気 を持つためにも今回のような講習会が重要であり、より多くの方に受講していただきたいと感じました。
「サッカーの現場がより安全であるために。」私も、現場に携わる一人として、今後もブラッシュアップを継続していきたいです。この度は、貴重な時間をありがとうございました。 

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー