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東洋大学で二度目の「JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)」を開催

2019年10月31日

東洋大学で二度目の「JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)」を開催

日本サッカー協会(JFA)は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)」を2017年から実施してます。「JFA+PUSHコース」は、特別な医学の知識がなくても小学生から保護者・指導者まで2時間ほどで手軽に学ぶことができます。
10月21日(月)に東洋大学で、東洋大学の学生・大学関係者19名を対象に「JFA+PUSHコース」を開催しました。福島理文先生(スポーツ救命プロジェクトメンバー)が、熱中症・脳振盪(のうしんとう)などに関する講義を行いました。

実技は「誰かが倒れた時に、声をかける勇気」をできるだけ多くの人に伝えるため、NPO法人大阪ライフサポート協会/PUSHプロジェクトが提唱する「PUSHコース」を行いました。心肺蘇生の中でも最も重要な「胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方」を習得するため、CPR(心肺蘇生法)トレーニングキット「あっぱくんライト」を用いて学習しました。講習会終了後、受講者全員に受講証が渡されました。

※開催希望の団体は、以下の問い合わせフォームより必要事項をご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。
問い合わせフォームはこちら

講師コメント

福島理文 さん(日本サッカー協会スポーツ救命プロジェクトメンバー/順天堂大学 循環器内科)
10月21日(月)に東洋大学でJFA+PUSHコースを開催致しました。ライフデザイン学部 生活支援学科 子ども支援学専攻の19名の学生が参加、熱心に講義、実技を受けていました。スポーツ現場で起こりうる熱中症や脳振盪に加え、子供たちが起こす可能性があるアナフィラキシーや窒息の講義を致しました。
PUSHコースでは、心停止に対する胸骨圧迫とAEDの使い方の実技を行いました。スポーツ中の命に関わるアクシデントへの初期対応は、その場に居る選手、指導者、トレーナー、マネージャー、レフェリー、父兄などスポーツ現場に関わるすべての人々の助けが必要です。本コースは今回のようにスポーツに関わる全ての方にご利用いただけますのでぜひご参加して頂ければ幸いです。

受講者コメント

石田桃子 さん
救急救命はこれまでも大学の授業で学んだ経験はありますが、何度学んでも、実際に救命措置をする自信がないと悲観していました。持病のある人や通院している子どもに対しては、予備知識さえあればある程度の予想と処置は可能であり、少しは役に立てると思っていました。しかしながら、特に異常のない人や子どもが急に倒れたり、外遊びや運動会などで熱中症になったり、食物アレルギーや蜂などでアナフィラキシーショックになった場合にはどうしてよいかはわかりませんでした。大切な命を救うために、誰かが倒れた時に声をかける勇気を持つことや正しい対処法を学べたことは非常に有意義でした。また、誰かが急に倒れた時には、今までだったら意識を取り戻すために体を揺さぶってしまったと思います。何が正解かを知らなければ救える命も救えなくなってしまいます。
この講習会を受講して、救急車を呼ぶのももちろんのこと、まず「大丈夫ですか」という声がけと胸骨圧迫やAEDでの措置の大切さ、冷静に状況判断をすることとその方法を身につけることができたように思います。
実技では、トレーニングキット「あっぱくんライト」を用いた心肺蘇生法は初めてでしたが、非常に簡潔で分かりやすく、これならば私にもできるという自信がつきました。本日学んだ知識は、子どもにかかわる職業に就くものとしていざというときに自らが実践し、また、保護者や子どもたちに伝えていくべきものであると思いました。福島先生、ありがとうございました。

石崎里菜 さん
本日の講習会は福島先生のご好意もあり、スポーツの救急救命のみならず、私たち保育士を目指す学生にとっても、非常に役に立つ、子どもに対する救命法のお話も盛り込んでいただきました。脳振盪や熱中症、アナフィラキシーは、特に保育所や幼稚園等で子どもが起こす可能性があるため、就職先で役立つ知識でもあります。
私自身はこれまで脳振盪で倒れた人を見たことはありませんが、映像を見せていただき、びっくりしました。しかも、プロサッカーの試合でも倒れた選手に対する対応が難しいということも分かりました。もし、私の周囲で脳振盪らしき人が出た場合、肩をたたいて「大丈夫ですか」と声をかけ、揺らさずに安静を図り、SCATやフローチャートを見ながら冷静に対処する必要があると学びました。また、熱中症やアナフィラキシーショック、窒息は子どもたちの日常の中でも普通に起こりうるものです。
このような講習会は、スポーツ選手のみならず、対人支援職に就くものは皆が学ぶべきものであると思いました。また、プレクーリングという熱中症の予防法は初めて知りました。私もスポーツをするので、ぜひ実践したいと思います。そして、トレーニングキット「あっぱくんライト」を使用しての胸骨圧迫やAEDの使い方は大変わかりやすく、また「大丈夫ですか」という声がけの大切さも学びました。この講習会で学んだことをもとに、子どもたちの色々なサインや症状を見逃すことなく、子どもの安全を見守ることのできる保育士になろうと思います。

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