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U-20日本女子代表

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【Match Report】U-20日本女子代表、オランダに勝利し大会白星スタートを飾る

2022年08月12日

【Match Report】U-20日本女子代表、オランダに勝利し大会白星スタートを飾る

コスタリカで開催されているFIFA U-20女子ワールドカップに出場中のU-20日本女子代表は、8月11日、アラフエラのアレハンドロ・モレラ・ソトスタジアムでオランダと対戦。山本柚月選手のゴールで1-0と勝利し、重要な初戦を白星で飾りました。

会場には海外から来たサポーターも多く、ワールドカップならではの華やかな雰囲気の中でキックオフの笛が鳴りました。

先発で送り出されたメンバーは、GK福田史織選手、最終ラインに長江伊吹選手、 石川璃音選手、田畑晴菜選手が並び、ウイングバックには小山史乃観選手と杉澤海星選手。中盤は大山愛笑選手と天野紗選手、藤野あおば選手で構成され、前線には山本選手、浜野まいか選手が入りました。

オランダのフル代表はFIFAランク4位の強豪で、U-20代表も身体能力の高さや組織力を兼ね備えた難敵です。しかし、日本は連動した守備でその強さを出させず、立ち上がりから圧倒。前半4分と7分の藤野選手のシュートを皮切りに、山本選手、浜野選手、天野選手が次々にシュートを放ち、理想的な試合の入りを見せました。

波状攻撃が実ったのは23分。山本選手が相手ディフェンダーとの駆け引きを制してペナルティエリア内に進入し、ゴール右で浜野選手からのスルーパスを受けると、ダイレクトで右足を一閃。鮮やかに決まったフィニッシュで会場を沸かせました。この先制点で勢いに乗った日本は、その後も天野選手とサイドの杉澤選手、小山選手らが攻撃に厚みを加え、中盤の底では大山選手がスペースをコントロール。オランダに反撃の隙を与えず、多彩なコンビネーションでゴールに迫りました。

1点リードで折り返した後半、日本は前線にMF松窪真心選手を投入。攻守のスイッチを入れ直しますが、オランダは雨足が強くなるなかでロングボールを多用し、日本陣内に攻め入る機会を徐々に増やします。しかし、日本は最終ラインの長江選手、石川選手、田畑選手が体を張って食い止め、65分にはニアに打たれた強烈なシュートを福田選手が弾き出してピンチを防ぎました。

終盤は、「はっきりしたプレーをしよう、とみんなで共有しました」という福田選手の言葉通り、ボールを大きくクリアするなど、オランダを自陣から遠ざけ、嫌な流れを断ち切ります。終盤も一進一退の攻防が続きましたが、1点のリードを守り切った日本が勝利し、好スタートを切りました。

日本は次戦、中2日で8月14日(日)に同会場でガーナと対戦し、2連勝を狙います。

監督・選手コメント

池田太 監督
特に前半はボールの動かし方、相手とのポジションで優位に立つことができて、準備してきたことが発揮できました。そこでもう1点取りたかったのが本音ですが、勝利できて本当に嬉しいですし、選手もしっかり戦ってくれました。後半は相手が前に3、4枚残して長いボールを入れてきたので、ファーストボールをはね返すところと、起点を作らせないこと、マイボールの時間を長くすることを心がけました。終盤はそれができたと思いますが、もう少し早くボールを落ち着かせるプレーができれば相手も嫌がったのではないかなと思います。ガーナ戦に向けて、まずはしっかりとコンディションを整えて、1試合目の分析をして、しっかりと準備を進めていきたいと思います。

DF #4 石川璃音 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
難しい初戦で勝ち点3が取れたことは良かったです。後半は相手がボールを持つシーンが多かったですが、ディフェンスラインでしっかりリスク管理や背後への対応ができていたので、無失点で勝てたと思います。ただ、守備で相手に合わせて右に行ったり左に行ったり、という場面も多かったので、どこで奪うのか、全員で意図を合わせる守備ができるように修正したいと思います。ワールドカップは初めてなので、グラウンドに入った時に観客の方たちが声をかけてくださって、鳥肌が立ちました。次に対戦するガーナはもっと体が大きくて強いと思うので、負けないように、日本らしくみんなで奪いにいくシーンを見せられたらなと思います。

MF #6 大山愛笑 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
2連覇に向けて、初戦は絶対に勝たなければいけなかったので、勝てて本当に嬉しいです。緊張はまったくしなかったですし、ずっとワクワクしていました。中盤で守るゾーンは広いですが、前の選手をうまく動かして中盤や最終ラインで奪いきることを目指していました。得点には繋がらなかったですが、縦パスや、相手の背後へのパスなど自分の長所が出せたことは良かったです。雨だとパススピードが上がるので、自分たちがしたいサッカーはしやすくなりますが、守備では晴れている時以上に注意しないといけないなと思いました。中2日で次の試合ですが、明日はしっかり休んで、ガーナ戦に向けて調整していきたいです。

FW #9 山本柚月 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
得点シーンはオフサイドチェックのVARが入りましたが、感覚としてはそんなにオフサイドではないなと思って抜け出しました。流れたボールをシュートする形でしたが、イメージ通りにGKを見て流し込めたと思います。
前半は相手もアンカーを使って繋いでくるサッカーをしてきた中で、自分たちの前線からのプレスが上手くはまって守備ができていました。そこからショートカウンターで2点、3点と取れるシーンがあったので、決めきれるように改善していきたいです。後半は相手が長いボールをかなり蹴ってくるようになってきて、少し我慢する時間帯が増えましたが、ゼロで抑えられたことは良かったと思います。
ガーナはオランダ以上にスピードや身体能力を生かしてくると思うので、次戦に向けて一度身体をしっかりと休めて、頭も整理しながら、次も絶対に勝ってグループステージ突破を決めたいと思います。

FW #11 浜野まいか 選手(INAC神戸レオネッサ)
ここに来られなかったメンバーや、ベンチでサポートしてくれたメンバーも含めて、全員で掴み取った勝利だと思います。山本選手のゴールをアシストできたことは良かったのですが、チームが苦しい時間帯にFWとして結果を残したかったです。
チームとしては、1試合を通して練習してきたことが出せました。最後の部分が合うようになれば、もっと多くゴールできると思います。ワールドカップの舞台でたくさんの方が応援してくれていたので、プレッシャーや相手の圧力もあまり感じることなく、楽しくプレーできました。ガーナ戦ではチームを勝利に導く点を決められるように頑張りたいと思います。

YouTube(FIFA):#U20WWC Costa Rica 2022: Matchday 2 Review

FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022

大会期間:2022年8月10日(水)~8月28日(日)
グループステージ
第1戦 8月11日(木) 14:00[現地時間] vs U-20オランダ女子代表
第2戦 8月14日(日) 11:00[現地時間] vs U-20ガーナ女子代表
第3戦 8月17日(水) 17:00[現地時間] vs U-20アメリカ女子代表

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