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U-17日本女子代表

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【Match Report】U-17日本女子代表 2-0でフランスに勝利し、3連勝でグループステージを突破

2022年10月19日

【Match Report】U-17日本女子代表 2-0でフランスに勝利し、3連勝でグループステージを突破

FIFA U-17 女子ワールドカップに出場しているU-17日本女子代表は、10月18日(火)、ゴアのネルースタジアムでグループステージ3戦目に臨みました。対戦相手は、2012年大会の王者フランス。2連勝で決勝トーナメント進出を決めている日本に対し、1分1敗のフランスは勝たなければ後がない状況でしたが、日本は2-0で勝利。3連勝を飾り、グループ首位で決勝トーナメント進出を果たしました。

2試合で登録選手21名全員がピッチに立った日本は、カナダ戦から先発5名を交代し、高岡澪選手と岡村來佳選手が大会初先発。「決勝トーナメントにつながる勝利を目指す」という狩野倫久監督の言葉通り、積極的な入りを見せました。

開始30秒、辻澤亜唯選手のパスを受けた久保田真生選手がファーストシュートを放ち、2分には、谷川萌々子選手のミドルシュートが枠を捉えます。9分には右サイドの連係から、辻澤選手のシュートがクロスバーを叩きました。
一方、フランスもカウンターからチャンスをうかがいます。17分、左サイドを突破した20番MFファニー・ロッシ選手がシュートまで持ち込みますが、岩崎有波選手がファインセーブでゴールを許しません。

日本の攻撃が実ったのは29分でした。高岡選手のパスを受けた谷川選手が地を這うようなミドルシュートを決め、3試合連続ゴールで試合を動かします。

その後、36分には左サイドを突破されますが、ゴール前で古賀塔子選手がボールをかき出してブロック。39分にはフランスの波状攻撃に守備陣が体を張り、最後は吉岡心選手が体を投げ出してゴールを死守しました。

1点リードで前半を折り返した日本は、後半開始から3人を交代。コンパクトな守備でカウンターを狙うフランスに対し、テンポよくパスをつないで打開を試みます。51分、柴田瞳選手のミドルシュートが枠を捉え、60分にはクロスから樋渡百花選手がシュートを放ちます。
78分には、同じく交代で入った板村真央選手がドリブルで左サイドを突破し、シュートのこぼれ球に柴田選手が反応。しかし、フランスも体を張った守備で追加点を許しません。

それでも、アディショナルタイムにはコーナーキックから楠さやみ選手が頭で決めてゴールをこじ開け、2-0。交代選手たちが躍動し、最後まで攻め抜いた日本は、3試合クリーンシートを達成。1試合ごとに成長のきっかけを掴み、7大会連続となる決勝トーナメントに駒を進めました。

日本は、中3日で22日(土)に同会場で前回王者のスペインと、準決勝進出をかけて戦います。

監督・選手コメント

狩野倫久 監督
フランスは勝たなければいけない状況でしたが、いい形でグループステージを1位で突破するために非常にタフなゲームを戦いました。相手のフィジカルの強さや背後への狙い、クロスへの対応などは試合の中でも成長を感じましたし、3試合を通じて全体の守備力が向上していることは大きなポイントです。相手の戦い方に応じて全体の距離感やバランス、タイミングなどの精度や質、技術的な部分も含めてさらに向上していけば、自分たちの良さをさらに生かせると思います。スペイン戦に向けて、まずはコンディションを回復させ、選手が思い切ってチャレンジできるように相手を分析し、積み上げてきたことを遺憾なく発揮できるようにマインドセットしてチャレンジしたいと思います。

GK #1 岩崎有波 選手(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
苦しい時間もありましたが、最後のシュートの場面でディフェンスの選手たちが守ってくれて、チーム力が出た試合だと思います。
フランスの選手は日本の選手とは打つタイミングが違って難しさもありましたが、一本目のシュートを止められたことで調子が上がりました。3試合を通じて、海外の選手相手にロングキックやシュート対応は通用した部分もありますが、前線からの守備や背後のケアなど、自分からもっと声をかけていく必要があると感じます。スペインはすごく強くていいチームなので、一丸となって勝ちたいです。

DF #3 岡村來佳 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
いつもはセンターバックをやっていて、国際大会では初めてサイドバックをやらせていただきましたが、相手はスピードがあるので、縦の突破に気をつけながら連係して奪うことを意識しました。仲間のフォローや、ベンチからの声でみんなに助けてもらった試合です。フランスは裏への抜け出しが速い選手が多く、ロングボールの対応でもっとスキルを上げていかないと世界に通用しないなと感じました。緊張もありましたが、国と国との本気の試合で勝負できたことはとても楽しかったです。

DF #17 古賀塔子 選手(JFAアカデミー福島)
フランスは負けたらグループステージを突破できないということで、前線から強くゴールを狙ってくると思っていたので、「声を掛け合って無失点で勝とう」とみんなで話をして臨みました。一人ひとりが粘り強く責任感を持ってゴールを守るところは日本の強みだと思いますし、身体能力の高い選手にも自分の守備は通用する部分があると感じました。これからも全員で声をかけ合って、無失点で優勝できるように頑張ります。U-20ワールドカップではスペインに負けて準優勝という結果だったので、勝ってその借りを返して次のステージに進みたいと思います。

MF #4 楠さやみ 選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
ゴールシーンはいいボールが来たので合わせるだけでした。試合に出たら絶対にチームの役に立てるようにといい準備を心がけてきました。今日、それが叶ったので、本当に嬉しいです。このチームは誰が出ても戦える本当に強いチームだと思うので、決勝トーナメントも、全員で戦って優勝したいです。体を張った守備や、今日のようにセットプレーで点を取ることでチームに貢献できると思うので、スペイン戦でもそこを徹底してやっていきたいです。

MF #14 谷川萌々子 選手(JFAアカデミー福島)
試合前にデ・ブライネ選手の映像を見て、斜めの角度にドリブルで入ってシュートを決められそうな予感がしていました。ボールへの入り方もイメージ通りで、うまく決められて良かったです。周りの選手とうまく繋がっているからこそ自分の良さが出せていると思っています。ただ、まだ決めきれていないシーンが多くあるので、さらに練習が必要だと感じました。スペインにはバルセロナ女子のトップチームに所属している選手もいるので、全員が全力を出し切って勝って準決勝に行けるように、いい準備をしていきたいと思います。

FW #11 松永未夢 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
フランスは背が高くてパワーやスピード、技術のある選手も多く、自分のドリブルで縦に勝負するのか中に行くのかなど使い分けをしっかりしないと簡単に抜けない相手なので、勉強になる試合でした。個人的にはもっと仕掛けられたと思いますし、1対1になった時にシュートを打てる場面が何回かあったので、次に出場するチャンスがあったら、チームを勝たせるようなゴールを決めたいです。準々決勝まで中3日あるので、しっかりと体調管理をして、これまでで一番いいパフォーマンスができるように準備をしていきたいと思います。

FIFA U-17女子ワールドカップ インド2022

大会期間:2022年10月11日(火)~10月30日(日)
グループステージ
第1戦 10月12日(水) 20:00[現地時間] vs U-17タンザニア女子代表
第2戦 10月15日(土) 20:00[現地時間] vs U-17カナダ女子代表
第3戦 10月18日(火) 20:00[現地時間] vs U-17フランス女子代表
ノックアウトステージ
準々決勝 10月22日(土) 20:00[現地時間] vs U-17スペイン女子代表

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