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【Match Report】なでしこジャパンが1-0でオーストラリアを破り、2大会ぶり3度目のアジア制覇 AFC女子アジアカップオーストラリア2026
2026年03月22日

なでしこジャパン(日本女子代表)は3月21日(土)、AFC女子アジアカップ決勝で、オーストラリアと対戦しました。7万4397人の観客がStadium Australiaに詰めかけ、午後8時にキックオフとなりました。
日本は準決勝の韓国戦と先発メンバーを変えずに臨みました。山下杏也加選手がゴールを守り、最終ラインは右から高橋はな選手、古賀塔子選手、熊谷紗希選手、北川ひかる選手。アンカーに長野風花選手、その前に長谷川唯選手と宮澤ひなた選手が並び、前線は左に藤野あおば選手、右に浜野まいか選手、最前線に植木理子選手が入りました。
立ち上がりは、大歓声を背にしたオーストラリアが勢いよく入ります。開始早々にはサム・カー選手が決定機を迎えましたが、ここは山下選手の好セーブでしのぎます。日本は前線からのハイプレスと素早い切り替えで応戦し、セカンドボールを回収しながら徐々にボール保持の時間を増やしました。
そして両サイドを起点に押し込む中、前半17分に長谷川選手のパスを受けた浜野選手がペナルティエリア外から反転、ゴール右隅に鋭いロングシュートを決めて日本が先制します。その後も藤野選手と浜野選手が左右を入れ替えながら相手を揺さぶり、守備では長野選手がこまめにセカンドボールを回収し、相手のカウンターを牽制。パスミスからピンチを招く場面もありましたが、守備陣を中心に粘り強く対応し、日本が1-0で前半を折り返しました。

後半はオーストラリアがロングボールを使いながら圧力を強め、カー選手を軸に押し込む展開となります。それでも日本は、中盤でラインを整えながらスペースを消し、相手に自由を与えません。56分には左サイドから速攻に転じ、浜野選手のスルーパスを受けた植木選手が決定機を迎えましたが、GKアーノルド選手の好守に阻まれました。
日本は57分に松窪真心選手、75分には千葉玲海菜選手を投入し、前線に運動量と推進力を加えます。その後はオーストラリアの時間帯が続く中でも、守備で集中を切らさず対応。77分には左サイドを突破され、クロスからピンチを迎えましたが、北川選手が体を張ってブロックしました。82分には南萌華選手と守屋都弥選手を投入して5バックに変更し、守備をさらに厚くしました。
終盤はオーストラリアが日本の左サイドを起点に猛攻を仕掛け、89分にはクロスからケネディ選手にヘディングを許しましたが、山下選手がセーブ。その後も再三のシュートを防ぎ切り、日本が1-0で勝利しました。

表彰式では、植木選手が6ゴールで得点王に輝き、山下選手がベストゴールキーパーに選ばれました。2大会ぶり3度目の優勝を果たした日本は、アジア王者としてFIFA女子ワールドカップブラジル2027に臨みます。
監督・選手コメント
ニルス・ニールセン 監督
予想通り、五分五分の難しい試合だったと思いますし、どちらに転んでもおかしくない内容でした。オーストラリアは世界トップレベルの選手がそろっているチームですし、ホームの大観衆の中で戦うのは簡単ではありません。空中戦などで難しさを感じる場面もありましたし、バランスを保つのは簡単ではありませんでしたが、コントロールしようとした点が良かったですし、選手たちは最後まで集中を切らさずに戦い抜いてくれたと思います。日本にはワールドクラスの選手がいて、私は彼女たちと仕事ができることを誇りに思っています。ここからは(来年の女子)ワールドカップに向けて、さらに見直すべき部分を整理し、成長していきたいです。
GK #1 山下杏也加 選手(マンチェスター・シティ/イングランド)
これだけ多くの観客が入る中で、正直に言うと声はほとんど聞こえませんでしたが、クロス対応はディフェンスラインのみんなが本当に集中してくれていたので、不安はありませんでした。前半はロングボールへの対応やプレッシャーのかけ方で苦戦した部分もありましたが、ハーフタイムに話をして、後半は修正できたと思います。終盤は相手が高さのある選手も前に上げてきて苦しい時間が続きましたが、最後の場面はコースもそこまで厳しくなかったので、対応しやすいシュートでした。今大会は前線の若い選手たちの成長をすごく感じましたし、いろいろな選手が得点できたことは、個々の成長の表れだと思います。
DF #5 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
今日はとにかく「頑張る」ことだけを意識して試合に入りました。相手のサイドには力のある選手がいましたし、絶対にやらせたくないという気持ちで、前半から強くぶつかっていきました。ピンチを招いてしまった場面もありましたが、そういう相手とバチバチやり合えることも含めて、楽しみながらプレーできたと思います。サイドバックにはそれぞれ上手さや走力を持っている選手がいますが、自分は特別に足が速いわけでもないので、その瞬間にできる全力を尽くすこと、気持ちを見せることを大事にしていました。終盤のブロックも、とにかく「どこかに当たってくれ」という思いで体を投げ出しました。全員が最後まで集中して体を張れたことが、この勝利につながったと思います。
MF #7 宮澤ひなた 選手(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
オーストラリア相手に簡単な試合にならないことは分かっていましたし、最後まで本当にタフな展開でした。早い時間に先制できたことで、メンタル的に落ち着いて試合を進めることができたと思います。終盤は相手が前に人数をかけてきて、シンプルに前へ入れてくる強度の高い攻撃を受ける時間が続きました。その中でも、とにかく中のスペースを消しながら全員で体を張って守れたことが優勝につながったと思います。途中から入った選手たちも、それぞれの役割をしっかり理解して入ってきてくれて、チームにプラスをもたらしてくれました。これだけのアウェイの雰囲気の中で勝ち切れたことは、自分たちにとってすごく大きな経験になったと思います。
MF #14 長谷川唯 選手(マンチェスター・シティ/イングランド)
前回大会の悔しさもあったので、こうしてみんなで優勝できたことは本当にうれしいですし、たくさんのお客さんの前で結果を出せたことも良かったです。前半は守備面で修正が必要な部分もありましたが、後半はしっかり整理して入ることができました。キャプテンとして特別なことをしたわけではありませんが、トロフィーを掲げさせてもらえたことは光栄ですし、みんなに感謝しています。サブの選手も練習からいい準備をして、「試合に出たらやってやろう」という気持ちが伝わってきましたし、強いチームだったと思います。さらに成長して、チームとしても個人としても、世界で結果を出していきたいです。
MF #17 浜野まいか 選手(トッテナム・ホットスパー/イングランド)
このチームの一員であることを本当に誇りに思います。今日は本当に多くのお客さんがいて、こういう舞台でプレーできる幸せを改めて感じましたし、緊張はしませんでした。ゴールの場面は、ボールを持ったらまずゴールを見ることを意識して、自分の得意な形でもあったので、迷わず足を振ることができました。早い時間に点を取れたのはうれしかったですが、まだ時間がたくさん残っていたので、気持ちとしては喜びより先に少しほっとした感覚の方が強かったです。ここからは(FIFA女子)ワールドカップに向けて日々課題を見つけて向き合い、積み重ねを大事にしながら、チームを勝たせられる存在になりたいです。
FW #9 植木理子 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
優勝できて本当にほっとしています。スタジアムが黄色く染まることは予想していましたが、日本のサポーターのみなさんに喜んで帰ってもらえるように、全員で戦おうという思いで試合に入りました。難しい試合でしたが、最後まで集中を切らさずに走り切れたことが勝因だったと思います。得点王という形で結果を残せたこともうれしいですが、自分ひとりの力ではなく、仲間に助けられたゴールばかりでした。チャンスを決め切れなかった悔しさもありますが、それでもチームで勝ち切れたことに大きな価値があると思います。得点後にもみんなで声を掛け合って90分間集中し続けられたことは、このチームの強みだと感じます。

AFC女子アジアカップオーストラリア2026
大会期間:2026年3月1日(日)~3月21日(土)
大会情報はこちら
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