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ニュース

なでしこらしい戦いで連覇へ挑戦 ~FIFA女子ワールドカップ大会メンバー発表~

2015年05月02日

なでしこらしい戦いで連覇へ挑戦 ~FIFA女子ワールドカップ大会メンバー発表~

なでしこジャパン(日本女子代表)の佐々木則夫監督は5月1日、東京都内のJFAハウスでFIFA女子ワールドカップ カナダ2015の大会メンバーを発表し、「連覇に挑戦できるのは我々なでしこジャパンだけ。最後の最後まであきらめない、なでしこらしい戦いができるメンバーを選んだ」と語りました。

23人の大会メンバーはMF澤穂希選手(INAC神戸レオネッサ)、MF宮間あや選手(岡山湯郷Belle)、DF熊谷紗希選手(オリンピック・リヨン)ら前回2011年大会の優勝メンバーが17人をはじめ、DF川村優理選手(ベガルタ仙台レディース)、MF永里亜紗乃選手(1.FFCトゥールビーネ・ポツダム)、FW菅澤優衣香選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)ら6選手で構成されています。
前回、大会最多得点を決めて大会最優秀選手となった澤選手は、昨年5月のAFCアジアカップ以来の代表選出になります。6大会連続のワールドカップ出場は男女を通じて世界最多です。

佐々木監督は「全体的に戦える意識の高い選手とピッチ内外のバランス」を考慮して、連覇に挑戦するためのメンバー構成にしたと説明。澤選手については、「小手先のうまさではなく、90分間集中して惜しみなく体を張り戦っている。彼女が入ることでチームがパワーアップするし、キャプテンの宮間選手を支えていける」と語っています。
一方で、大会での成功には前回大会や2012年のロンドンオリンピックを経験していない選手6人の台頭が重要であると指摘し、「この6選手がパワーアップすることで、チームが活気付くことは間違いない」と期待を口にしました。
なでしこ指揮官は、「このメンバーでそんなに長くやってきたわけではないが、経験のある選手たちが多くいるので、チームの融合やベースの意識合わせには時間がかからないと思う。順応性豊かな選手たちであるし、基本的な戦う姿勢はしっかりしている」と信頼を寄せています。
チームは大会へ向けて5月18日から国内合宿を開始し、5月24日にMS&ADなでしこカップ2015でニュージーランド(香川)、28日にキリンチャレンジカップ2015でイタリア(長野)と親善試合を行い、大会開催地のカナダへ出発します。

大会は6月6日にエドモントンで開幕。今大会から出場枠が24チームに拡大され、出場チームは4チームずつ6グループに分かれてグループステージを戦います。各グループ上位2チームと3位の中で上位4チームがノックアウトステージに進出します。
グループCの日本は6月8日にスイス(バンクーバー)、12日にカメルーン(バンクーバー)、16日にエクアドル(ウィニペグ)と対戦します。

佐々木監督は、「第1戦のスイスは非常に良いチーム。この試合が今大会の指標になることは間違いない。1分、1秒を大切にしながら、大会へ向けて準備をしたい」と話しました。

コメント

佐々木則夫 なでしこジャパン監督
カナダでもチャレンジ精神を忘れずに戦いたいと思います。連覇に挑戦することができるのは我々なでしこジャパンだけです。23人の選手とスタッフが一丸となって、日本のみなさんに再び元気と勇気と希望を届けられるような大会にしたいと思います。厳しい戦いの中で、なでしこらしい戦いができる23人はこれであろうという判断の下、戦う意欲のある、最後の最後まであきらめないチームにできうるメンバーを選考しました。若い選手も技術が向上していますし、もう少し新たな選手がこのメンバーに入れば良いと考えて試行してきましたが、経験のある選手たちには安定感があります。連覇を考えると、彼女たちの力は重要になると捉えました。

どこの国も(チーム)レベルが上がり、個の質が上がっています。その中で大会連覇をするのは簡単ではありませんが、もう一度我々のサッカーができるように頑張るしかないと思います。国内合宿でしっかりと上げていきたいと考えています。大会前に国内で対戦するニュージーランドは非常に良いチームで、スイスと少し似ています。イタリアは個の質が高く、大会の第2戦(カメルーン)、第3戦(エクアドル)のイメージです。大会第1戦に照準を合わせて、良いコンディションに持っていくように準備したいと考えています。

野田朱美 日本サッカー協会女子委員会委員長
日本は連覇という大きな目標に向かいますが、日本女子代表は第1回大会から今日まで「最後まで諦めずに戦う。常にチャレンジャーであれ」という精神を貫いて世界に挑んできました。今回もこの精神で、いつもと変わらぬなでしこジャパンで世界に挑むだけだと考えていています。初出場のチームが増えて各国の戦略が変わってくるかと思いますし、移動や人工芝のピッチは、これまでのデータがあてにならないところがあるので、しっかりした準備で臨む必要があります。未来につながる結果と内容を見せられるように、組織一丸となって良い準備をして、しっかりと大会に挑みたいと思います。

上田栄治 日本サッカー協会女子委員会副委員長(強化担当)
私自身は、2012年のロンドンオリンピックでアメリカに負けた時から、なでしこジャパンは世界一ではないと思っています。先日行われたアルガルベカップでも、簡単に勝てる相手はいないということが分かりました。ワールドカップでは優勝にチャレンジするという心構えで臨みたいと考えています。日本が世界でも進んでいた技術、組織的でスピーディなプレーという点を欧米のチームが取り入れてきています。佐々木監督が取り組んでいる攻守にアクションするサッカーの質を上げていくことが大事になると思います。

JFA-TV

MS&AD なでしこカップ 2015

なでしこジャパン(日本女子代表) vs ニュージーランド女子代表
5月24日(日) 19:10 キックオフ(予定)
香川/香川県立丸亀競技場
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公共交通機関に加え、近隣の駅や駐車場とスタジアムを結ぶ臨時バスの運行を予定
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キリンチャレンジカップ2015

なでしこジャパン(日本女子代表) vs イタリア女子代表
5月28日(木) 19:20 キックオフ(予定)
長野/南長野運動公園総合球技場
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シャトルバスを運行予定
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FIFA女子ワールドカップ カナダ2015

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