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苦しい展開を制した首位の青森山田が勝点を伸ばす 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021

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2021年11月01日

苦しい展開を制した首位の青森山田が勝点を伸ばす 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021EASTの延期されていた3試合が10月30日(土)、31日(日)に各地で開催されました。

ピックアップマッチ

青森山田高校 1-0(前半0-0、後半1-0)浦和レッドダイヤモンズユース

青森山田高校グラウンド(人工芝)では首位を走る青森山田高校(青森)とここまで最下位と苦しい戦いの続く浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)が第10節で激突しました。青森山田の黒田剛監督が「後がなくなったチームは手強いし、こういうときに人は力を発揮してくるもの。楽な試合にはならないと思っていた」と語ったとおり、最後まで目が離せないタフで激しい攻防となりました。

浦和は1週間前の清水エスパルスユース(静岡)戦では先制しながらも、後半に大量失点で逆転負けを喫する厳しいゲームを体験していましたが、池田伸康監督が「本当に選手たちがよく気持ちの部分を立て直してこの試合に気持ちをぶつけてくれた」と語ったとおり、チームとしての強い団結力と一人一人の闘争心を感じさせる試合を披露しました。

青森山田の攻勢に粘り強く対処しつつ、30分には右サイドを破ってMF早川隼平選手(#39)が決定的なシュートを放つなどチャンスもつくります。決定的なピンチをつくられる場面もありましたが、対戦相手の黒田監督が「そのボールに届くのかというほど腕が伸びてくるし、入ったと思ったシュートを全部止められてしまった。素晴らしいGK」と称賛したように、浦和のGK川﨑淳選手(#1)が好守備を見せて失点を防ぎます。

ただ、「こういう展開は経験してきている」と語る黒田監督は、選手たちにも「今年のリーグ戦で無得点に終わった試合は1度もない。絶対にどこかで1点は取れる。だから焦るな」と言い聞かせます。焦って無理な攻勢に出て失点する流れを避けつつ、得意のセットプレーも獲得しながら、相手ゴールに迫り続けました。

そして迎えた81分。連続して得たCKからでした。MF藤森颯太選手(#11)の入れたボールから、DF多久島良紀選手(#3)がシュート。混戦となりますが、ボールがクリアされる前に空中でゴールラインを割っていたとして、青森山田に待望の先制点が認められます。

その後は浦和も反撃を試みますが、青森山田はDF三輪椋平選手(#4)を中心にしっかりゲームを運んで逃げ切り、首位キープ、そして「優勝へ向けて大きな意味を持つ勝点3」(黒田監督)を手にすることとなりました。

敗れた浦和の池田監督は「なんとか勝たせてあげたかった」と肩を落としつつも、「先週あれだけやられたところからまだ立ち上がって戦うところを見せてくれた。選手たちは素晴らしかったです」と総括。残り試合でもう一度立ち上がっていくことを誓いました。

監督・選手コメント

黒田剛 監督(青森山田高校)
リーグ戦の終盤に、追い込まれた状況にいるチームと対戦すると厳しい試合になるものです。1点取れればと思っていたが、難しい試合になりました。ただ、繰り返しゴール前に行けていたし、セットプレーも多く取れていたので、いつ入ってもおかしくない展開には持ち込めていたと思いますし、どこかで1点は取れるとも思っていました。

MF #10 松木玖生 選手(青森山田高校)
この試合だけに集中して臨みましたが、今日いろいろな改善点が出たので、またそれを詰めないといけないと感じています。外で回す時間が長くなる中で、どうやって中に入って点を取るのか。引いてくる相手に対してのボールを受ける位置やアングルなど、もっと突き詰めないといけないと思っています。

池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
先週の試合は失点してから心の部分を立て直せなくて連続失点していってしまう流れでしたが、そこからよく持ち直してこの試合に臨んでくれていたと思います。試合としてはチャンスもありましたし、まず決め切れていればという展開でもありました。選手たちは本当によく戦ってくれていると思います。

GK #1 川﨑淳 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
試合としては0-0で折り返せていましたし、チームでまず体を張って守るのだという意識を持って戦うことはできていたと思います。ロングスローなどのセットプレーは相手のストロングポイントなので、背の高い自分が積極的に出ることで防げればと思っていました。

その他の試合結果

清水エスパルスユース 2-1(前半2-0、後半0-1)FC東京U-18
柏レイソルU-18 2-0(前半1-0、後半1-0)横浜FCユース

2位の清水エスパルスユース(静岡)はホームでFC東京U-18(東京)との第6節に臨みました。後半に1点を返されたものの、前半に決めたDF菊地脩太選手(#3)とMF山田理矩選手(#18)のゴールを守り抜き、2-1で勝利を収めました。柏レイソルU-18(千葉)と横浜FCユース(神奈川)による第10節は、FW山本桜大選手(#18)とFW真家英嵩選手(#9)の2ゴールで柏が勝利。10月の成績を3勝2分けで締めくくりました。

大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)

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