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神村学園、AICJなどベスト8が出そろう 第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会2回戦
2024年01月01日
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は12月31日(日)、2回戦を行い、今大会ベスト8が出そろいました。
ピックアップマッチ1
高知学園高知高校 0-7(前半0-6、後半0-1) 神村学園高等部
三木総合防災公園陸上競技場での第1試合では、高知学園高知高校(四国2/高知)と神村学園高等部(九州2/鹿児島)が対戦しました。初出場の高知学園に対して、神村学園はプレー展開の速さや走力で圧倒。クロスなどで次々とチャンスをつくり、先制点につながったCKは8本、シュートは14本を記録して、6点リードで前半を終えました。
後半、高知学園が反撃に移ります。前線からの果敢なプレスに戦い方を切り替え、相手に自由なプレーを許しません。すると56分には、プレッシングでのこぼれ球がつながり、市川ひまり選手がチーム初シュートを放ちました。
流れを大きく変えた高知学園ですが得点には至らず、逆に1点を追加した神村学園が、大勝で準々決勝へと勝ち上がりました。
ピックアップマッチ2
AICJ高校 3-1(前半1-0、後半2-1) 日ノ本学園高校
みきぼうパークひょうご第2球技場での第2試合では、AICJ高校(中国2/広島)と日ノ本学園高校(開催県/兵庫)が対戦しました。AICJは最前線から猛ダッシュのようなプレスを掛けて、日ノ本学園を押し込み続けました。すると15分には、相手GKが弾いたFKのこぼれ球を樋口三夏選手が右足で叩いて、先制に成功しました。
相手の10本に対してシュートを打てずに前半を終えた日ノ本学園ですが、うまく相手守備網の間に入った選手を活用すると、相手の背後の広大なスペースを突いていきます。さらにハーフタイムに一気に3人を交代させると、流れが変わりました。カウンターを受けて失点したものの、61分にはCKの流れから奪ったPKで1点を返しました。
互いに懸命に前へと向かうプレーを続ける中、次のゴールはAICJに生まれました。ドロップボールからのこぼれ球を拾った宮武つぐみ選手が見事なクロスボールをゴール前に送ると、臼井利依選手が豪快にボレー。相手を突き放したAICJが8強へ進みました。
監督・選手コメント
西山実希 選手(高知学園高知高校)
前半は消極的だったのですが、後半からは前からの守備を意識して、きつい中でも全員が走ってチャンスも作れて、高知学園らしいサッカーができました。相手は格上だと思っていたので、何点決められても笑顔で楽しく、前向きにやりきろうと話していました。諦めなければできるということや、自分たちらしいサッカーをすればこうやって戦えるということを後輩たち見せられたのならば良かったです。初めて出場してみてやはりすごいと思ったし、戸惑いもありましたが、この大会で学べたことを、大学でのサッカーでも生かしていきたいと思います。
三冨りりか 選手(神村学園高等部)
初戦は前半で3点目を取り切れずに課題が残ったのですが、今日は前半で大勢を決められたのが大きかったと思います。私自身も点を取りたいと思っていたので、狙っていたこぼれ球をしっかり決められて良かったです。前回大会は1回戦で負けてしまい、この夏はインターハイに出られませんでした。その分、どこよりも強い、勝ちたいという気持ちをぶつけていきたいです。次の相手(藤枝順心高校)は優勝候補で、自分たちよりうまい選手がたくさんいますが、同じ高校生なので、自分たちらしく戦って勝ちたいです。
打田もえ 選手(AICJ高校)
ベスト8を超えるという目標があるので、ここは通過点だと考えていました。相手は後ろからつないで良いサッカーをしてくるので、プレッシャーをかけて高い位置で奪って先に得点して勢いに乗れるように意識していました。後半の最初から流れを持っていかれた感じはあったのですが、粘り強い守備で対応できたと思います。次の相手(大阪学芸高校)もつなぐ良いサッカーをするので、自分たちらしい前を目指すサッカーを続けて、優勝を目指してやっていきたいと思います。
和多田充寿 監督(日ノ本学園高校)
相手が前線からプレスに来ることは分かっていて、中盤はこちらが1人空くので、そこをしっかり見るようにとも話していたのですが、焦りが出ていました。後半には可能性が感じられたのですが、ちょっとしたミスから失点しました。ウォーミングアップから試合への入り方が良くなかったし、サッカーというのはそういうものです。春先は全国で戦えるレベルではなかったのですが、それぞれの意識や取り組みで少しチームらしくなりました。今大会初戦での2点ビハインドからの逆転勝ちは成長の証だと思います。
第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2023年12月30日(土)~2024年1月7日(日)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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