10月26日(水)、西条市ひうち陸上競技場（愛媛県）で、「第52回全国社会人サッカー選手権大会」の3位決定戦・決勝を行いました。

3位決定戦はヴィアティン三重（東海/三重）とジョイフル本田つくばFC（関東/茨城）の対戦。

5連戦の5日目ですが、両チーム気持ちを切らさず80分間を走り抜きました。

試合は序盤、ヴィアティン三重が主導権を握り、前半10分まででシュート3本を放ちます。16分にはゴール前の混戦から30番の寺尾俊祐選手のシュートで先制します。ジョイフル本田つくばFCも多くのセットプレーを獲得し、チャンスを得ますが得点につながらず、前半は1-0で折り返します。

後半はジョイフル本田つくばFCがペースを握り、14番川村誠也選手のシュートなどで押し込みますが、ヴィアティン三重GKのヴィニシウス・ゴベッチ選手のファインセーブもあり、ゴールを割ることができません。ジョイフル本田つくばFCの猛攻の中、52分にヴィアティン三重は13番 藤牧祥吾選手の右足シュートで追加点。しかし62分、ジョイフル本田つくばFCの20番宮本英明選手が浮かせたボールを14番川村選手が右足で流し込み、1点を返します。両チーム最後までゴールへ向かい続けましたが、試合は2-1でヴィアティン三重が勝利し、3位となりました。

ヴィアティン三重(東海/三重) 2-1(前半1-0、後半1-1) ジョイフル本田つくばFC(関東/茨城)
試合詳細はこちら

決勝は鈴鹿アンリミテッドFC（東海/三重）と三菱水島FC（中国/岡山）が社会人王者の座をかけてぶつかり合いました。前半は、鈴鹿アンリミテッドFCが相手ゴールに何度も攻め込み、三菱水島FCはカウンターでチャンスを作る展開となり、0-0で折り返します。後半も鈴鹿の猛攻を耐えてチャンスを狙っていた三菱水島FCは58分、4番山下聡也選手の得点で先制します。しかし70分、鈴鹿アンリミテッドFCの16番の柿本健太選手が左からのクロスに頭で合わせて得点。試合を振り出しに戻します。80分では決着がつかず、1-1で試合は延長戦へ。

延長前半は両チームディフェンス陣の活躍でシュートまで持ち込めず、0-0で延長後半に突入します。94分、均衡を破ったのは三菱水島FCの11番高瀬翔太選手。17番中川知也選手のパスからのシュートを一度はGKにはじかれますが、再度押し込み勝ち越しゴール。このまま試合が終わるかと思われた延長後半アディショナルタイム、鈴鹿アンリミテッドの10番北野純也選手が左からのクロスをペナルティーエリア内でつないで最後は右足でシュート。再び同点とし、決着はPK戦に持ち込まれます。

先攻は三菱水島FC。両チームとも3人目までを成功させますが、4人目、三菱水島FC13番 原田顕介選手が成功させると、続く鈴鹿アンリミテッドFCの4人目のキックを三菱水島FCのGK 松本祐樹選手がセーブ。三菱水島FCは5人目を8番 森迫良太選手が丁寧に決め切り、見事勝利を収め、今大会岡山県勢としても初優勝の快挙を遂げました。

鈴鹿アンリミテッドFC(東海/三重) 2-2(前半0-0、後半1-1、延長前半0-0、延長後半1-1、PK3-5) 三菱水島FC(中国/岡山)
試合詳細はこちら

また、大会のフェアプレー賞も三菱水島FCが獲得しました。

最終結果

優勝　三菱水島FC（中国/岡山）
準優勝　鈴鹿アンリミテッドFC（東海/三重）
第3位　ヴィアティン三重（東海/三重）

監督・選手コメント

菅慎 監督（三菱水島FC）
サッカー協会ならびに愛媛県の大会運営関係者の方々のご尽力により最高の環境の中で、戦うことができたこと深く感謝申し上げます。自分たちの最高のパフォーマンスを出すことができ、創部以来 初のビッグタイトルを勝ち取ることができました。本大会５試合目となった決勝ですが、自分たちのサッカーである「攻守の切り換えを速く」「いい守備から縦への速い攻撃」を徹底してやり抜き戦おうとチームのベクトルを合わせゲームに臨みました。前半序盤から鈴鹿アンリミテッドＦＣさんの速いパスワークから両サイドを使った攻撃や、速いドリブルからの崩しなど多彩な攻撃を受けて、何度も失点しそうなギリギリの場面を皆が体を張って阻み、徐々に守りのリズムができて前半を失点0で折り返せたことは、大きかったと思います。ハーフタイムに、「後半はお互いに疲れや焦りが出てきてミスが起きる、必ずチャンスがあるので、このまま集中切らさずいい守備を続けて、相手のミスを逃さずしっかりと攻撃に繋げること」をチームで認識し後半へ臨みました。

後半中盤で、自分たちの強みであるいい守備から縦への速い攻撃で先制できましたが 地力に勝る鈴鹿さんの展開力攻撃力により追いつかれ、ズルズルと嫌な流れになりそうなところをよく踏ん張れたと思います。
我々にとって今回初の延長で、体力的にかなり不安はあったものの、最後まで自分たちのサッカーをしっかりとやり切ったと思います。最後ＰＫ戦となりましたが、選手全員の気持ちが勝利を呼び込んでくれたのだと思います。最後になりましたが、いつも三菱水島ＦＣを応援してくださっているサポーターの皆様へ感謝申し上げます。

海津英志 監督（ヴィアティン三重）
地域決勝リーグ出場権を獲得でき、本当に良かったです。今シーズンの目標である「ＪＦＬ昇格」へ一歩近づくことができました。この５日間、最後まで全ての試合に真剣勝負できたことでチーム・選手も大きく成長できたように感じました。この大会で培ったものを生かし、地域決勝リーグでもチーム一丸となり、「ＪＦＬ昇格」の目標を成し遂げるよう頑張りたいと思います。今回の大会の運営に関わる全ての方々に感謝しております。

稲森睦 選手（ヴィアティン三重）
5日間というハードなスケジュールでしたが、チーム一丸となり、地域決勝リーグ進出を果たすことが出来ました。しかし、今回の3位という結果は決して満足していません。課題の克服とコンディションをしっかり整えて地域決勝リーグへ望みたいと思います。5日間素晴らしい環境でサッカーが出来て最高でした。運営に関わる全ての方々に感謝すると共に「ＪＦＬ昇格」に向けて頑張ります。

2回戦試合結果

準々決勝試合結果

準決勝試合結果

 日程・結果の詳細はこちら

第52回全国社会人サッカー選手権大会

2016/10/21(金)～2016/10/26(水)
大会情報はこちら