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浦和、アウェイでのACL決勝第1戦を興梠選手のゴールで分ける

2023年05月01日

浦和、アウェイでのACL決勝第1戦を興梠選手のゴールで分ける

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022決勝第1戦が4月29日(日本時間30日未明)にサウジアラビアのリヤドで行われ、2017年大会以来3度目のアジア制覇を目指す浦和レッズは連覇を狙う地元のアルヒラルと対戦。前半に先制を許したものの、FW興梠慎三選手の後半のゴールで1-1と引き分けました。

第2戦は5月6日(土)に浦和のホームの埼玉スタジアム2002で行われ、浦和は勝利または、アウェイゴールを手にしたことで0-0の引き分けでも優勝が決まります。1-1の場合は2戦合計で同点となるため、延長戦となります。

この両チームが決勝で顔を合わせるのは、浦和が制した2017年、アルヒラルが勝った2019年に続いて通算3度目。浦和は2007年の初優勝を含めて、アルヒラルは前回2021年大会と合わせて、どちらも大会史上最多の3度目の栄冠を懸けた戦いです。

コロナ禍を経て3年ぶりにホーム・アンド・アウェイ方式に戻った決勝の第1戦。5万人以上が集まったキング・ファハド・インターナショナル・スタジアムには、遠路を駆け付けた浦和サポーターが陣取る一画を除いて、水色のアルヒラル・チームカラーを身にまとった地元ファンが集結。大声援を受けて、前半はアルヒラルが優勢に試合を進めました。

アルヒラルは、2月のアルドゥハイル(カタール)との準決勝で4得点を挙げて快勝に貢献したFWオディオン・イガロ選手とFWムサ・マレガ選手の2トップに、右サイドにブラジル出身FWミシャエウ選手、左サイドにサウジアラビア代表FWサレム・アルドサリ選手を配して、試合開始から激しい寄せでプレッシャーをかけて浦和を自陣に押し込みます。

前回大会王者はその流れで前半13分に先制。右サイドでボールを受けたミシャエウ選手が浦和DFを振り切ってクロスを入れると、浦和DFに当たったボールはGK西川周作選手と最終ラインとの間のスペースを低く速い軌道で抜け、逆サイドに顔を出したアルドサリ選手が左足でとらえて先制ゴールを決めました。

その後もボールを保持して攻勢を維持するアルヒラルに対して、浦和は負傷から戦列に復帰したDF酒井宏樹選手を加えた最終ラインを中心に冷静に対応。攻撃でも、慣れない芝に足を取られたりしながらも次第に適応すると、徐々に相手守備陣の裏を狙う仕掛けに挑みます。

前半30分にはMF伊藤敦樹選手の右からのクロスにDF明本考浩選手がヘディングで合わせ、40分前には左CKの流れからMF小泉佳穂選手がペナルティエリア左から足を振り、相手ゴールに迫るようになります。

1点ビハインドで前半を折り返した浦和は、後半に入ると前線からの守備と仕掛けの意識がさらに活性化。待望のゴールは53分でした。

DFマリウス・ホイブラーテン選手からのロングボールをMF関根貴大選手が相手と競り合い、落としたボールをMF小泉佳穂選手が受けてMF岩尾憲選手へ渡すと、岩尾選手はMF大久保智明選手へパス。前半終盤から仕掛けを試みていた大久保選手は、すかさず相手の裏へパスを送ると、ボールは相手選手に当たってゴール方向へ転がり左ポストを直撃。その跳ね返りを走り込んだ興梠選手が左足でとらえて、ゴールネットを揺らしました。興梠選手はACL通算得点を日本人最多の27に更新です。

ホームで先勝したいアルヒラルは、60分にDFモハンメド・アルブライク選手からのクロスボールにミシャエウ選手が頭で合わせてゴールを狙いますが、GK西川選手が阻止。77分にもマレガ選手が縦パスに反応してペナルティエリア右から右足で狙いますが、シュートはわずかに枠を外れます。

同点にした浦和はスタジアムに響く浦和サポーターの声援をバックに、攻守にハードワークを続けます。65分過ぎからはMF安居海渡選手やFWホセ・カンテ選手、さらにDF荻原拓也選手やMF早川隼平選手、MF柴戸海選手を次々と送り出し、プレー強度を維持して試合の流れを相手に渡しません。

すると86分、球際での競り合いで岩尾選手のタイトマークを受けて倒れたアルドサリ選手が岩尾選手を蹴ってレッドカードを受け、退場になります。

数的優位を得た浦和は最後まで相手と激しく競り合い、追加点を許すことなく試合終了。優勝した2017年と同様に、因縁の相手とのアウェイでの第1戦を1-1で終えました。

貴重なアウェイゴールを手にした浦和はホームに戻り、3度目のアジア制覇へ5月6日(土)の第2戦に臨みます。

監督・選手コメント

マチェイ・スコルジャ 監督(浦和レッズ)
非常にタフな試合でした。アルヒラルという良いチームが相手で、試合の序盤に我々がボールを保持することができませんでした。もっと攻撃的なプレーをしたいと思っていたので残念でしたが、試合が進むにつれて冷静さが増してカウンター攻撃でいくつかチャンスを作れるようになりましたし、後半はハイプレスを増やして相手のミスを誘おうと入りました。そして、そのようなプレーから興梠選手がとても重要な得点を挙げてくれました。我々にとっては非常に良い結果で、立ち上がりの厳しい展開から最後まで戦い抜いてくれた選手たちに敬意を表します。チームには若手と経験のある選手が混在していて、アルヒラルのようなチームとの対戦は我々の選手にとって貴重な経験ですし、この第1戦を生かして第2戦へ臨むことができます。来週は埼玉スタジアムで結果を出せるという希望を抱いています。

DF 酒井宏樹 選手(浦和レッズ)
予想通りの厳しい内容の試合で、スタジアムも厳しい雰囲気になりましたが、1点取られてからもチームがしっかりとバラバラにならず、一丸となって立ち向かうことができたのが非常に良かったと思います。第2戦を埼玉でできるのは僕らにとって非常に大きなメリットです。今日の試合、こんなに遠くまで来てくれた700人近くのサポーターに感謝していますし、本当に誇りに思います。第1戦で、彼らに非常に大きな結果を与えることができて、ほっとしています。

FW 興梠慎三 選手(浦和レッズ)
立ち上がりに失点してしまって、少し難しい試合になりました。0-1でも第2戦のホームで勝負を懸けたいという思いもありましたが、チャンスがあれば同点に追いついて第2戦を迎えたいと思っていたので、ラッキーなゴールでしたが、同点で帰ることができるのはとても大きいと思います。次はホームで6万人近くが入ると思うので、たくさんのサポーターの後押しとともに戦って、2017年の時と同様に、埼スタで優勝してみんなで喜びを分かち合いたいと思います。

ラモン・ディアス 監督(アルヒラル)
試合の入りはとても良かったですし、いい攻撃から得点にもつながりましたが、決勝でミスをすれば状況は複雑になります。我々はしっかり準備してきていましたし、勝つチャンスもありましたが、浦和に同点にされた後、チームには少し混乱が生じて、アルドサリ選手はレッドカードを受けてしまいました。しかし、決勝はまだ終わっていません。2試合目の最後まで我々は戦います。困難な状況の克服には慣れていますし、第2戦へ向けてしっかり回復して準備したい。希望は捨てていませんし、もう一度アジアチャンピオンになるために我々はベストを尽くします。

YouTube(The AFC Hub):#ACL2022 FINAL (1st Leg) - Al Hilal (KSA) 1-1 Urawa Red Diamonds (JPN)

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