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S級コーチ養成講習会2021 Module4・集中講習⑧ 受講者レポート Vol.11

2021年11月05日

S級コーチ養成講習会2021 Module4・集中講習⑧ 受講者レポート Vol.11

秋晴れのさわやかな天候が続く中、Module4第2週がスタートしました。

Module3の集中講習をオンラインで実施したことによる指導実践時間の不足をカバーするため、Module4では週に1回午後も指導実践を行う日を設けました。

指導実践・講義・ディスカッションが続き、体力面に加えて五感もフル活用する講習会が続いています。

Module4・集中講習⑧

期間:10月25日(月)~10月28日(木)

10月25日(月) 午後 Jリーグにおけるクラブ経営/クラブライセンス制度について:
Jリーグクラブ経営本部 本部長 鈴木徳昭
クラブライセンス事務局クラブライセンスオフィサー 大城亨太
メディカルとの協調:
JFA医学委員会 委員 加藤康晴
10月26日(火) 午前 指導実践
午後 指導実践
10月27日(水) 午前 指導実践
午後 メディア論:
サッカージャーナリスト 大住良之
10月28日(木) 午前 指導実践
午後 審判との協調:
JFA審判委員会 副委員長
国内審判デベロプメントグループ シニアマネージャー 小川佳実
Jリーグ審判デベロプメントグループ シニアマネージャー 扇谷健司

サポートプレーヤー:明海大学サッカー部、江戸川大学フットボールクラブ

コメント

中村元彦 神奈川県サッカー協会 FAコーチ
Module4集中講習会第2週が千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで開催され、4グループ2回ずつの指導実践(8回)と4つの講義を受講しました。 
『クラブライセンス』ではJリーグクラブ経営本部の鈴木氏、大城氏から、Jリーグにおけるクラブ経営とJリーグクラブライセンス制度について説明があり、最後に監督としてどのようなクラブ経営情報に注目し、どのようにクラブ経営に関与すべきかの受講生同士でディスカッションをし、共有しました。監督はピッチ上のことだけでなく、クラブのフィロソフィー、ビジョンを理解し、経営陣と連携しながらクラブの発展に寄与する大きな力になることを学びました。
『メディカルとの協調』では、日本代表チームドクターの加藤先生からケガについての基礎知識やケガの予防のためのトレーニングの考え方、疲労とケガの関係等のレクチャーがありました。監督、コーチ、フィジカルコーチ、メディカルスタッフとの連携は非常に大事であること、その点について日本はまだまだ進化の余地があること、最後は監督が決断することを学ぶことができました。
『メディア論』では、サッカージャーナリストの大住氏からマスメディアと監督についての講義がありました。プロの監督とメディアの関係は理想的には一緒にサッカーを広める仲間であること、監督は記者を教育し、メディアを教育する意識を持つこと、SNSのメリットデメリットを知りクラブとして選手の教育をすること、メディアの向こうに誰がいるかを意識することなどのワードが印象的でした。

『技術と審判の協調』ではJFA審判委員会の小川氏、扇谷氏から話を聞きました。小川氏からは「日本はまだまだ組織が審判の環境を作っていない」や、審判には「フットボールアンダースタンド」、「エンパシー(共感)」が大事という話が冒頭にあり、心に残りました。監督が競技規則をしっかりと理解して、審判とともにサッカーを盛り上げていくことの必要性を感じました。また、扇谷氏からは「著しく不正なプレー」についての映像を共有し、ディスカッションしながら、サッカー選手を守るために厳しくジャッジしていく方向性について共有することができました。
火曜日の朝からは、7つのテーマをもとに指導実践を実施しました。16人を4グループに分け、講義以外の時間を使って監督役を中心にグループ4人でトレーニングメニューを様々な角度からディスカッションし、メニューを決断、1時間の指導実践を行います。
いろいろなことを想定し、狙いを持ってプランニングしたメニューに対して、選手役からの目、周囲から観た目をフィードバックします。できたこと、できなかったことを整理し、指導者としての器を広げていく作業は本当に貴重な経験です。
長かった講習会もいよいよ終盤戦に入ってきました。この様な素晴らしい環境で学べる時間も限られてきています。インストラクター、スタッフ、選手役として参加してくれる明海大学、江戸川大学の選手、補助学生、講師の皆さんそして受講生の仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。一日一日を大切に、益々学びを深めていきたいと思います。

次回は徳島県サッカー協会 FAコーチの羽地登志晃さんよりお伝えします。

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