JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 指導者 > 最新ニュース一覧 > S級コーチ養成講習会2021 Module4・集中講習⑦ 受講者レポート Vol.10

ニュース

S級コーチ養成講習会2021 Module4・集中講習⑦ 受講者レポート Vol.10

2021年10月29日

S級コーチ養成講習会2021 Module4・集中講習⑦ 受講者レポート Vol.10

S級コーチ養成講習会2021 Module4は、4月末のModule1集合講習以来、約半年振りに通常形式の集合講習が高円宮記念JFA夢フィールドでスタートしました。
オンラインでの講習が続いていたため、実際に講師を迎えて講義ができること、講義や指導実践の準備でリアルにディスカッションができることなど、すべてが受講生の活力につながっています。
12月に実施する最終試験を控え、講習会終盤がスタートしました。

Module4・集中講習⑦

期間:10月18日(月)~10月21日(木)

10月18日(月) 午後 チームビルディング:東京電機大学 講師 福富慎也
   Module4ガイダンス:指導者養成ダイレクター/S級インストラクター 鈴木淳
10月19日(火) 午前 指導実践
午後 メンタルトレーニング:田中ウルヴェ京
   なでしこジャパン トレーニング視察
10月20日(水) 午前 指導実践
午後 プロフェッショナルコーチング論:日本代表監督 森保一
   指導実践
10月21日(木) 午前 指導実践
午後 メディア論Ⅰ:法政大学 教授 山本浩

サポートプレーヤー:明海大学サッカー部、江戸川大学フットボールクラブ

コメント

辻田真輝さん(ツエーゲン金沢U-18監督)
Module3から約5週間あけてModule4集中講習会が千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで開催され、8名の指導実践と4つの講義『チームビルディング』『メンタルトレーニング②』『メディア論』『プロフェッショナルコーチング論』というスケジュールで行われました。
『チームビルディング』では、チームビルディングが大切だと思っている指導者やチームにこそ効果・成果があるということや、様々な情報があり正解のない不確かなことが溢れているVUCA時代において監督の立場として『心の安全』を確保し、多様性を歓迎することで個人としても組織としても活性化していくことを講義と実際にゲーム形式で体験し学びました。
『メンタルトレーニング②』では、感情はコントロール出来ると思われていることが多いがコントロールできることでは無いこと、だからこそ感情、やる気には種類があると知ることが重要であることを講義とディスカッションの中から知りました。そしてメンタルの世界にはメンタルが強い、弱いという考え方は無いが、メンタルタフネスという言葉はあり、それはコーピング能力やどんなメンタル状況でも対応できること、常に最低限ここまでは出来るという一貫性を持つことでメンタルとの付き合い方は上手になるということを学びました。

『メディア論』では、スポーツメディアとメディアスポーツの違い、取材の種類や種類毎の特徴、メディア対応のコツ、人の前で話す自己紹介ではどのような相手に話すのか、サッカーに興味があるのか無いのか、自分の話に何を期待されているのか、また会いそうな相手なのか、使える道具やどの様な会場環境なのか等のポイントを知った上で、キーワードを準備して自己紹介すると印象の良い自己紹介になりやすいということ、常に人前で話すと思って準備しておくことが大切だということを学びました。
『プロフェッショナルコーチング論』では森保一監督に来ていただき、森保監督が街や国との関係づくりをどう考えているのか、意識している監督像、オリンピックとフル代表兼任のメリット、フル代表に選ばれ続ける選手は簡単なステップトレーニングでもコーンにほぼ当たらないという具体例や、海外やトップレベルでプレーしている選手ほど具体的な提示や明確な指示を監督に求めること、シーズン中は海外組も含めて基本的に全員が揃って全体練習が出来るのは試合前日や2日前くらいしかないこと、W杯最終予選でどのようなことが起きていてどのように対応し、戦術、メンバー選考をどの様に決断して試合に臨んだのかをお聞きして、試合へ臨む時の緊張感やどのような精神状態なのかまで事細かく話していただき、更には試合後のメモも写真で見せていただき内容からリアルな状況を感じることが出来ました。

指導実践では非改善側を1-4-4-2と設定し、それに対して自分の考えるシステムを駆使して7テーマを8名が行いました。実践ではテーマによって相手がいつ1-4-4-2からどこが可変してくるのか、してこないのか、どの様なシステムや仕組みと役割で戦術行動をとらせるのかがポイントとなり、実践後には監督役が意図、感想を話した後に受講生から様々な視点から意見があり、活発なディスカッションとなり、自分がトレーニングする際のヒントになる様な話がたくさんありました。

ここから最終試験に向けて終盤に入っていきますが、個性溢れる同志やインストラクター、スタッフ、選手役として参加してくれる明海大学、江戸川大学の選手、補助学生、講師の皆さんとサッカーを様々な方向から学べる環境があることに感謝し、歩みを止めずに精進していきます。

次回は中村元彦さん(神奈川県サッカー協会 FAコーチ)よりお伝えします。

  • toto
  • この事業はスポーツ振興くじの助成金を受けて行っています。
アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー