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SAMURAI BLUE、6月の2次予選2連戦へ鎌田選手、冨安選手、鈴木唯人選手らが復帰

2024年05月25日

SAMURAI BLUE、6月の2次予選2連戦へ鎌田選手、冨安選手、鈴木唯人選手らが復帰

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は5月24日(金)、6月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選の2試合に臨む日本代表メンバーを発表。鎌田大地選手(SSラツィオ)、冨安健洋選手(アーセナル)、鈴木唯人選手(ブレンビーIF)らが復帰しました。すでに2次予選突破を決めている日本は、6月6日(木)にアウェイでミャンマー代表、11日(火)に広島でシリア代表と対戦します。

アジア2次予選グループBで戦う日本は、3月の朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)とのアウェイ戦が不戦勝となり、4戦全勝でグループ2位以内が確定し、3次予選進出が決定しています。今回の2試合は9月に始まる3次予選前の最後の公式戦で、強敵との連戦が予想される3次予選を前に、チーム力の積み上げを図る貴重な機会です。

森保監督は、「2次予選突破は決めているが、いい形で連勝して締めくくり、9月から始まる最終予選を戦う上でいい準備につなげられるように戦いたい」と述べています。

今回の2連戦へ招集されたメンバーは26人で復帰選手は5人です。

鎌田選手は昨年11月のミャンマー、シリアとの対戦(いずれも日本の5-0勝利)以来の代表活動で、冨安選手と旗手怜央選手(セルティック)は年明けのAFCアジアカップカタール2023以来、J1リーグ首位に立つFC町田ゼルビアのゴールを守る谷晃生選手は、昨年3月以来の復帰となりました。

また、今季デンマークリーグで活躍した22歳の鈴木選手は、清水エスパルスに在籍していた2022年1月以来約2年5ヶ月ぶり二度目の選出で、今回は代表戦初出場を目指します。

3月の活動に、FIFAワールドカップ カタール2022以来1年4ヶ月ぶりに参加した長友佑都選手(FC東京)をはじめ、小川航基選手(NECナイメヘン)、川村拓夢選手(サンフレッチェ広島)らも引き続いて選出され、遠藤航選手(リバプールFC)、南野拓実選手(ASモナコ)、堂安律選手(SCフライブルク)ら馴染みのメンバーとともに2試合に臨みます。

森保監督は、「この2試合で選手とシステムを試すことと、戦術的に全体的な浸透度を上げて、最終予選につなげていけるようにしたい」と話しています。

2次予選4試合を終えて、日本は勝ち点12でグループBのトップに立ち、シリアは2勝1分け1敗の勝点7で2位につけています。DPRKが1勝3敗の勝ち点3で3位、ミャンマーは1分け3敗の勝ち点1で4位です。

日本代表チームは6月3日(月)に千葉市内で練習を行ってから渡航。4日からヤンゴンで調整を行ってミャンマー戦に備えます。

ミャンマー戦は6日(木)、ヤンゴンのトゥンナスタジアムにて現地時間18:40(日本時間21:10)のキックオフ、シリア戦は11日(火)、エディオンピースウイング広島にて19:10から開始予定です。

FIFAワールドカップは2026年から出場チームが48チームに増えて、アジアの出場枠も従来の4.5から8.5枠に増枠。アジア2次予選では各グループ上位2位までが突破して3次予選へ進出します。3次予選では18チームが6チームずつ3グループに分かれてホーム&アウェイで対戦し、各グループ上位2チームが2026年北中米大会への出場権を獲得。3位と4位のチームは3チームずつ2グループで4次予選となるプレーオフを戦い、各グループの勝者が本大会出場権を手にします。2位になると、2位同士でプレーオフを行い、勝者がFIFAプレーオフトーナメントへ進出する仕組みです。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
我々はすでにアジア2次予選突破は決めていますが、いい形で連勝して締めくくり、それが9月から始まる2026年のワールドカップ北中米大会へ向けたアジア最終予選を戦う上での良い準備につなげられるように、この6月シリーズの2戦を戦いたいと思っています。この2戦で、選手とシステムを試すことと戦術的に全体的な浸透度を上げていき、最終予選につなげていけるように活用したい。選手を多く見て、これまでやっていたことの再確認と積み上げていく部分を、チームでさらにやっていけるようにと考えています。やれるトライはして、戦術の幅を広げるトライも2試合を通してやっていければと思っています。
鈴木唯人選手は、国際試合で力を発揮できる力をつけていて、攻撃の起点になること、得点に絡むことなどブレンビーでやっていることを代表でも期待したい。攻撃的な役割を担ってほしいと考えています。鎌田選手は所属先でチームを勝たせる良さを発揮して、攻守でチームのリズムを生み出し、得点に絡むところができています。谷選手は町田の躍進を最後尾から支えて、チームの勝利に貢献しています。伊東純也選手は、スタッド・ランスでのプレーは日頃から確認はしていて、確実に戦力になることは評価していますが、3月と状況は同じなので、代表として活動する場合、彼にプレッシャーがかかることが起こり得るということと、彼が大切にしている人たちにもいろいろな影響がでると考えて、招集は控えました。
今回、広島の新スタジアムで代表戦をできることを非常にうれしく思っています。サポーターと選手が一体感を持ってエキサイティングな空間を作れる、素晴らしい雰囲気を感じながら試合できることにワクワクしていますし、広島での試合でサッカーと違った部分でも発信することはあると思っています。世界中で戦争や紛争が起こっている中で、平和だからスポーツができますし、世界中で穏やかな暮らしができることにつながっています。日本全国をはじめアジアから来るサポーターに、平和記念公園で過去の悲しい悲惨な歴史を考えてもらう機会になれば、意義のある代表活動にあると思っています。

山本昌邦 JFAナショナルチームダイレクター
今回のアジア2次予選は9月から始まる最終予選に向けて大事な2試合です。代表活動の限られた日程の中で、この準備が最終予選のスタートとして重要な準備になります。ワールドカップ本大会、頂点から逆算してしっかりと準備をして、そこにたどり着けるようにこの2試合をしっかりと戦いたいと思います。
代表活動ではSAMURAI BLUEが最優先ということは基本中の基本です。フル代表が最終予選へ向けて良い準備をする中で、鈴木唯人選手はそういう力がある選手だと思って招集しています。鈴木選手と久保選手の二人に関しては、U-23日本代表での活動についてクラブとのやりとりを継続的に長い時間をかけて丁寧にやってきていますが、その中でクラブからはFIFAルールとなるインターナショナル・ウィンドウ(国際マッチデー)以外での招集はできないという結論になっています。
なお、ミャンマー渡航については事前にJFAのスタッフが現地に行って様々なものを視察し、現地の関係者、大使館を含めてサポートしていただける体制はしっかりと整えています。最終予選へ向けて、アジアの移動や準備、欧州組が多い中で時差との戦いもあり、気候も全く違います。そういう難しさにピッチの外で準備する仕事も、世界のトップを目指す上でさらに上げていかないといけないと思っています。

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