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[経験者が語るアジア最終予選]駒野友一選手インタビュー~日本らしい戦いを徹底してやっていく~
2021年11月07日
![[経験者が語るアジア最終予選]駒野友一選手インタビュー~日本らしい戦いを徹底してやっていく~](/img/cache/618721c1-afc0-4c1e-a3f4-6c82d3093d95.jpg)
SAMURAI BLUE(日本代表)の一員としてFIFAワールドカップアジア最終予選を戦った選手たちに話を伺う「経験者が語るアジア最終予選」。第3回は、2005年から10年間、日本代表のユニフォームに袖を通し続けた駒野友一選手に聞いた。
※このインタビューは2021年10月27日にオンラインで実施しました。
――アジア最終予選(Road to Qatar)で日本はここまで2勝2敗と苦戦が続いています。
駒野 日本のベースとなる前線からのプレスやショートパスをつないで崩していくプレーが発揮しきれていないと感じます。早い段階で2敗してしまったことはネガティブな要素になると思いますが、一方でこういう苦境を乗り越えてワールドカップの出場権を獲得できれば、苦しい戦いを経験した分、本大会ではこれまで以上の結果が出せる可能性が高くなると思います。
――駒野選手は2006年のドイツ大会、10年の南アフリカ大会、14年のブラジル大会と3度最終予選を経験していますが、現在のアジア全体のレベルをどう見ていますか。
駒野 確実にレベルアップしています。これまで他のチームは日本に対してブロックをつくって守り、カウンターアタックやセットプレーから1点を狙う戦いをしていました。でも今は、9月のオマーン戦もそうですが、開始からプレスをかけてきたり、ディフェンスラインからパスをつないできたりと、怖がらずに戦いを挑んできます。そういう意味でも各国のレベルアップが図られていることを感じます。
――11月にはベトナム、オマーンと対戦します。駒野選手は、AFCアジアカップ2007と2011年のキリンチャレンジカップ2011でベトナムと対戦しています。
駒野 ベトナムの選手の体格は日本人と近いですし、敏しょう性やショートパスをつなぐスタイルも似ています。ただ、プレーの精度は日本の方が高いので、クオリティーの部分でしっかりと勝ること。そうすればボールを保持できます。あとは相手が守備を固める中でいかに良い崩しができるか、それが大事になります。

――オマーンとは南アフリカ大会のアジア3次予選、ブラジル大会の最終予選で戦い、ホームでは共に3-0で勝利していますが、アウェイでは1-1、2-1と接戦になっています。
駒野 オマーンでの日中の試合は本当に難しいです。太陽が出ているときとそうでないときの気温と湿度の差が大きいですから。体力を消耗する戦いになるので、僕らはボールを失わないことを重要視していました。いかにボールを動かして相手を走らせるか。ホームの試合でもそうですが、試合をコントロールすることが大切ですね。もちろん、アウェイでは相手サポーターの圧力や、僕らの頃は“中東の笛”といわれるジャッジの部分での難しさもありました。
――アウェイでの試合は移動や気候の問題などでコンディション調整が本当に難しいですね。
駒野 中東や東南アジアの気候は、日本からの移動でも厳しいですが、普段欧州でプレーしている選手にとってはより厳しいものになります。しかも2~3日で調整しなくてはならないですから、体が十分に順応した上での試合というのはなかなかありません。でも、日本代表でプレーする以上、そういう調整にも慣れていかなければなりません。
――FIFAワールドカップ出場権獲得に向けてSAMURAI BLUEに期待することは?
駒野 ホームでもアウェイでも10月のオーストラリア戦で見せたような日本らしい戦いをしてほしいです。残り6試合で勝っていくためには、それを徹底してやっていくことが大事だと思います。11月の戦いはアウェイの連戦ですが、連勝してくれることを期待しています。オマーンにはホームで負けているので、アウェイの地でしっかりと借りを返してほしいですね。

――駒野選手は今年、40歳になりましたが、今後の目標を教えてください。
駒野 まずは楽しくサッカーをすること。そして、もっとうまくなりたいという気持ちが強いです。また、40歳になれば下の世代に自分の経験を伝えたり、アドバイスしたりすることも大切だと思いますので、そういうところも含めてやっていきたいと思います。
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