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ニュース

パレスチナに4-0快勝で連覇へ好発進 ~AFCアジアカップ第1戦~

2015年01月13日

パレスチナに4-0快勝で連覇へ好発進 ~AFCアジアカップ第1戦~

AFCアジアカップ2015オーストラリア  グループステージ第1戦
2015年1月12日(月)    キックオフ 18:00    試合時間 90分
Newcastle Stadium(オーストラリア/ニューカッスル)

SAMURAI BLUE(日本代表)4-0(前半3-0、後半1-0) パレスチナ代表

得点
8分 遠藤保仁 (SAMURAI BLUE)
25分 岡崎慎司 (SAMURAI BLUE)
43分 本田圭佑 (SAMURAI BLUE)
49分 吉田麻也 (SAMURAI BLUE)

スターティングメンバー
GK:川島永嗣
DF:長友佑都、森重真人、酒井高徳、吉田麻也
MF:遠藤保仁、香川真司、長谷部誠
FW:本田圭佑、岡崎慎司、乾貴士

サブメンバー
GK:西川周作、東口順昭
DF:植田直通、太田宏介、塩谷司、昌子源
MF:清武弘嗣、今野泰幸、柴崎岳
FW:豊田陽平、武藤嘉紀

交代
HT 乾貴士 → 清武弘嗣
58分 遠藤保仁 → 武藤嘉紀
80分 岡崎慎司 → 豊田陽平

マッチレポート

SAMURAI BLUE(日本代表)は1月12日、オーストラリアの南東部ニューカッスルでAFCアジアカップ2015のDグループ初戦を迎え、大会初出場のパレスチナに4-0で快勝し、大会連覇へ向けて白星スタートを飾りました。

遠藤保仁選手、岡崎慎司選手、本田圭佑選手(PK)、吉田麻也選手が得点し、香川真司選手は3ゴールに絡む活躍でした。また、岡崎選手がこの試合のMVPに選ばれました。もう1試合では、イラクがヨルダンに1-0で勝利。この結果、Dグループ初日を終えて日本は得失点差で同グループ首位に立ちました。

前日からの雨は上がったものの、ピッチ上でも強風が舞う難しいプレー・コンディションの中、日本は立ち上がりから高い集中力と積極的なプレーで試合を展開します。試合が動いたのは前半8分、乾貴士選手のパスを受けた遠藤選手がミドルレンジから狙い澄まして右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に吸い込まれて先制。

さらに、前半25分には左サイドを深く突いた長友佑都選手の折り返しを乾選手がつないで香川選手が強打を放ちます。するとゴール前にいた岡崎選手が相手の前へ出て頭で合わせてコースを変え、チーム2点目を叩き込みました。

 

主導権を握った日本はパスをつないでゴールへ迫り、前半34分には右サイドで岡崎選手―香川選手とテンポ良くつなぎ、最後は相手の裏をとった乾選手がシュートを放ちます。これは相手に阻止されましたが、その後前半42分には、左サイドで香川選手―長友選手―本田選手とつないでCKの機会を得ます。

そのCKを受けた香川選手がペナルティエリア内で倒されてPKを得ると、その1分後に本田選手が相手GKの動きを見ながらゆっくりと、しかし正確に決めて、日本は前半を3-0で折り返しました。

SAMURAI BLUEは、後半開始から乾選手に代えて清武選手を投入。開始4分後には遠藤選手がペナルティエリアの外からシュートを放ってCKを得ます。その遠藤選手からのCKを左で受けた香川がクロスを入れると、ファーサイドで吉田選手が高さを活かして頭で叩き込み、早々にリードを広げました。

日本はその後もボールを支配して優位に試合を進め、アギーレ監督は後半58分に遠藤選手に代えて武藤嘉紀選手、80分には岡崎選手に代えて豊田陽平選手を送り込み、さらなる得点チャンスを模索します。

パレスチナは守備を固めながら反撃の機会をうかがい、FWアシュラフ・ファワグラ、FWマフムド・ザザ選手、MFハデル・アブハマド選手らを中心に攻撃を仕掛けようと試みます。大きな得点機は後半68分、右からの折り返しにファワグラ選手がボレーでゴールを狙いましたが、日本は守備陣がうまく対応してゴールを割らせません。

すると後半74分には、2枚目の警告を受けたDFアーメド・マハジナ選手が退場。一人少ない状況ながら、パレスチナは後半81分には右サイドでFKの機会を得て、これにMFアブダラティフ・アフバハタリ選手が頭で合わせて日本ゴールを脅かしますが、吉田選手が競り合って枠を捉えさせませんでした。

日本はアディショナルタイムにも清武選手、本田選手、香川選手らが好機を作りシュートを試みましたが追加点はならず、4-0で初戦に勝利を収めました。次の試合では、SAMURAI BLUEは16日にイラクとブリスベンで対戦します。

監督・選手コメント

ハビエル・アギーレ 監督(SAMURAI BLUE 日本代表)
最も良かったことは結果と勝点3を獲れたことですが、決して楽な試合ではありませんでした。相手はインテンシティのある戦うチームで、しっかりした守備で時間帯によっては形が崩れず、プレッシャーをかけてきていました。現代サッカーで4-0の勝利は珍しく、この結果は喜ぶべきです。試合前、選手たちには「相手に敬意を払おう。初戦が最も重要だ」と伝え、長く練習を続けてくると早くプレーしたいと気持ちが逸る傾向があるので、「しっかり試合に入ろう」と伝え、チームはそのメッセージを受け取ってくれました。後半はインテンシティが落ちましたが、後半早々に4点目を入れた影響で落ちたのでしょう。われわれに欠けていたのは、前半はスピードとモビリティで、後半はミドルレンジからのシュートでしたが、守備は良かったと思います。課題もありますが、次の試合へ練習で修正して、4-0勝利の影響でチームの集中力が落ちることは阻止したいと思います。

FW 岡崎慎司 選手(1.FSVマインツ)
チーム全体で試合の入りが良くて、遠藤選手のゴールが大きかったと思います。気候もそんなに悪くなかったので体は動きましたし、チームのアプローチも良かったので、チャンスに貢献できたとは思います。でも相手は1人退場になりましたし、もっとアグレッシブに行けたと思いますし、もっと得点が欲しかった。4ゴールには満足していません。ゴール場面は、香川選手がシュートを打つと思ったのですが、軌道が外れるかもしれないと思い、外れていたらそれを入れようと狙っていました。初戦に勝って自信を手に入れることはすごく大事でした。自分たちがFIFAワールドカップで受けた悔しさをここで出したいと思っていますが、そのスタートでアグレッシブに戦えたことは次につながります。

DF 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
初戦はどの大会でも難しいし、パレスチナについてほとんど情報がなかったので、立ち上がりは慎重に入りました。正直言って、この2チームの力量には開きがあったと思いますが、相手は前線にスピードがあって動きもいい選手が2人いたので、攻撃時にはリスクマネージメントを意識してプレーしましたが、守備は良かったと思います。われわれには良いスタートになりました。でも僕らがまずすべきことはグループステージ突破で、そこが重要だと思います。

MF 遠藤保仁 選手(ガンバ大阪)
4-0で勝てて良いスタートを切れたと思います。ゴールの場面は、浮かすと風で吹かされると思ったので、押さえて枠を狙ったのですが、入って良かったです。高い位置でプレーしているのでゴールへの意識がかなり強くなっています。それが良い結果として出ているかと思います。今日はみんな高いモチベーションで、試合にも良い入り方が出来ましたが、チャンピオンにならないと何もなりません。これだけボールを支配しながらビッグチャンスも少なかったと思うので、もっと上手く連動しながら攻めて守れるようにしたいです。今日の結果にみんな満足はしていませんし、次は勝たないといけない試合なので、今日のことは忘れて、いい準備をして臨みたいです。

FW 本田圭佑 選手(ACミラン)
立ち上がりいい形で先制点を取れたのがこの4-0の結果につながったかと思います。チームとしてやろうとしていることが明確になっているのが非常に良いと思いますが、質はまだまだ改善して、ミスを減らしていかなければなりません。試合運びで先手を取れて、みんなもリラックスできてプレー出来たのではないかと思います。(PKでの得点は)どんな形でも得点は自分に自信を与えてくれるので、次も取れるように良い準備をしたいですし、次の試合も先制点が非常に重要になってくると思います。非常に厳しい試合が待っているので慎重に入っていきたいと思います。

MF 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
初戦は難しいので、得点に絡んだことより、初戦をしっかり勝てたことと無失点がよかったと思います。(チーム2点目は)枠に飛ばそうと抑えてシュートを撃ったのですが、うまく岡崎選手が詰めてくれて良かったです。あのままだと枠を外していたので、あそこで岡崎選手がストライカーらしさを見せてくれました。自分自身はまだまだコンディションを上げていかなければなりませんし、簡単なミスも多いです。3-0、4-0と点差が開いたら、プレーの精度が上がりませんでした。2戦目、3戦目とコンディションを上げてやっていかなければならないと思います。

アハマド・アルハサン 監督(パレスチナ代表)
日本におめでとうと言いたい。日本と対戦して多くを学ぶことができました。ただ、ミスが多く、次の試合へ向けて修正したいと思います。日本が速さとショートパスを使って中盤で仕掛け、サイドからも入れてくる点に注意して戦いました。日本の2得点はこういう形ではなく、ミドルから1本とPKで、そこでわれわれはミスを犯してしまいました。チャレンジカップ優勝での出場で、アジアカップとのレベル差は個人でもチームでも非常に大きいと感じますが、初戦を終えて、言葉にならないほど誇りに感じています。良いプレーができることは示せたと思いますし、この後もサッカーができることを示したいです。 

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