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2018第3回Jリーグ担当審判員合同研修会を実施

2018年10月22日

2018第3回Jリーグ担当審判員合同研修会を実施

Jリーグ担当審判員合同研修会を10月13日(土)、14日(日)に新横浜スポーツ医科学センターで分散開催しました。

事例の共有やディスカッションを行い、リーグ戦終盤の重要な試合に向けてモチベーションが高まった一日となりました。

インストラクターコメント

大西弘幸 1級インストラクター
今回の研修会は、2018シーズン終盤の重要な時期を迎えるにあたり、改めて一つ一つの判断や判定の精度、マネジメントの的確性など、より信頼を得るゲームコントロールを目指して実施されました。ビデオクリップを用いて、的確なアドバンテージの追求、試合中に起こる様々な事象に対する気づきと適切な対応、正しい判定を導き出すための審判チームとしての協力、対立時のコントロールなどについて積極的に議論を行い、整理することができたと思います。また、議論を進める上で主審と副審の立場における考えを共有することで、実際の場面での協力関係において、スキル面においてもより一層の向上を確信できる研修会でした。これからシーズン終盤に向け、フィールドではますます厳しいゲームが繰り広げられると思います。チームや選手の意図、戦術を認識し、プロアクティブに対応すること、そして起こった事象に対しては、審判チームとして正しい判定に結びつける最大限の協力で対応することを再度強く認識し、取り組んでいけるものと信じています。

参加者コメント

野村修 1級審判員(兵庫県)
今回の研修会では、今シーズンのこれまでの試合で起こった事例の中から、シーズン終盤において課題となりうる事例を抽出し、問題点、改善策を主審・副審それぞれの立場から考え、意思統一を図りました。ゴール前やペナルティーエリア付近での事例では、正しい判定を下すために、主審・副審それぞれが、いかにして見極めの精度を向上させるか、また、正しい判定のために、主審と副審の協力体制をいかにして構築するか(いつ、何を伝えるか、聞き出すか)を具体的に議論し、得点に直結するシーンにおける対応を確認しました。今シーズンは、終盤においても例年にない混戦状態であり、最終節まで全ての試合が優勝や残留争いに関連する非常に厳しい戦いになることが予想されます。選手の方々が最後まで、全力でプレーに集中できる環境を整えられるよう、審判員も万全の準備を行い、残りの試合に臨みます。

中澤涼 1級審判員(三重県)
映像を用いたディスカッションをするなかで、ゲームマネジメントでは、どのような時に試合の温度が上がるのか、場所・時間帯・得点差など様々な状況を考え、起こる状況に対して準備をすることを確認しました。チームワークと協力では主審・副審・第4審判員それぞれが持っている情報を審判チームとして伝え、共有すること、自分の役割を100%発揮し、助け合うことで審判チームが「+α」の力を生み出し、より良い判定・判断ができることを再認識しています。プレーヤーマネジメントでは、なにか起きそうなサインを見逃さず、気付きを持ち、審判員として毅然とした態度で競技者やチーム役員に対応し、説得力のある方法で審判員としての権威を示すことの重要性を再認識しました。リーグも終盤になり、非常に厳しい試合が続きますが、審判チームとしてしっかり準備し、全力を尽くして取り組んでいきたいと思います。

松澤慶和 1級審判員(神奈川県)
現在のJリーグは、J1リーグでは優勝争い、ACL、降格争い、J2リーグでは、自動昇格、プレーオフの参加、J3リーグもJ2昇格に向けて、勝ち点1で順位が入れ替わる厳しい試合が展開されることが予想されます。今回の研修会の目的は、シーズン終盤を迎えるにあたり、これからの試合で予測されることに対して事例を共有し、適切なゲームマネジメントで選手やクラブ、観客からの信頼を得るということを目的に、5つのセッションを行いました。その5つとは、①アドバンテージのリスク、②チームの目的や策略、③主審と副審とのコーポレーション、④ゴール前のポジション争い、⑤選手のマネジメントと対立のコントロールです。アドバンテージのリスクについては、全てアドバンテージすることがよいということではなく、止めてFKを行うケースも整理しました。チームの目的や策略については、チームとしての時間稼ぎの方法やレフェリーに対してのプレッシャーのかけ方などのシーンを見て、どのように審判チームで協力して防いでいくかということを共有しました。主審と副審とのコーポレーションについては、主審、副審、どちらも見にくい時にどのように見ていくのかについて、コミュニケーションシステムの活用、見る場所の役割分担、サポートするタイミングなどを確認しました。ゴール前のポジション争いについては、ペナルティーエリア内は体が接触することは当たり前なので、接触について、ほんとにファウルなのか、ノーファウルなのか、また主審だけでなく、副審、4thと役割(監視)分担を明確にし、適切な判定が下せるようにすることを共有しました。最後に、選手のマネジメントと対立のコントロールについては、対立を起こさないための予測と、起きた時でもどの手順を踏んで対応していくか、どのようにしたらスムーズなコントロールができるかを共有しました。今後、一つ一つの試合が面白くなるのと同時に、些細なことで難しくなることが予想されます。プロリーグを担当する審判員として、選手、監督、サポーターの皆さんが共感できる試合を目指し、シーズンを締めくくっていきたいと思います。

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