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AFC女子チャンピオンズリーグ2025/26 まもなく開幕
2025年11月06日

アジアにおける女子サッカークラブの頂点を決する、AFC女子チャンピオンズリーグ 2025/26がまもなく開幕を迎えます。
昨季の第1回大会は日本から三菱重工浦和レッズレディースが出場しましたが、準々決勝で惜しくも敗退。今季は2024-25 SOMPO WEリーグで初優勝した日テレ・東京ヴェルディベレーザがアジア制覇を目指します。
グループステージは東京NBや昨季優勝の武漢江大(中国)、準優勝のメルボルン・シティ(オーストラリア)など6チームと、プレリミナリーステージ(予選大会)を勝ち上がった6チームの計12チームが3つのグループに分かれ、1回戦総当たりのリーグ方式を行います。グループステージは約1週間のセントラル開催で、グループAはベトナム、グループBは中国、そして東京NBが入るグループCはミャンマーがホスト国となります。そして各グループ上位2チームと、3位のうち成績上位の2チームがノックアウトステージに進みます。

グループAでは、メルボルン・シティが充実の戦力を有しています。昨季のAWCLでMVPのRebekah Stott選手はニュージーランド女子代表として100試合以上に出場しており、オーストラリア女子代表ストライカーのHolly McNamara選手など実力選手が在籍。
ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)は、元大宮アルディージャVENTUSの北川愛莉選手がプレリミナリーステージで活躍し、初の本大会出場を果たしました。
グループBは、連覇を目指す武漢江大が上位争いをリードしていきそうです。武漢江大は昨季優勝したことにより、アジア代表としてFIFA Women’s Champions Cupに参加中で、すでに1回戦を勝ち抜くなど今季も好調を維持しています。バム・カトゥーン(イラン)は昨季のベスト8に進出した実力派。PFCナサフ(ウズベキスタン)はプレリミナリーステージで3戦全勝を収めて本大会に進出しました。
グループCは東アジアを中心とした強豪チームがひしめく組となりました。2024年WKリーグを制した水原FC(韓国)は、昨季ベスト4の仁川現代製鉄レッドエンジェルス(韓国)のリーグ12連覇を阻んでAWCL出場。東京NBなどでプレーした西川彩華選手や、大宮Vなどでプレーした奥津礼菜選手も在籍しています。
ネゴヒャン女子蹴球団(朝鮮民主主義人民共和国)はプレリミナリーステージで3戦全勝し、23得点無失点の圧倒的な強さでAWCL初出場を決めました。特にJong Kum選手は全ての試合で得点を挙げており、本大会でも活躍が予想されます。Ri Yu il監督は、朝鮮民主主義人民共和国女子代表を率いてなでしこジャパン(日本女子代表)と対戦した経験を持っており、11月9日(日)の東京NBとネゴヒャン女子蹴球団による一戦は注目のカードとなります。
今季の東京NBは、昨季浦和を率いた楠瀬直木監督を迎え、塩越柚歩選手や土光真代選手といった即戦力を積極補強してAWCLに参戦します。昨季のWEリーグMVPの山本柚月選手や、菅野奏音選手、眞城美春選手などクラブのアカデミー出身選手が多く占めます。キャプテンの村松智子選手は「フィジカルを全面に押し出した相手のプレーに萎縮することなく覚悟を持って戦いたい」とグループステージを見据えます。前回大会4得点で得点王の塩越選手は「簡単な試合は一つもないと身に染みて感じた」と昨季を回想しながら、「自分が試合を決めるという気持ちを一人ひとりが持って臨めば優位に進められるはず」と意気込みました。

2026年3月28日(土)、29日(日)の準々決勝を経て、同5月20日(水)~23日(土)の準決勝・決勝まで長い戦いが続き、AWCLの優勝チームは2027年1月のFIFA Women's Champions Cup出場権を獲得します。アジアを制して世界への扉を開くのはどのチームでしょうか。

