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東福岡が残留に近づく勝ち点3を獲得 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第20節

2023年11月20日

東福岡が残留に近づく勝ち点3を獲得 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第20節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは11月19日(日)に第20節を実施し、東福岡高校グラウンド(人工芝)では東福岡高校(福岡)と米子北高校(鳥取)が対戦しました。

ピックアップマッチ

東福岡高校 2-0(前半1-0、後半1-0)米子北高校

プレミアリーグの中断期間中、14年連続19回目の全国高等学校サッカー選手権大会出場を決めた米子北に対し、東福岡は予選決勝で敗戦。目標を果たせなかった今、東福岡の選手が目指すのはプレミアリーグの残留です。DF井上碧斗選手(#4)が「全員がヒガシのプライドを持っていますし、チームをプレミアリーグから落とすことは絶対にできない」と話す通り、強い気持ちで今回の一戦に臨みました。

米子北との対戦は令和5年度全国高等学校総合体育大会を含めて今季3度目です。パワフルな攻撃に押し込まれたこれまでの反省を生かし、今節の東福岡は3バックでスタート。「相手が長いボールを入れてくることは分かっていたので、自分たちは誰が競って、誰がカバーするのか練習していた。センターバックの3人が声を掛け合えば失点しないと思っていた」という井上選手の言葉通り、DF陣が確実に跳ね返し、セカンドボールを拾って攻撃につなげます。

12分にはDF秋一星選手(#3)のロングスローのこぼれ球から、DF大谷圭史選手(#36)がミドルシュート。23分には秋選手の低いクロスボールをFW野田昂希選手(#20)が合わせますが、米子北のGK尾崎巧望選手(#1)の好セーブに阻まれ、得点には至りません。

試合が動いたのは40分。MF西田頼選手(#6)が米子北の選手と競り合った後、こぼれ球がMF吉岡拓海選手(#11)の下に転がりました。「GKの位置を見たら少し前に出ていた。ドライブ気味に打ったら入るかなと思った。練習通り」と迷いなく打ったシュートがゴールネットを揺らし、東福岡が先制します。

後半も東福岡のペースで進み、50分にはこぼれ球を吉岡選手がシュート。54分にはバックパスが乱れた米子北の隙を逃さず、野田選手がゴールに迫りましたが、2点目は奪えません。63分にもペナルティーエリアの手前で獲得したFKを吉岡選手が直接狙いましたが、尾崎選手のセービングに阻まれました。

一方、守勢に回る時間が長かった米子北も、終盤からボランチのMF仲田堅信選手(#8)を前線に上げてゴールを狙います。しかし、高い位置にボールを運んでも決定機をつくることはできず、なかなかシュートに持ち込めません。「リーグ後半戦は残り15分を切ってからの失点が多く、もう二度と繰り返さないと意識していた」(東福岡・井上選手)という相手の堅守もあり、試合は東福岡が1点のリードを保ったまま終盤に差し掛かります。

このまま1点差の状況が続くかと思われた79分、東福岡が再び試合を動かします。途中出場のFW山口倫生選手(#42)が落としたボールを吉岡選手が決めて2-0に。東福岡はこの後も守備の集中を切らすことなく、無失点で勝ち点3を獲得。残留に近づく貴重な1勝をもぎ取りました。

監督・選手コメント

森重潤也 監督(東福岡高校)
高校サッカー選手権の予選で負け、チームの雰囲気としてはもう一つ上げてほしいところはありました。でも、やっぱりみんなサッカーが大好きで、サッカーにかける思いは強い。試合前には、「保護者の皆さんが来てくださっている。成長した姿を見せよう」といった話もしました。周囲の声援もあってか、今回の一戦では選手たちがよく耐え忍んでくれました。守備の内容、結果を含めて、非常に良いゲームができたと思います。

MF #11 吉岡拓海 選手(東福岡高校)
先週、高校サッカー選手権の予選決勝で負けて落ち込む選手もいました。ただ、予選で優勝できなかった分、プレミアリーグの残り3試合は東福岡のために頑張ろうと、この一週間練習してきました。今回の勝利は大きいですし、自分の得点で勝てたことは自分自身の成長につながると思っています。このメンバーで試合ができるのも残り2試合。寂しさもありますが、悔いが残らないように頑張りたい。東福岡を絶対にプレミアリーグの舞台に残さなければなりません。

中村真吾 監督(米子北高校)
力の拮抗した相手には体の入れ方など駆け引きしなければなりません。OBの佐野海舟選手も一発でボールを奪いにいっているように見せて、相手と駆け引きをしていました。ただ、今回の一戦は、全ての局面において相手にイニシアチブを握られていました。素直に駆け引きに反応した結果、プレーが遅れていたように思います。また、これまでの対戦とは違い、(東福岡が)3バックを用いて最終ラインの背後のスペースを消していたこともあり、自分たちは勢いを持って試合に入ることができませんでした。たくさんの課題が生まれました。

MF #8 仲田堅信 選手(米子北高校)
リーグ後半戦、勝った試合では良い守備から良い攻撃ができていたのですが、今回の一戦は失点を最も気をつけている時間帯にしてしまいました。2点を奪われましたが、守備の安定感は増しています。自分たち(攻撃陣)がもっと結果を出していかないと勝利にはつながりません。後ろが安定してきているからこそ、攻撃陣がもっと成長しなければならない。攻守両面の質を上げない限り、日本一という目標に届かないと感じさせられる試合でした。

その他の試合結果

横浜FCユース 5-3(前半3-2、後半2-1)神村学園高等部
静岡学園高校 2-1(前半1-0、後半1-1)履正社高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 2-1(前半0-1、後半2-0)大津高校
サガン鳥栖U-18 1-0(前半1-0、後0-0)ジュビロ磐田U-18
ヴィッセル神戸U-18 3-0(前半1-0、後半2-0)名古屋グランパスU-18

横浜FCユース(神奈川)はMF岩崎亮佑選手(#32)の2ゴールを含む5点を奪い、神村学園高等部(鹿児島)との打ち合いに勝利。静岡学園高校(静岡)は試合終了間際にMF高田優選手(#10)が劇的な決勝点を奪い、履正社高校(大阪)との一戦を2-1で制しました。この結果、履正社は来季、プリンスリーグに降格することが決まりました。大津高校(熊本)をホームに迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、後半の2ゴールで逆転勝利を収め、首位をキープ。残留を争うサガン鳥栖U-18(佐賀)とジュビロ磐田U-18(静岡)の一戦はFW赤崎陵治郎選手(#2)のゴールを守り切った鳥栖がものにしました。2位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)はMF坂本翔偉選手(#10)の先制点を皮切りに、名古屋グランパスU-18(愛知)から3点を奪って快勝しています。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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