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前回ベスト4のC大阪堺やAハリマが2回戦を突破 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会

2022年12月04日

前回ベスト4のC大阪堺やAハリマが2回戦を突破 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会

皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会は、12月3日(土)に2回戦の8試合を実施しました。快晴の日東シンコースタジアム丸岡(丸岡スポーツランド)サッカー場では、2試合とも90分では勝敗が決まらない接戦となりました。

ピックアップマッチ1

セレッソ大阪堺レディース 0-0(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0、PK5-4) 静岡SSUボニータ

前回大会ベスト4に進んだなでしこ1部4位のセレッソ大阪堺レディース(なでしこ1部/大阪)と、なでしこ2部で優勝した静岡SSUボニータ(東海3/静岡)の対戦は、最後まで緊張感が続く試合となりました。

C大阪堺はなでしこ1部ベストイレブンの百濃実結香選手、10月になでしこジャパン(日本女子代表)デビューした小山史乃観選手らを中心に攻め、13分に北原朱夏選手が蹴ったCKがクロスバーに当たります。静岡も15分の金丸翔子選手のミドルシュートがクロスバーに直撃して、スコアを動かすことはできません。

時計が進むごとに攻勢を強めたのはC大阪堺で、後半から出場の田中智子選手も起点となり、善積わらい選手を高い位置に移すなどポジションチェンジしながら得点を狙います。しかしなでしこ2部で最少失点の静岡の守備は強固で、0-0のまま延長戦へ入りました。

筒井梨香選手をボランチに上げたC大阪堺は、120分で22本のシュートを放つも得点は生まれずPK戦に。静岡はGK髙橋美春選手がPKを2本止める活躍を見せましたが、7人目のキッカー小島知佳子選手のPKはゴールポスト左に当たって外れ、PKスコア5-4でC大阪堺が勝利をもぎ取りました。

ピックアップマッチ2

ASハリマアルビオン 6-3(前半2-1、後半1-2、延長前半2-0、延長後半1-0) 藤枝順心高校

なでしこ1部でチーム史上最高の3位となったASハリマアルビオン(なでしこ1部/兵庫)と、5度の全日本高等学校女子サッカー選手権大会優勝経験を持つ藤枝順心高校(東海2/静岡)の一戦は、激しい得点の奪い合いとなりました。

2分に幸先よく先制したのはAハリマでしたが、その3分後に藤枝順心高もゴールを奪い返すなど、互いに攻め合うスリリングな展開で試合開始。その後、なでしこ1部ベストイレブンと得点王、敢闘賞を受賞した千葉園子選手のゴールで、Aハリマリードで前半を終えましたが、後半も藤枝順心高はボールをつなぎ、正野瑠菜選手、濱野こゆき選手の連続ゴールで2-3と逆転します。しかし、なでしこ1部の意地を見せるべく千葉選手の2得点目で3-3として、延長戦に入りました。

すると、延長戦で強さを発揮したのはAハリマでした。CKに中野里乃選手が頭で合わせて勝ち越すと、新堀華波選手がロングシュートを決めて5-3に。途中出場の井之脇朱音選手も得点を重ね、延長戦で3点を加えたAハリマが6-3で勝利しました。

監督・選手コメント

DF #4 筒井梨香 選手(セレッソ大阪堺レディース)
ボールを保持できましたが、ゴールを決め切れないのが今シーズン続いているので、3回戦に向けて課題に取り組んでいきたいです。次は今日のような内容にならないよう、これまで同様に油断せず、隙を見せず、点を取り切ることを心掛けていきたいです。今大会で退任する竹花友也監督には個人的にも10年以上指導してもらっているので、決勝のヨドコウ桜スタジアムで最後に優勝トロフィーを持たせたいと思います。

GK #1 髙橋美春 選手(静岡SSUボニータ)
攻撃面でも自分たちが主導権を握っていきたかったのですが、相手は技術があり、プレースピードも速いので守備に回る時間が長くなりました。ただ、優勝したなでしこ2部でゴール前の粘り強さや球際で簡単に負けないところは1年間積み上げてきたので、安易にシュートを打たせませんでした。来シーズンはなでしこ1部なので、ボールを保持することや、出し手と受け手のつながりをつくっていきながら戦いたいです。

FW #10 千葉園子 選手(ASハリマアルビオン)
前半も後半も入りは悪くなかったので、自分たちのリズムで進められると思ったのですが、相手も上手で苦しい時間がありました。26分のゴールはクロスに合わせて自分の特長を生かせたけど、そこまでボールをつなげてくれた仲間のおかげです。63分のゴールは、がむしゃらに走ったら風でボールが戻ってきて、良い感じに決められました。次も高校チームが相手ですが、なでしこ1部の強さを見せる試合にしたいです。

中村翔 監督(藤枝順心高校)
前半で1点差は想定していましたし、風上の後半は相手が苦しくなると考えていました。なでしこ1部3位のAハリマとの真剣勝負は価値がありますし、相手に迫れたことは今後の自信になります。格上に強度を持って挑戦すれば結果は出ると、FIFAワールドカップカタール2022でのSAMURAI BLUE(日本代表)が高校生たちの刺激になっています。皇后杯で得た基準を少しでも上げ、高校女子選手権も慢心することなく取り組みたいです。

開催期間:2022年11月26日(土)~2023年1月28日(土)
【1回戦】11月26日(土)、27日(日)
【2回戦】12月3日(土)、4日(日)
【3回戦】12月10日(土)、11日(日)
【4回戦】12月17日(土)、18日(日)
【準々決勝】2023年1月15日(日)
【準決勝】2023年1月22日(日)
【決勝】2023年1月28日(土)

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