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SAMURAI BLUE、ガーナ代表戦へ向けて練習スタート

2022年06月08日

SAMURAI BLUE、ガーナ代表戦へ向けて練習スタート

SAMURAI BLUE(日本代表)は6月7日(火)、キリンチャレンジカップ2022のブラジル代表との対戦から一夜明けて、3日後に控えたキリンカップサッカー2022初戦のガーナ代表戦へ向けて千葉県内で練習をスタートさせました。

チームは11月のFIFAワールドカップカタール2022を見据えた強化試合4連戦の前半戦を終了。この日の練習冒頭では、ピッチに集まった選手たちを前に森保一監督がブラジル戦(0-1)を受けて10分ほど語りかけ、今後へ向けてチームで思いを新たにしました。

練習では前夜の試合に先発した板倉滉選手(シャルケ04)、遠藤航選手(VfBシュツットガルト)、田中碧選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)は室内で調整し、長友佑都選手(FC東京)や伊東純也選手(KRCヘンク)らそれ以外の先発組はランニングやストレッチなど軽めの内容でリカバリーに務めました。

一方、前田大然選手(セルティック)、堂安律選手(PSVアイントホーフェン)ら後半途中から出場した選手と出場機会のなかったフィールドプレーヤーは、時折小雨がぱらつく空の下、狭いエリアでの対人練習や、パス&コントロールやロングキックなどに取り組み、ビルドアップからのシュート練習に時間を割きました。

谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)や伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)も加わって、球種を変化させながら左右から入れるクロスボールに合わせる形やポストプレーで落としたボールを受ける形など、2対2や3対3など状況を想定。各選手のプレー位置をローテーションさせながら、GK川島永嗣選手(RCストラスブール)、GK大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)、GKシュミット・ダニエル選手(シントトロイデンVV)が入れ替わりでゴールを守るなか、動き出しやシュートの精度を意識しながら入念に取り組みました。

1時間15分ほどで全体練習を終了すると、その後の個人練習では伊藤選手と谷口選手が齊藤俊秀コーチとロングキックなどの動きを確認。上田綺世選手(鹿島アントラーズ)や前田選手は柴崎岳選手(CDレガネス)の球出しでシュート練習を繰り返し、その様子を少し離れたところから森保監督が見守っていました。

ブラジルとの対戦では同23位の日本は前半を0-0で折り返し、後半半ばにPKを決められて0-1で敗戦。シュート数は相手の18本に対して日本は4本でした。試合後の会見で森保監督は攻撃力アップを改善ポイントの一つに挙げていました。

なお、冨安健洋選手(アーセナル)は引き続いて別調整ながら、動きが多彩になりスピードも上がってきていました。しかし、守田英正選手(CDサンタ・クララ)は左足の負傷でチームを離れました。

チームは8日(水)も千葉県内でガーナ戦へ向けて調整を続け、翌日試合が行われる神戸へ移動します。キリンカップサッカー2022では10日(金)の初戦でガーナ代表とノエビアスタジアム神戸で戦い、14日(火)にチリ代表またはチュニジア代表と大阪のパナソニックスタジアム吹田で対戦します。

選手コメント

GK #12 権田修一 選手(清水エスパルス)
ブラジル戦はワールドカップ初戦をイメージして臨みましたが、勝点0でした。僕らが目指しているのは強豪国と良い試合をすることではなく、本大会でベスト16を突破してベスト8に行くことです。いかに相手にチャンスを作らせずにチャンスをつくるか。チャンスが少なくてもしっかり決めることが大事で、そこの質をどれだけあげられるかです。アジアと世界では違いますし、世界でもパラグアイとブラジルでは全然違いました。後ろからのビルドアップもやっていかなければならないですし、ボールの失い方が悪いと、ドイツもそうですが、カウンターの鋭いチームにはピンチになるシーンが多かったので、そういうところも含めて、あらゆる面でまだまだ成長しなければならないと感じました。(守備面では)勝点3を取る確率を上げるために、失点ゼロでやり続けることが大事ですが、いままでやってきている道筋や自分たちが修正してきていることは間違いではないと感じていますし、このまま続けることが大事だと思っています。

DF #20 中山雄太 選手(PECズヴォレ/オランダ)
結果が問われる試合で結果を出せずに悔しいです。立ち上がりの失点は絶対に無くそうと言っていたので、そこは良かったですし、前半をゼロで終えられましたが、でも試合開始すぐにポストに当てられているので紙一重だったところはあります。ああいう場面をなくせるように、試合序盤から試合運びをしっかりやらなければなりません。ワールドカップになると会場の歓声もブラジル寄りになって雰囲気をいきなり持っていかれる可能性もあります。相手の対応力は高いと感じましたが、僕自身はもっとできるなと感じました。あのレベルの相手だったからこそ、いままでの親善試合や最終予選よりも感じるところは多かったです。なにができてなにができなかったか、自分のなかではっきりしています。それを強豪国のレベルで発見できたのは大きかった。次のガーナにはブラジルと違う良さもあるので、僕らのアプローチも変わっていくと思いますが、基準はブラジル相手のレベルにしっかり合わせていくことが大事だと思います。

MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
ブラジルはネイマールに限らず、どの選手も常に前を向いてプレーしますし、常にゴールへプレーするので一瞬も気が抜けません。そういう選手と試合をして学ぶものは多かったですし、肌で感じることができたのはよかったですが、僕自身は完敗だったと、自分のせいで負けたと思っています。自分が積み上げてきたものが出せませんでした。差があるとは思っていましたが、大きく差があると感じたのと同時に、そういう選手たちに追いつけるという感覚もあります。いろんなものを学んで、どんな試合でもどんな状況でもどういうコンペティションでも表現できるようにならなきゃいけないとすごく感じました。自分の中で整理して少しずついろんなプレーをし続けることによって経験値(を得て)、トライ&エラーを繰り返して自分のものにしていって、少しずつ積み重ねができてきます。プレーで照らし合わせて、より明確な自分の引き出しにしていかないといけないと感じています。

MF/FW #19 古橋亨梧 選手(セルティック/スコットランド)
ブラジル選手は一人ひとりがすごくうまくて、対戦していてすごく勉強になりました。いいものを肌で感じることができて楽しかったですし、負けたのは悔しいですが、自分もまだ成長できると感じているので、磨き続けて技術を高めて、がんばらないとならないと感じています。個で相手を剥がせる選手が一人二人はいないとならないですし、ああいう相手にもっと自信を持ってボールを引き出して、ゴールに向かっていかないとならないと思っています。相手は反応が速かった。ちょっとの差だと思いますが、僕が抜けようとしたときに(センターバックの)二人が触っていましたし、僕が試合中に足が止まってしまっている時もあったので、そこは止まらずにもっとアンテナを張って、相手が嫌がるポジションを取って抜け出すタイミングをもっと準備しておかないといけないと感じました。もっと個人としてもチームとしても成長していかないとならないと感じています。

2022年6月10日(金)、6月14日(火)
会場:兵庫県/ノエビアスタジアム神戸、大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
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