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【プレミアリーグ開幕前対談】「先のことは考えずに戦う」黒田剛監督(青森山田高校)×長橋康弘監督(川崎フロンターレU-18) 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022

2022年03月29日

【プレミアリーグ開幕前対談】「先のことは考えずに戦う」黒田剛監督(青森山田高校)×長橋康弘監督(川崎フロンターレU-18) 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022が4月2日(土)に開幕します。ここでは昨年度のEAST王者である青森山田高校(青森)の黒田剛監督と、プレミアリーグ初昇格を果たした川崎フロンターレU-18(神奈川)の長橋康弘監督による対談を実施し、昨年度の振り返りや今年度のリーグ戦に懸ける意気込みを聞きました。

○オンライン取材日:2022年3月16日

――お互いのチームの印象はいかがでしょうか。

黒田 関東プリンスリーグに参加しているチームからは「フロンターレが頭一つ抜けている」という話をここ数年ずっと聞いていました。プレミアリーグでも上位を狙える力があるチームだと感じていますし、現時点では我々も足元にも及ばないような力の差はあるのではないかと思っています。攻守にわたって日本トップクラスの力を持つチームではないでしょうか。

長橋 青森山田がとにかく強いチームだということは誰もが知っていることで、私たちも昨年度の三冠(全国高校総合体育大会、全国高校サッカー選手権大会、高円宮杯プレミアリーグEAST)を獲得したチームを見ながら、あの強度の中で試合をしたときにどれだけ自分たちができるか、ということを言っていました。選手・スタッフ含めて注目していますし、隙がなく本当に強いチームです。守ってカウンターもできるし、中央でもサイドからでも崩せるし、スローインを含めたセットプレーと、とにかく強いチームという印象です。

――川崎Fはプレミアリーグ初参戦になります。

長橋 私たちは選手育成に重点を置きながらやっていますので、個人の成長とプレミアリーグ昇格ができるチームを目指してやってきました。ただ、なかなかそれが同時に進行することができなかったのですが、昨年の選手たちが頑張ってくれてようやくプレミアリーグで戦う権利を得ることができました。

――プレミアリーグの印象はいかがでしょうか。

長橋 チームのカラーが出ている試合が多く、対戦相手の分析をした中で試合に臨んでいるという印象があります。私たちはチームとしてどのようなサッカーをするかというコンセプトがありますので、これまでは対戦相手の分析にあまり時間を掛けることができていない状況でした。ただ、このままだと勝っていけないのではないかと思っています。当然、トップチームでも分析や対策というのはしているので、これもトップに近づける良いタイミングではないかと考え、相手の良さを消し、自分たちの良さを出すためにはどうしたらいいのかも含めて準備していければと思います。

――一方の青森山田はプレミアリーグが創設された2011年から日本の最高峰で戦い続けています。EASTで優勝した昨年度をどのように振り返りますか。

黒田 選手権でも2年連続で準優勝という結果の悔しさを、一年を通して全面的に発揮した年だったと思います。また、青森山田中学校から6年掛けて成長してきた選手がスタメンに6人名を連ねて、育成が充実した年でもありました。松木玖生 (現、FC東京)や宇野禅斗(現、FC町田ゼルビア)を中心とした中盤の構成力や力強さがあり、全国のどのチームと対戦しても相手にボールを自由につながせない厳しいプレッシングができました。

――チームの特徴は。どのようなサッカーをしたいと考えていますか。

長橋 止めて蹴るという技術をベースにした攻撃的なサッカーをクラブとして掲げています。その中でも見失いがちなのが守備や球際といった戦う部分です。それなくしてサッカーは成り立たないということを選手には伝えているのですが、なかなか目指す方向性と一致しないと選手たちは思っているかもしれません。ただ、そんな甘いことを言っていては勝てないリーグに参加するので、そこを意識していきたいと思います。

黒田 選手がガラッと入れ替わる中で四苦八苦しているところです。青森県では新型コロナウイルスの影響で2カ月間部活動が停止となっていて、3月21日まで活動できませんでした。雪国での“鍛錬期”にしっかりとトレーニングできていないということを考えると、すごくやり足りないことや鍛え抜かれていない部分があると思います。ただ、その中でプレミアリーグの初戦にはチームが機能するように願っています。相手をテクニックで勝るようなサッカーはできませんので、あらゆる局面でボールに対して厳しくいきながら相手の背後を突いたり、リスタートで点が取れるように、まずはそのあたりから取り組めればと思っています。

――最後に、チームの目標を教えてください。

長橋 チームの中にはジュニアからこのクラブにいる選手もいます。そういった選手たちが、トップチームがやっているサッカーにどれだけ近づけるかということを目指しています。私たちのサッカーが日本の最高峰のリーグ戦でどれだけ通用するのかというチャレンジを年間通してやっていければと思います。昇格1年目ですごく生意気かもしれませんが、やるからには優勝を目指そうと選手と決めました。

黒田 まずは残留を目指して頑張ります。戦っていく中でどれだけチーム力が上がっていくかは正直なところ分かりません。夏までにはある程度チームを完成させていきたいと思っています。なので、後半戦で巻き返していくようなシーズンになるのではないでしょうか。まずは目の前の一戦でどれだけ自分たちのサッカーができるか、または勝ち点をものにできるか。先のことは考えずに戦っていきたいと思います。

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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