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大分とすみだの準決勝は1勝1敗。リーグ戦上位の大分が名古屋の待つ決勝へと駒を進める ~Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ~

2020年01月21日

大分とすみだの準決勝は1勝1敗。リーグ戦上位の大分が名古屋の待つ決勝へと駒を進める ~Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ~

1月18日(土)、19日(日)の2日間、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館でFリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ準決勝「バサジィ大分対フウガドールすみだ」の2連戦が行われました。

首位の名古屋オーシャンズに次ぎ、リーグ戦2位でプレーオフ出場を決めた大分。初出場の2013/2014シーズンでは、プレーオフ Final Round 第1戦でリーグ7連覇を狙う名古屋オーシャンズに7対6で勝利し、タイトル獲得を目前まで迫りました。しかし、第2戦で大敗し獲得を逃すと、翌シーズンにはリーグ戦を2位で終えながらもプレーオフ初戦で敗退。その後はプレーオフ出場から遠ざかり、今回6年ぶりの出場で悲願の初タイトルを目指しています。

リーグ戦3位のフウガドールすみだは、最終節までもつれ込んだ出場争いを制し、最後のひと枠に滑り込みました。これまで3度出場したプレーオフでは、いずれも初戦で敗退。2年ぶり4度目の出場で、決勝進出を狙います。

リーグ戦で3度対戦し、3戦とも大分が勝利している同カード。第1戦では序盤から激しい攻防を繰り広げると、9分に距離のあるフリーキックからデネル選手がゴールし、すみだが先制に成功します。少ないチャンスから得点を奪い、追加点を狙うすみだでしたが、16分、吉田圭吾選手のゴールで大分が同点に追いつきます。前半終盤には大分のファウルからPKを獲得し、すみだが勝ち越しのチャンスを得ます。しかし、デネル選手のPKは大分GK岩永汰紀選手に止められ、追加点を奪うことができません。1対1で迎えた後半、田村龍太郎選手のゴールで大分が逆転に成功すると、33分にはゴール前の混戦からヴィトン選手が押し込みリードを広げます。2点を追うすみだは、翌日の試合も視野に入れ、パワープレーを選択せずに追加点を狙いますが3対1でタイムアップ。リーグ戦上位の大分が逆転勝利を収め、決勝進出に向け、一歩前進しました。

2試合の勝点結果で争うプレーオフ。勝点、得失点が並んだ場合はリーグ戦上位チームにアドバンテージがあるため、大分は引き分け以上もしくは2点差以内での敗戦で決勝進出。対するすみだは3点差以上での勝利が、決勝進出の条件となりました。

前日の試合後記者会見で「ひっくり返せる自信がある」と話していたすみだの須賀雄大監督。その言葉を裏付けるように試合開始直後からチャンスを作るすみだは、大分の攻撃も集中した守備でしのぎます。11分、ゴール左手、角度のないところから渡井博之選手が放ったシュートがオウンゴールを誘い、すみだが先制に成功すると、味方の奮闘に呼応するようにGK大黒章太郎選手も好セーブを見せ、大分の攻撃を防ぎます。0対1とすみだリードで迎えた後半、次の1点を狙う両者は激しい攻防を繰り広げます。すると29分、宮崎曉選手のアシストから田口元気選手がゴールを決め、すみだが2点をリード。最低でもあと1点が必要なすみだは、さらなるチャンスを狙いますが、大分も集中した守備でこれを跳ね返します。3分半を残しタイムアウトを取ったすみだは、タイムアウト明けから中田秀人選手をGKにパワープレーを開始します。しかし、大分の集中した守備の前にゴールを奪うことができず、0対2で試合終了。この結果により2戦合計の勝点、得失点が並んだため、リーグ戦上位の大分が決勝へと駒を進めました。

Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ決勝は1月25日(土)、26日(日)に愛知・武田テバオーシャンアリーナで行われ、リーグ戦首位の名古屋オーシャンズと準決勝を制したバサジィ大分が対戦します。この試合の模様は、AbemaTV、J SPORTSでも放送が予定されています。

監督・選手コメント

伊藤雅範 監督(バサジィ大分)
同じ相手と2日連続で、2試合勝つというのは難しいことだと思っていました。なのでとにかく、次のラウンドに進む権利を自分たちでしっかり守る。そこを意識して臨んだゲームだったので、しっかりやるべきことを達成でき、その点は満足しています。あとは本当に苦しめられたな、素晴らしいチームと試合ができたな、と思っています。決勝に向けて、まずはすごくシンプルな気持ちですが、勝ちたいです。勝つために必要なことというものをしっかり自分たちの中で整理して、やれることをやる。それを80分。ですが、最初から80分という考えではなく1分1分、1秒1秒を戦っていく。それが最後に80分積み重なって、結果を得ていく。そういう試合ができればと思っています。

白方秀和 選手(バサジィ大分)
苦しい試合でしたし、自分たちの良さがなかなか出せない内容ではありましたが、0対2で負けながらもなんとか次への挑戦権を守ることができたのでよかったと思います。あとは切り替えていい調整をして、名古屋を倒せるようにがんばりたいと思います。準決勝2試合、この強度で試合ができたことはプラスだと思います。名古屋は今週試合をしていないので、来週の初戦がとても楽しみですし、今までにない歴史を大分が作れるようにがんばりたいと思います。

須賀雄大 監督(フウガドールすみだ)
第2戦では、第1戦とはまったく違ったゲームが見せられたのではないかと思います。自分の思い描くプレーオフ2戦の戦い方を選手たちが体現してくれたと思っています。もちろん足りないところがあったので次には進めないのですが、今季の選手たちは本当に頭がよくて、忠誠心があって、チームのために自分が何をすればいいのかを熟知している選手の集まりでした。実際、ただ当たって砕けろという入り方ではなく、少しアクセルを抑えたり、逆にここで飛ばすぞと熱い中でも冷静にセットプレーをチョイスしてきたり、そういった駆け引きの中で選手たちはよくやってくれたな、と思っています。そういった意味では結果は悔しいですけど、自分のチームの選手たちが本当に素晴らしいと思っています。心より彼らを尊敬したいと思います。

諸江剣語 選手(フウガドールすみだ)
非常に悔しいです。ただ、自分たちが今出せる力を出せたと思いますし、このプレーオフ出場争い、そして2日連続で試合を経験して、間違いなく自分たちは成長したと思います。本当に悔しいですが、少し休んで全日本フットサル選手権でリベンジできるように準備したいと思います。

Fリーグ2019/2020 ディビジョン1

開催期間:2019年5月25日(土)~2020年1月13日(月・祝) 全33節/198試合

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