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「全力プレーで財産になる経験を」三笘薫選手(筑波大学)インタビュー後編 JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会

2019年12月20日

「全力プレーで財産になる経験を」三笘薫選手(筑波大学)インタビュー後編 JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会

JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会が12月26日(木)に開幕します。ここでは川崎フロンターレU-12の一員として大会に出場し、現在はU-22日本代表でも活躍する三笘薫選手(筑波大学)に、自身の小学生時代についてや出場選手へのメッセージを聞きました。
※このインタビューは2019年12月12日に実施しました。

――小学生時代はどのような少年でしたか?

三笘 サッカーが少しずつうまくなっていくのを実感し、「もっとうまくなりたい」という気持ちもどんどん強くなっていました。世界に出て活躍する、というのをその頃から意識していたので、そのように意識させてくれた指導者の方々には感謝していますし、そのように考えていたからこそ中学、高校と成長することができたので、小学生時代は本当に大事でした。

――ご両親はどのような形でサポートしてくれたのでしょうか。

三笘 サッカー経験者ではないのでプレーのことは特に言われませんでしたが、食事はしっかり作ってくれましたし、練習に行く時はおにぎりなどを持たせてくれました。大会の応援にも来てくれました。生活面では「宿題をやれ」とかはあまり言われたことはなく、自主性に任せてくれました。

――川崎フロンターレU-12ではキャプテンを務めていました。チームをまとめるために心がけていたことはありますか?

三笘 試合中に声を掛けたり鼓舞したりすることは心がけていましたし、もちろんプレーでも引っ張らなければならないと思っていました。当時はボランチだったので、攻守両面でうまく連係を取ったり、チーム全体の状況を把握したりといった部分も気をつけていました。

――当時は背番号7をつけていました。今も筑波大学で7番ですが、こだわりはあるのでしょうか。

三笘 小学3年生の頃からクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)が好きで、7番に憧れがあったので、自分から希望してつけていました。攻撃的な選手がつける番号というイメージがありますし、ドリブルで仕掛けていく自分のプレースタイルは、7番の影響が大きいと思います。

――全日本少年サッカー大会(現JFA 全日本U-12サッカー選手権大会)は5年生(第32回)、6年生(第33回)で出場し、5年の時は準々決勝で、6年の時は準決勝で、いずれも名古屋グランパスU12と対戦し、PK戦で敗れてしまいました。三笘選手自身はPKキッカーを務めたのでしょうか。

三笘 5年生の時は蹴っていなかったと思いますが、6年生の時は4番手で蹴って、決めています。PK練習はめちゃめちゃやったんですよ。何万回蹴っても同じところに蹴れるようにということで、練習の後は必ずPKの練習をしていました。実際、練習と同じ助走の歩数で、同じ場所に決めることができました。

――2大会連続でPK戦による敗北という悔しさを味わいましたが、大会から得たもの、学んだこと、今に生かされていることはありますか?

三笘 初めて味わう緊張感がありましたし、舞台も大きかったんですが、その中でも冷静に戦うことが大事なんだと学びました。悔しい思いをしたことで「また頑張ろう。もっと努力しよう」と思うようになりました。

――今の小学生年代のプレーヤーたちにアドバイスできることはありますか?

三笘 一つひとつのプレーにこだわってほしいですね。意識を高く持てば、無駄なプレーなんてなくなると思います。意識次第で変わるんだ、ということを覚えておいてほしいです。

――今年の大会に出場する選手たちにメッセージをお願いします。

三笘 小学生年代でこれだけ大きな大会はなかなかないので、全員の目指す方向をしっかりそろえることが大切だと思います。今までやってきたことをすべて出して、後悔なく終えられたら、それが中学校や高校でサッカーをやる人、あるいはサッカーをやめてしまう人にとっても大きな財産になると思うので、全力を出し尽くしてほしいですね。

――どのようなプレーを期待しますか?
三笘 6年生にとっては最後の大会になると思いますが、それを意識すると力んでしまうので、いつもどおりの力を出してほしいですね。練習してきたことに自信を持って、冷静にプレーしてほしいです。

開催期間:2019年12月26日(木)~12月29日(日)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)

準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)

準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)

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