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神奈川県で今年2回目の「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催

2019年10月25日

神奈川県で今年2回目の「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催

日本サッカー協会(JFA)は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しております。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。

10月14日(月・祝)、神奈川県サッカー協会で、トレーナーやチーム関係者等17名を対象に「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催。神奈川県サッカー協会医学委員会副委員長・高木博先生等が熱中症・脳振盪(のうしんとう)などに関する講義を行いました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要な胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学習し、バックボードへの全身固定・搬送法についても学びました。本講習会の合格者には修了証(3年間有効のライセンス証)が渡されました。

※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」(http://www.jfa.jp/medical/critical_care.html)の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

高木博さん
JFAの「スポーツ救命プロジェクト」メンバーの古家信介先生にスーパーバイザーとして指導して頂きながら、講習会を滞りなく実施することができました。今回の受講者のほとんどがトレーナーで、サッカーの現場で選手をサポートする立場の方々であり、講義や実技を自らの活動に活かすべく真剣に取り組んでおりました。また、講義と実技指導は、神奈川県サッカー協会医学委員会のメンバーにて行いました。選手、指導者や保護者などのサッカーの現場で活動する多くの方に、救命や搬送の基礎知識と実技の経験をする機会として、本講習会は大変有意義であります。今回の講習会でコースディレクターとして学ばせていただいたことをもとに、今後も神奈川県サッカー協会として、定期的に講習会を開催して行きたいと考えております。

受講者コメント

久保雅昭さん
今までは、他のBLSのライセンス講習会を受講していましたが、内容は一般的な救命方法でサッカーでは遭遇しにくいシチュエーションが想定されていました。それが今回の講習会を受講して、座学でも講師の先生がご自身の経験談も交えて話をしてくれたので、サッカーでの試合や合宿、練習場面がイメージしやすく感じました。些細なことかもしれませんが、胸骨圧迫やAEDの練習のための人形もサッカーのユニホームを着ているので、リアルに感じることができました。今回の受講生はトレーナーが多いため意識が高く、更に救命講習会の受講経験がある人が多く、講習会自体がスムーズに進んでいたので、経験が少ない若い指導者にとって最初は敷居が高いと感じられたと思います。しかし、前記のとおり今回のような講習会であれば、サッカー現場がイメージしやすいので、指導者講習会もしくはリフレッシュ研修会に導入してもらえると、子ども達の安全につながりやすいと感じました。消防署で受講できるAED講習会では胸骨圧迫ができないし、他のBLS講習会では受講時間含めてハードルが高すぎると感じるので、今回の講習会の開催時間や内容はちょうど良い設定だと思います。神奈川県内のどの試合会場にも受講修了者がいるというくらい、安全なサッカー環境を整えられるまで続けてもらいたいと感じました。

野地吾希夫さん
講義の内容として、心臓震盪、CPR、脳振盪、熱中症などに加えて、アナフィラキシーや窒息といったスポーツの現場ではつい疎かにしがちな内容もあり、とてもいい刺激を頂くことができました。また、トレーナー活動をしていく中で幅広い知識の必要性を再認識させて頂く貴重な時間でもありました。実習の時間では傷病者発見からの一連の対応を細かく指導していただき、またその中で実際にあった事例の話や経験に基づいたポイントやこつ、工夫など教科書では得られない貴重な内容を教わりました。ちょっとした立ち位置、姿勢、力の掛け方、声掛けの仕方など目から鱗が落ちる時間を過ごさせていただきました。今回の講習を終え、こういった講習会の機会が増え、トレーナーや指導者は勿論ですが、選手も含め沢山の方々に知識や技術の普及が進んでいくことが大切ではないかということ、AEDを使わなければならない状況などは無いことが一番ですが、そのような事態が起こってしまった時、いかに冷静かつ適切に対応できるか、そのためには知識の向上や技術の研鑽に努めていくことの重要性を感じています。

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