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【Match Report】U-18日本代表スペイン遠征 地元のアルヘシラスCFと対戦

2022年11月10日

【Match Report】U-18日本代表スペイン遠征 地元のアルヘシラスCFと対戦

U-18日本代表は11月3日からスペイン南部のマルベーリャに海外遠征を行っています。2006年生まれを中心とするこのチームは、新型コロナウイルスの影響で長い期間海外遠征が出来ておらず、2020年のU-16日本代表の海外遠征から2年半ぶりの海外遠征となります。

3日に現地入りしてから4日間のトレーニングを経て、11月8日に地元クラブのアルヘシラスCFとトレーニングマッチを行いました。アルヘシラスCFはプリメーラ・ディビシオンRFEF(スペインの3部リーグに相当)に所属するプロクラブです。

国際試合であり、体格の良いプロの選手たちが相手ということもあり、うまく試合に入ることができずにペースを握られると、試合開始早々に中央をドリブルで運ばれ、失点してしまいます。その後も相手の圧力を前に消極的なバックパスが多く、なかなか前にボールを運ぶことができません。前半も終盤に差し掛かりようやく相手の圧力に慣れ、選手たちも選手同士で積極的にコミュニケーションを取って修正するなど、徐々に流れを掴み良い形を作りはじめます。

前半は0-1のまま終了しましたが、ハーフタイムに選手9人を入れ替え、新たな選手たちが勢いを持って後半に入ると、流れが大きく変わります。後半開始早々の46分には右サイドでボールを受けた南野遥海選手(ガンバ大阪ユース)がドリブルで仕掛けてカットインすると、ペナルティエリア角から左足でシュートを決め1-1。その後も前線の守備から相手陣内でボールを奪ってチャンスを作ると、49分にはパスに抜け出した松村晃助選手(横浜F・マリノスユース)が流し込んで2-1。逆転に成功します。その後もコーナーキックから決定的なチャンスを作るなど、試合を優位に進めると、64分には相手DFのビルドアップのボールを奪うと、松村、内野航太郎(横浜F・マリノスユース)と繋いで最後は南野選手がこの日2点目となるゴールを決め、3-1とします。

試合はその後、アルヘシラスの選手たちも意地とプライドを見せ、かなり激しい試合となり、警告が飛び交う展開となりました。その中でもU-18日本代表の選手たちは集中力を切らさずチャレンジを続け、そのまま3-1で試合は終了します。

チームは11/10、11/12とU-18ベルギー代表との2連戦に臨みます。

選手コメント

MF #6 下田栄祐 選手(鹿島アントラーズユース)
まず今回のU-18日本代表のスペイン遠征に選ばれた事を凄く嬉しく思います。
前回のSBSカップでは海外の代表チームを相手に勝ちきる事が出来ず、悔しい結果に終わってしまいました。なので、今回のスペイン遠征では海外のチームに対し、前回以上にチャレンジをして勝利する事を目標にしました。
スペイン遠征の1試合目の相手、Algeciras C.Fはプレースピードが速く、フィジカル能力も高いチームでした。その中で押し込まれる展開もありながら、チーム全員で話し合い修正することによってうまくボールを持ち、攻撃することができました。個人の部分でも相手の攻撃を潰すところなど通用する部分もあった一方で、簡単なボールロストやファールが増えてしまうという課題も見つかりました。
まずこの試合で出た課題と向き合い、トレーニングをして1人の選手として成長して行きたいと思います。そして残り2試合あるのでメンバー全員でより良い試合にできるようにしていきたいです。

MF #8 松村晃助 選手(横浜F・マリノスユース)
今回の試合はいつもと違う雰囲気の中、0-1でリードされている状況で後半からの出場でした。個人としてもチームとしてもやることは明確で、後半の入りから前に出て試合をひっくり返そうという気持ちで入りました。その中で逆転することができて、自分自身も得点という結果を残せたのでそこは良かったと思います。ただ、パスの質などはもっとこだわってプレーできたと思うので、そこは次の試合で意識したいです。インテンシティの部分はいつも自チームで意識しているところなので、相手チームのインテンシティに戸惑うことはなかったです。また、終盤は試合が荒れる展開になりましたが、これも日本ではなかなか出来ない経験でした。次のベルギー戦も楽しんでチーム全員で勝利できるようにしたいです。

FW #7 南野遥海 選手(ガンバ大阪ユース)
今回のスペイン遠征は2020年2月以来の海外遠征で、感謝の気持ちと、どこまで自分の武器が世界に通用するのかという個人のテーマを持って臨みました。試合では得点や前線の守備など良いシーンがありました。武器である左足のシュートで得点を奪うことが出来て良かったと思います。しかしカウンターのシーンでシュートまで持っていけず逆にカウンターをくらうシーンもあり、どうやって最後のシュートまで持っていくかが課題だと感じました。
また改めて代表チームでのコミュニケーションの大切さを感じました。活動開始から2日間はチームの連係ミスが多く、ボールを失うことがありましたがコミュニケーションをとって改善することができました。試合でもボール奪取から繋いで得点することができ手応えを感じています。得点することが出来て嬉しいですが得点し続ける選手を目指しているので次の試合も貪欲にゴールを狙っていきたいです。

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