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広島が待望の今季初勝利! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第8節

2022年05月23日

広島が待望の今季初勝利! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第8節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WESTは5月21日(土)と22日(日)に第8節を実施。吉田サッカー公園でサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と名古屋グランパスU-18(愛知)が対戦しました。

ピックアップマッチ

サンフレッチェ広島F.Cユース 4-1(前半1-0、後半3-1)名古屋グランパスU-18

前年王者の広島ですが、今季は開幕から苦しい試合が続き、1分5敗。MF笠木優寿選手(#10)が「みんなで話し合って、気持ちで絶対に負けないように意識した。失点が多かったので、粘り強い守備も含めて1週間トレーニングしてきた」と振り返った通り、今節は初勝利を目指して万全の準備を進めてきました。

取り組みの成果もあり、序盤からセカンドボールの回収で名古屋を上回り、主導権を握ると最初にチャンスが訪れたのは11分。左サイドでボールを持ったMF越道草太選手(#11)が、中盤に下がったFW中川育選手(#29)にボールを預けると、ペナルティーエリア左にスルーパスが通りました。反応したのは、「先制点が取りたいと話をしていた。自分が点を取って、チームの流れをつくろうと思っていた」と話す笠木選手。「今週は3人目の動きを練習してきたので、あそこに来ると思って走った」笠木選手が、ニアに強烈なシュートを決めて、広島が均衡を崩しました。

「チームを元気にするのは、先制点が1番の薬」と振り返る髙田哲也監督。勢いに乗った広島は、18分に越道選手がミドルシュートを放つなど積極的にゴールを目指し、多くのセットプレーを獲得しました。守備でもDF畑野遼太選手(#6)とDF渡邉雄大選手(#5)が出足の鋭い対応で決定機を与えず、1点リードのまま前半を終えました。

反撃に出たい名古屋は、60分に今季初出場のFW貴田遼河選手(#10)とFW杉浦駿吾選手(#30)を同時投入。フレッシュな2人を中心とした仕掛けと前からの守備で広島への圧力を強めました。61分と64分にはサイドでボールを受けたMF鈴木陽人選手(#15)がカットインからゴールを狙いましたが、どちらのシュートも枠外へ。以降もドリブルで見せ場をつくりながら、無得点に終わった鈴木選手は「シュートやラストパスの後のクオリティーをもっと上げなければいけないと思った」と悔しさを滲ませました。

85分には我慢の時間をしのいだ広島に再びチャンスが訪れ、FW角掛丈選手(#23)のパスから、笠木選手がシュート。GKが弾いたところを中川選手が押し込み、リードを2点としました。直後には名古屋のMF内田康介選手(#14)に1点を返されましたが、気落ちした様子は見られません。同点弾を狙うため前掛かりになった名古屋の背後を巧みに突いて、90+2分にはDF滝口晴斗選手(#7)、90+6分にはFW妹尾颯斗選手(#13)が連続ゴール。終盤のゴールラッシュにより、4-1までスコアを広げた広島が待望の今季初勝利をつかみました。

監督・選手コメント

髙田哲也 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
前半は正直、0-0で良かったと思っていましたが、(終盤までに)2-0までいけたのが大きかったです。同時に2点目を奪った直後に失点するのがうちの弱さや緩さ。これまで1点しか取れず、初めて2点取れたのでちょっとホッとしてしまった感じがしました。今日はこれまで溜まっていたうっ憤を、良い形で発散してくれた。最後の2点はおまけみたいな得点ですが、次につながる勝利です。3年生や中川育など、ゴールを取るべき人が取ってくれたのは今後に弾みがつきます。

DF #6 畑野遼太 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
これまでの試合は間延びしたときにボールへ行けなくて、失点という形が多かった。セットプレーの失点も自分たちの課題でしたが、今日はそこができていたのが勝てた要因です。また、後ろだけでなく全員が声を出せていました。非常に雰囲気が良くて、良い試合ができたと思います。広島らしさである全員守備も今日は最後までできていました。勝ちの喜びに浸るのではなく、これを力にして流れに乗っていきたいです。

古賀聡 監督(名古屋グランパスU-18)
立ち上がりは相手の圧力を受けざるを得ず、押し返す力が足りませんでした。前半の終盤からは相手を見て判断しながらプレーができるようになり、相手が自分たちの背後や中央を固めるならサイドを起点にできるようになりましたが、決定的なチャンスはつくれませんでした。セカンドボールの予測だったり、広島さんから学ばせてもらいました。今まで以上にハードさ、タフさが求められるゲームで、これがプレミアリーグだと感じました。

MF #8 宇水聖凌 選手(名古屋グランパスU-18)
いつもの試合なら、前半の最初から相手の嫌なプレーを意識してできていたのですが、今日は相手のボール保持者にプレッシャーを掛けられませんでした。セカンドボールも相手に拾われ、相手に流れを全部持っていかれたのが、勝敗を分けた1番の原因です。相手の勢いに飲まれたし、自分たちのやるべきことがあやふやになっていました。自分たちの強みである前からアグレッシブなプレスを出せなかったのも敗因ですごく悔しいです。

その他の試合結果

履正社高校 1-2(前半1-0、後半0-2)ジュビロ磐田U-18
ヴィッセル神戸U-18 2-0(前半1-0、後半1-0)清水エスパルスユース
静岡学園高校 延期 東福岡高校
サガン鳥栖U-18 5-1(前半2-1、後半3-0) ガンバ大阪ユース
大津高校 延期 セレッソ大阪U-18

履正社高校(大阪)との一戦に挑んだジュビロ磐田U-18(静岡)は先制点を許しながらも、途中出場のMF後藤啓介選手(#17)が2得点を奪い、逆転勝ち。清水エスパルスユース(静岡)をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、FW冨永虹七選手(#9)とMF永澤海風選手(#10)のゴールにより2-0で勝利しました。4連勝中のサガン鳥栖U-18(佐賀)は、開始3分に奪ったMF福井太智選手(#10)の得点を皮切りに5点を奪って、ガンバ大阪ユース(大阪)に快勝しました。なお、静岡学園高校(静岡)と東福岡高校(福岡)、大津高校(熊本)とセレッソ大阪U-18(大阪)の2試合は延期となりました。

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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